「the Fourth Avenue Cafe」
L'Arc?en?Ciel の シングル
初出アルバム『True』
B面D'ARK?EN?CIEL
リリース1997年3月26日(CD・発売中止)
2006年8月30日(CD)
2006年9月20日(配信)
2019年12月11日(定額配信)
規格マキシシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンルポップス
ロック
時間21分47秒
レーベルKi/oon Records
作詞・作曲hyde (作詞)
ken (作曲)
プロデュースL'Arc?en?Ciel
秦野猛行
ゴールドディスク
ゴールド(シングルトラック、日本レコード協会[1])
チャート最高順位
週間5位(オリコン)
2006年9月度月間11位(オリコン)
登場回数9回(オリコン)
L'Arc?en?Ciel シングル 年表
Link
(2005年)the Fourth Avenue Cafe
(2006年)SEVENTH HEAVEN
(2007年)
『True』 収録曲
"good-morning Hide"
(5)the Fourth Avenue Cafe
(6)Lies and Truth ("True" mix)
(7)
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「the Fourth Avenue Cafe」(ザ フォース アヴェニュー カフェ)は、日本のロックバンド、L'Arc?en?Cielの29作目のシングル。2006年8月30日発売。発売元はKi/oon Records。 前作「Link」以来約1年1ヶ月ぶりとなるシングルリリース。本作は1996年12月12日に発売した4thアルバム『True』からのリカットシングルとなっており、リカットシングルのリリースは1999年8月発売の「Driver's High」以来約7年ぶり4作目となる。 この作品は、本作発売の約10年前に発表したアルバムからリカットした楽曲を表題曲にしたシングルとなっているが、本来であれば1997年3月26日に発表する予定だったものである。このシングルカットは、1997年2月12日からフジテレビ系で放送されていたテレビアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の第4期エンディングテーマに表題曲が使用されたことがきっかけとなっており、シングル発売に伴い音楽雑誌の取材などのプロモーション活動も当時行われていた。ただ、当初予定していた発売日の約1ヶ月前となる1997年2月24日に、当時L'Arc?en?Cielのドラマーであったsakuraが覚醒剤取締法違反で逮捕され、バンドが事実上の活動休止状態になったことに伴い、本作のリリースは白紙化の憂き目を見ることとなった。さらに、前述のアニメとのタイアップも僅か4話(第39話?第42話)で先代ED曲に差し替えられている(同アニメのセルビデオ版では差し替えられることなく予定話数分で使用されている)。 リカットシングルの発売中止から約10年経過した2006年8月30日に、バンド結成15周年を記念し、8cmシングルとして発表していた1stCDシングル「Blurry Eyes」から14thCDシングル「forbidden lover」の14作品を12cmシングル(マキシシングル)で再発売する企画が実施された。この再販と併せ、"幻のシングル作品"となってしまった本作を"L'Arc?en?Cielの29作目のシングル"としてリリースすることも発表され、約10年越しでリカットされる運びとなった。ただ、2006年当時、L'Arc?en?Cielは各メンバーがソロ活動をメインとしていたこともあり、シングル発売週前後においてラジオ、テレビ等のメディアを通じたプロモーション活動は一切行われておらず、現在まで地上波の音楽番組で表題曲を披露するプロモーションは行われていない。 本作の表題曲「the Fourth Avenue Cafe」は、ホーンとバンドサウンドが絡み合うポップで華やかな楽曲となっており、制作には東京スカパラダイスオーケストラのホーンセクションメンバーであるNARGO、北原雅彦、冷牟田竜之、GAMO、谷中敦が参加している。さらに、この曲のプロデュースおよびアレンジには、L'Arc?en?Cielのサポートキーボーディストを務める秦野猛行が参加している。なお、2006年11月25日・26日に東京ドームで行ったバンド結成15周年ライヴ「15th L'Anniversary Live」の開催前には、 ⇒公式サイトで「演奏曲目リクエスト投票」が実施されており、この曲が1位を記録している。この投票結果を踏まえてか、この曲は同ライヴで公演の幕開けとなる1曲目として演奏され、コンサートツアー「CONCERT TOUR '96?'97 Carnival of True」以来約9年ぶりの披露となった。そして、このライヴの後に開催した公演では、この曲が頻繁にセットリストに組み込まれるようになっている。余談だが、表題曲のミュージック・ビデオは、sakuraがL'Arc?en?Cielに在籍していたころに撮影されており、完成まで至っていたが、前述の白紙化の経緯もあってか現在まで一度として公開されていない。 カップリングには、パートチェンジバンド、D'ARK?EN?CIEL名義で制作した楽曲が収録されている。このパートチェンジバンドはL'Arc?en?Cielが企画したお遊びバンドで、tetsuya(当時の名義はtetsu)がボーカル、hydeがギター、sakuraがベース、kenがドラムを担当している。ちなみにこのバンドでは、メンバーそれぞれがアーティスト名義を変更しており、tetsuyaはDARK TETSU、hydeはHYDE DARK、sakuraはSuck・D'ark・la、kenはKen D'Arkを名乗り活動している。なお、1996年4月から開催したライヴツアー「Kiss me deadly heavenly '96」や、1996年12月から開催したコンサートツアー「CONCERT TOUR '96?'97 Carnival of True」では、D'ARK?EN?CIELとして楽曲をパフォーマンスするコーナーが設けられていた。余談だが、D'ARK?EN?CIELの活動が始まった当初は、上記の担当パートと異なるパートをそれぞれのメンバーが演奏しており、tetsuyaのボーカルは変わらないが、sakuraがギター、kenがベース、hydeがドラムを担当していた[2]。ただ、tetsuya曰く「このメンバーにはちょっとパワー不足を感じた[2]」といい、活動を進めるにあたり担当パートが変更されることとなった[2]。また、このバンドではヘヴィ・メタルやデスメタル、スラッシュメタルを意識したオリジナル音源が制作されている。ちなみに、本作に収録された曲はいずれもhydeが作曲を手掛けている。 フィジカルの初回限定仕様は、アーティストフォトピクチャーレーベル仕様となっている。また、CDジャケットの裏面にはD'ARK?EN?CIELをイメージしたイラストが載せられている。このイラストは1996年?1997年ごろにhydeが好んで読んでいた漫画『ねこぢるうどん』の作者である、漫画家のねこぢるが手掛けている。ちなみに、1997年3月に当初発表する予定だった"幻のシングル"の裏ジャケットにもねこぢるが手掛けたイラストが採用されていたが、2006年に発表した本作に採用されたものとはデザインが異なっているという。 本作は発売初週となる2006年9月11日付のオリコン週間シングルチャートで、週間5位を記録している。また、同日に発表した14作品の再盤シングルもすべてオリコン週間シングルチャートTOP30内にランクインしており、「同一アーティストによるオリコン週間シングルチャートTOP30入り」の記録を12作から15作に更新している[3]。また、本作発売から約13年後となる2019年12月11日から各種サブスクリプションサービス(定額制音楽配信)にて、この日までに発表したL'Arc?en?Cielの全楽曲のストリーミング配信を全世界で一斉解禁しているが[4]、表題曲は同年12月12日に公開されたSpotifyの週間バイラルトップ50(日本)チャートで5位を獲得している[5]。
解説