Tambourine
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・皮のあるタンブリン(楽器のみの全体像の画像)

オーケストラ吹奏楽等での演奏風景
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皮のないタンブリン 皮のあるタンブリンのシンバル付近の拡大画像 ブラジル風タンバリン「パンデイロ」の演奏風景 タンブリンを演奏するジプシー(1910年代フランスの絵葉書)

タンブリン、タンバリン(: tambourine、「タンバリーン」と発音する)は、胴に小さなシンバルを付けた極めて浅い小型の片面太鼓である。打楽器膜鳴楽器に分類される。安価で、簡単に音を出すことができるため、教育楽器として多用される。日本の小学校で使われる教科書ではタンブリンと明記している[1]。これは文部科学省から発行されている「教育用音楽用語」という冊子で音楽用語に関する基準が示されており、教科書に出てくる音楽用語はこれに従っているためである。なお、フランスではこの楽器とプロヴァンス太鼓の両方を tambourin(タンブラン)と呼び、クラシック音楽の作品ではプロヴァンス太鼓の方を指す場合がほとんどである。その場合、タンブリンは tambour de Basque(タンブール・ド・バスク「バスク地方の太鼓」)として区別する。
目次

1 構造

2 奏法

3 タンブリン(タンバリン)が活躍する曲

4 各国語の呼び名

5 タンブリン教本(タンブレロ奏法含む)

6 世界的奏者

7 主なメーカー

8 脚注

8.1 注釈・出典


9 関連項目

構造

膜の直径はおおむね20 - 30cm、胴の深さは5 - 8cmである。この胴に数カ所(5 - 10箇所)鼓面と水平に細長い穴を開け、中央に細い棒を通す。そこに小さなシンバルを向かい合わせて棒に通し、タンブリンの動きによってシンバルが打ち合わされるようになっている。

タンブリンの種類には、響き線(スネア)を付けたもの、鈴を付けたもの、皮のないもの(ヘッドレスタンブリン、モンキータンブリン[1])などがある。タンブリンは太鼓の一種であるが、音の多くをこのシンバルに依っていると言っていい。
奏法

手に持って叩く奏法が最も一般的。指、拳、手のひらで叩くほか、膝に打ち付ける、振ってシンバル部を鳴らす、鼓面のふちにそって鼓面をこする、ドラムスティックで叩くなど様々な鳴らしかたがある。スタンドに装着して、指、拳、手のひらで叩く方法もある。

ドラムセットのハイハット・スタンドに取り付ける方法もあり、これはハイハットを叩いたりペダルを踏んだときにも鳴らすような、装飾的な使い方にもなる。

タンブリンをティンパニの上に乗せ、ティンパニの鼓面を撥で叩く方法は、タンブリンには鼓面と反対側(あるいは鼓面なしのもの)に「脚」としての突起点が3 - 4箇所程度付いていることが求められる。無ければ絆創膏やテープを厚めに貼って代用することも可能。この脚としての点がティンパニの振動をタンブリンに共鳴させることにより、1人の打楽器奏者の演奏でティンパニとタンブリンの音が同時に得られる(脚がないとタンブリンの胴全体がティンパニの振動を押さえ込んでしまい、両方とも上手く鳴らない)。西村朗などの作曲家が特に打楽器アンサンブルのための作品に好んで用いる。

ちなみに胴に開いている穴は、かつてそこに鈴が付いていた頃の名残(当時Ludwig社の特許)であり、指を入れるための穴ではない。小学校教員向けの指導書には、この穴に親指を入れて演奏すると危険であると明記されている。
タンブリン(タンバリン)が活躍する曲

ビゼー:歌劇『カルメン

ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典

グスターヴ・ホルスト:組曲「惑星」より「木星」

カール・オルフカルミナ・ブラーナ

アントニン・ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」

山田康太だんだんよりシジミジルのテーマ

タンブリンの輪:童謡 作詞:山下武夫 作曲:岩河三郎

ヘイ!タンブリン:童謡 作詞:吉岡治 作曲:湯山昭

真実一路のマーチ:水前寺清子の楽曲 作詞:星野哲郎 作曲:米山正夫

ぐるぐるカーテン乃木坂46の楽曲 作詞:秋元康 作曲:黒須克彦

イエロー・タンブリンマン:うたっておどろんぱより 作詞:吉田仁美 作曲:大森俊之


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