配信番組は基本的に主音声(第1音声)のみが配信される。そのため、音声多重放送且つ副音声(第2音声以上)にて、2か国語放送や解説放送や副音声付放送等が行われた場合は副音声版を別途配信することもある[69][70]。
「TVer」ではradiko(プレミアムを除く)とは異なり、配信番組の視聴にあたって国内でのエリア制限は施されていないことから、配信対象番組で放送枠の移動がある場合は、必ず放送時間のところに「一部地域をのぞく」の表記が入る。これは系列局が無い地域かクロスネット局で同時ネットの対象から外れた番組において遅れネットか非ネットの時があるため。一方、海外での利用はできず、この点は同様である。
2019年8月26日には、公共放送である日本放送協会(NHK)が制作する番組[注 14]についても配信が開始された。広告放送が禁止されている性質上、NHKの番組をTVerで視聴する際にはスポンサー企業のコマーシャルは流されず、NHKテレビ向けのスポットCMと同じものがそのまま流されている[71]。なお、TVerでのNHKの番組視聴は受信契約の対象外であると同協会広報局が回答している[72]。
2020年からは独立放送局も参入し、同年10月からはテレビ神奈川(tvk)[32]、2021年4月からは群馬テレビ[73]、同年7月からはテレビ埼玉(テレ玉)[74]、2022年2月からは東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)[75]、3月からは千葉テレビ放送(チバテレ)[76]、4月からはワールド・ハイビジョン・チャンネル(BS12 トゥエルビ)[77]、2023年4月からはサンテレビジョン(サンテレビ)[78]、5月からは日本BS放送(BS11)[79]、10月からはとちぎテレビ(とちテレ)[80]並びにBS松竹東急[81]、11月からは三重テレビ放送[82]、2024年4月からは岐阜放送(ぎふチャン)[83]並びに奈良テレビ放送[84]、5月からはBSJapanext[85]制作番組の配信をそれぞれ開始した。 サービス開始当初の月間アクティブユーザー数の伸びは低調で、実際の利用状況は芳しくないとする調査結果があったが[86]、2018年3月期には月間動画再生数が3,871万回となり、前月の3,065万回を大幅に上回った[87]。2021年1-3月期に月間動画再生数が1億8,305万回、月間ユーザー数が1,697万人[88]を突破し、2023年4月には累計アプリダウンロード数が6000万[89]、同年8月には月間動画再生数が3.9億回、月間ユーザー数が3,000万人と、いずれも過去最高記録を更新した[90]。 TVerの調査によると、全国15歳から69歳の6割以上で認知されており、特に10代女性ではSNSによる拡散もあり、85.4%に上がっている。主に連続ドラマやバラエティ番組の見逃し配信を中心に高い需要があるとしている[65][54]。 再生数など、本サービスの配信にて得られたデータは続編などの企画・制作においての重要な指標になる[91]。サービス普及後は視聴率と並んでTVerの再生数やランキングを貼り出す局も登場しており[92]、マイリストの登録数を指標とする放送局もある[93]。日本民間放送連盟会長の遠藤龍之介も「昔は翌朝に発表される世帯視聴率が全てだったが、今はTVerの再生数がどれだけあるか。ファーストランの地上波の評価を決める指標にもなっている」と述べている[94]。 なお、再生数に応じて番組出演者に対して出演料が支払われることからTVerでの再生を推奨する声もあるが[91]、TVerでの配信は二次使用に当たることや元々テレビ番組自体が地上波のスポンサーが制作費込みのCM料金を払った上で制作されているため、TVerでは高額のCM料金を取ることが出来ないことから[注 15]、限定的であるとの指摘もある[96]。
再生・ユーザー数
視聴方法
対応状況(PCブラウザ)
Windows
Windows 10/11以降かつMicrosoft Edge最新版、Google Chrome最新版、Firefox最新版が必要。
Mac
OS X 10.11以降かつSafari最新版、Google Chrome最新版、Firefox最新版が必要。
対応状況(モバイルアプリ)