TVSライオンズアワー
[Wikipedia|▼Menu]

TVSライオンズアワー
ジャンルプロ野球中継(
西武〈1軍及び2軍〉戦)
出演者上野晃ほか
製作
制作テレビ埼玉(テレ玉)

放送
音声形式ステレオ放送(2001年 - )
放送国・地域 日本
放送期間1979年 -
放送時間18:45 - 21:00
放送分150分
特記事項:
(上記はメインチャンネルで中継する時間帯。17:45 - 18:45、21:00 - 22:00はマルチチャンネル編成のテレ玉第2チャンネル(SV2、033ch)で放送する。また不定期でデーゲーム中継も開催)
テンプレートを表示

TVSライオンズアワーは、テレビ埼玉(テレ玉)の制作する、埼玉西武ライオンズ(1軍及び2軍)主催試合のプロ野球中継番組。
番組概要

徹底した埼玉西武ライオンズびいき放送で、開始当初は西武担当のスポーツ新聞記者(1979年のみ)や醍醐猛夫(1980年より)他の解説と上野晃他の実況で、1987年からスポーツ中継では珍しくアナウンサーによる実況のみの時期もあったが、2005年からは再度解説者がついた。基本放送時間は18:45 - 21:00。2007年度までは4:3の標準画質で放送していたが、2008年度の開幕戦よりハイビジョン制作で放送している。アナログ放送では、2010年度から2011年のアナログ放送終了までレターボックスで放送が行われていた。

ライオンズびいきは顕著で、80年代?90年代前半にかけては主音マイクを一塁側スタンド[注釈 1]に設置し、ライオンズのファン一人一人の声が聞こえるほどであったが、反対にビジターチームの応援はかすかに聞こえる程度という、あたかも一塁側スタンドにいる感覚を演出していた。またベンチの中の声もよく聞こえ、選手一人一人の声も響き渡っていた。近年はマイク位置を変更して音声に関しては中立的となっている。その他、ライオンズの選手が本塁打を放つとピースマークのレオを表示させ、翌日も放送がある場合はその選手が打席に立つと本塁打シーンをハイライトで流していた。さらに当時はビジターチームのヒーローインタビューを映さなかったり、デーゲームの録画中継では放送時間が押している場合にビジターチームの得点イニングをカットすることもあった。

なお、中継映像に関しては、かつては本拠地の西武ライオンズ球場開催ではTBSビジョン[注釈 2]、旧本拠地での平和台球場での開催時はテレビ西日本(TNC、フジテレビ系)と[注釈 3]提携して制作、その後球団とテレテックによる制作体制が整ったことにより、球団制作のものに移行している[注釈 4]、番組の制作著作は埼玉西武ライオンズとテレビ埼玉である。エンディングの製作著作のクレジットは2007年度までは「テレ玉・西武ライオンズ」とテレビ埼玉が冒頭に来ていたが、2008年度からは「埼玉西武ライオンズ・テレ玉」[注釈 5]と逆に西武球団が冒頭に来ている。

以前は、テレビ朝日などの在京民放キー局がライオンズ戦を中継する日以外の西武ライオンズ球場(現・ベルーナドーム)での全試合を生中継していた。また、土・日デーゲームの場合は18:00から録画中継されていた。近年は30試合程度中継しており、2010年シーズンは大宮や前橋での主催試合を含め30試合を中継した。なお、NHK BS1では1990年代までテレビ埼玉制作の実況音声がない映像をスコアテロップも含めて使用し、そこからNHKの解説と実況を新たに追加していた[注釈 6]。その為、テレビ埼玉放送分のCMがNHKに流れたハプニングが起こった事例もある。

2008年度より、長年使われてきていたスコア(ボールカウント)表示・選手表示・試合経過表示などのデザインが一新(スコア表示は球団の公式映像で、2011年まではルービックキューブを模したデザイン、2012年からは一般的なスコアテロップになった[注釈 7])され、CM入りの際のBGMやレオのアニメーション(バッティング・ピッチング)が消滅した。なお、1990年ごろまでは、スコア(ボールカウント)表示を残したままスポーツニュースやTBSのレッツゴー!ライオンズで映像が使われていた。

球団制作映像のスコア表示に協賛スポンサーが入った場合は、テレビ埼玉側で独自のスコア表示に差し替えることがある(球団制作映像のカウント表示に『オレンジリボン運動デー×じぶん銀行』のクレジットが入った2019年8月21日など)[注釈 8]

オープニングは長年にわたり試合当日の生中継の映像、エンディングはブルーバックの字幕を使っていたが、2009年以後は予め録画された過去の試合の映像が採用されている。またテーマソングは1996年以降、球団歌「吼えろライオンズ」が当初は歌詞入りで使われていたが、後にカラオケ版が使用されていた。2011年からは、アーティストの楽曲が使用されている[注釈 9]。試合後のハイライトのBGMとして80年代から長きにわたりT-SQUAREの「PRIME」を使用していたが、現在は使用されていない。

CM枠では、回によって西武グループの催事案内を行う「西武レジャー情報」というインフォマーシャルが放送されている。かつては球場からの生CM形式で行っていたが、現在はVTRとなっている。

滋賀県を視聴対象地域とするびわ湖放送でも、ライオンズアワーという番組名で中継している。詳細やその他の放送局でのネット受けに関しては、#他局へのネットを参照。

なお、番組名は2019年までは、ライオンズのビジター試合を中継する場合(2003年までの自社制作[注釈 10]東京ドームでの日本ハム戦も含む)は、西武グループの協賛が付かない『TVSヒットナイター』の名義で放送が行われていた[注釈 11]。2020年からは、ライオンズアワーとして番組名を統一している。

1979年の野球中継開始年は、ナイター時はヒットナイターとして放送し、ライオンズアワーは西武が関与するデーゲーム中継のタイトルだった。1980年からヒットナイター・ライオンズアワー双方で日本ハム主催試合の放送を開始し、1987年から2019年までは西武主催試合はライオンズアワー、その他の試合はヒットナイター(1990年のみ西武が関与する試合はライオンズアワー)となった。

2018年からは、球団制作映像を実況・解説そのままに放送する試合が増加している。その場合テレ玉で放送されることについて特に触れることはなく、提供クレジットもテレ玉側でイニング間に独自に挿入しており、放送時間内に中継しきれない際は画面上部にその旨を伝えるテロップを表示し放送を終了する。

2020年は、日本国内における新型コロナウイルスへの感染拡大の影響でレギュラーシーズンの開幕が3月20日から6月19日に延期されたことや、レギュラーシーズンの試合数が143試合から120試合へ削減されたことに伴って、西武主催16試合+ロッテ主催5試合の計21試合の中継となった。また、令和2年度夏季埼玉県高等学校野球大会が行われた8月の中継とデーゲーム中継は放送されなかった。

2021年は、西武主催28試合+ロッテ主催4試合の計32試合が中継された。前年に続き8月の中継は放送されないが、前年放送されなかったデーゲーム中継は3月27日のオリックス戦の1試合が組まれた。

この年はレギュラーシーズン開幕日から6月11日[注釈 12]までの期間にメットライフドームを含めた関東圏の一部(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の球場で予定しているナイトゲームの開始時間(例年は基本として18:00)については、COVID-19の感染拡大を防止する観点から、17時台後半(メットライフドームは17:45)へ繰り上げることが開幕直前の3月22日に決定された。このような事情から、テレ玉では以下のように対応した。

3月26日の対オリックス戦(試合開始時刻を当初予定の18:00から17:45に繰り上げ)

開幕戦という事もあり、メインチャンネルの中継は18時[注釈 13]からになった。なお、この日は当初から18時から放送される予定だった。


4月6日以降(試合開始時刻を当初予定の18:00から17:45に繰り上げ)

メインチャンネルの中継は、当初の19時放送開始から18:45[注釈 14]からの中継に繰り上がった。


2022年は、西武主催28試合+ロッテ主催4試合、阪神主催1試合の計33試合が中継された。ロッテ以外のビジターゲームが放送されるのは5年ぶり。また、3年ぶりに8月の中継が9試合組まれた。一方で、8月と9月に近年は殆ど組まれていなかった木曜日の中継が3試合組まれた。

2023年は、西武主催28試合+ロッテ主催2試合の計30試合が中継された。一部の試合を除き第2チャンネルでの中継開始が17:45から[注釈 15]となる。

2024年は、西武主催28試合+ロッテ主催4試合+阪神主催1試合の計33試合を中継する予定。9月30日に、近年は殆ど組まれていなかった月曜日の中継が組まれた。
放送時間

火曜日 - 金曜日 17:45
[注釈 15] - 18:45(033ch)、18:45 - 21:00(031ch)、21:00 - 22:00(033ch)

原則的にプロ野球の開催される火曜日から金曜日土曜日日曜日に放送される。(土曜・日曜は中央競馬ワイド中継JRA競馬中継があり、競馬中継が優先されるほか、2022年度からは対福岡ソフトバンクホークス戦に限り、東京都独立放送局である東京メトロポリタンテレビジョン(『パ・リーグ応援宣言!ホークス中継』)でも西武主催試合の中継を開始したため[1]、試合をナイターで行う夏季のみ中継を行う[注釈 16]。まれに、スーパーJリーグマッチ=埼玉勢のJリーグ中継を編成し、プロ野球が放送されない場合もある)

2007年度までは試合開始の18:00より放送していたが、2008年度から2012年度は放送開始時間が18:30に、2013年度からはマルチ編成によりテレ玉第2チャンネル(SV2、033ch[注釈 17])で18:00より中継を行うため、メインチャンネルの放送開始時間が19:00に変更となった。2023年度からは、第2チャンネルの放送開始時間が17:45に変更[注釈 15]となった。2024年度からは、メインチャンネルと第2チャンネルの切り替え時間が18:45と21:00にそれぞれ変更となった。

2011年5月20日より2012年度まで、ワンセグにおいて18:00より中継を開始していた[2]。なお、従来のようなオープニングはなく、イニング間のCMも無かった。

テレ玉スペシャルナイターの日は、『情報番組 マチコミ』と『ニュース545[注釈 18][3]』を短縮して031chでも17:45[注釈 19]より中継を開始している[4][5][6]。但し2020年は10月16日が該当する予定だったが、取りやめになった事もあり通常通りの放送時間で放送された。
放送試合数

ライオンズアワー中継試合数[7][8]年度ホームビジタークライマックスシリーズ備考
2007年29--CS出場せず
2008年31-2
2009年30--CS出場せず
2010年30-1
2011年28--3位のためCS主催試合なし
2012年29-3
2013年29-3[注釈 20][注釈 21]
2014年28--CS出場せず
2015年28--CS出場せず
2016年28--CS出場せず
2017年28-3[注釈 22][9]
2018年27-2[注釈 23][10]
2019年28-2[注釈 24][11]
2020年165-CS出場せず[注釈 25]
2021年284-CS出場せず
2022年285-3位のためCS主催試合なし
2023年282-CS出場せず
2024年285-

2020年以前のビジターの中継試合数はTVSヒットナイターを参照。
解説者

基本的には解説を交互に担当する。2018年から球団制作映像を実況・解説そのままに放送する試合が増加したため、テレ玉専属の解説者の出番が激減した。2019年8月20日放送から8月25日放送分はテレ玉放送40周年記念ウィークとしてテレ玉制作として放送した。

鈴木健(2008年 - 。西武球団制作中継解説者兼)

松沼雅之(1990年 - 1999年、2004年 -。文化放送解説者兼)

木大成(2019年 - 。本数契約として出演。西武球団制作中継・BS朝日・文化放送ゲスト解説者兼)※西武球団職員(球団事務所勤務)

平野謙(2019年8月24日に、テレ玉40周年ウィークの際にゲスト解説として出演したが、2020年からは本数契約として出演。J SPORTS札幌テレビSTVラジオ解説者兼)

石毛宏典(2019年8月22日に、テレ玉40周年ウィークの際にゲスト解説として出演したが、2020年からは本数契約として出演)

G.G.佐藤(2021年 - 。東日本放送・ロッテ球団制作中継〈日テレNEWS24他で放送〉など解説者兼。2019年8月20放送にはゲスト解説として出演されたが、2021年からは本数契約として出演)

杉山賢人(2022年 - 。本数契約として出演。TBCラジオ解説者兼。2022年4月22日放送の西武対楽天戦から出演)

片岡保幸(2022年 - 。本数契約として出演。TBSテレビBS-TBSTBSチャンネル放送分〉・文化放送ゲスト解説者兼。2022年8月5日放送の西武対ロッテ戦から出演)

橋朋己(2022年 - 。本数契約として出演。西武球団制作中継解説者兼。2022年8月17日放送の西武対ソフトバンク戦から出演)

辻発彦(2005年 - 2006年、2012年 - 2013年、2023年 - 。テレビ朝日〈BS朝日を含む〉・文化放送ゲスト解説者兼。2023年3月31日の西武対オリックス戦から復帰出演)

スペシャルゲスト解説者(テレ玉40周年記念として)

新谷博(2019年8月21日放送に出演。HBCテレビHBCラジオ解説者兼)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:72 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef