TK MUSIC CLAMP
ジャンル音楽番組 / トーク番組
司会者1995年4月13日 - 1996年5月9日
小室哲哉
1996年5月16日 - 1997年6月12日
中居正広
1997年6月19日 - 1998年4月2日
華原朋美
製作
プロデューサーきくち伸
制作フジテレビ
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間1995年4月13日 - 1998年4月2日
放送時間木曜日 0:45 - 1:15(水曜深夜)
放送分30分
回数全140回
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『TK MUSIC CLAMP』(ティーケー・ミュージック・クランプ)は、フジテレビで1995年4月13日から1998年4月2日まで放送されていた音楽トーク番組。毎週木曜日 0:45 - 1:15(水曜深夜、JST)に放送されていた。全140回。小室哲哉の冠番組で、TOWER RECORDSの一社提供番組だった[注釈 1]。 当番組スタートの半年前にスタートした『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』を補完するためにスタートした深夜番組である[1]。実際、過去にテレビの音楽番組出演経験の少ないアーティストが、『HEY!HEY!HEY!』出演に先立ち音楽番組に慣れる目的で当番組に出演するケースが多く見られた[1]。 『HEY!HEY!HEY!』でブレイク前のJUDY AND MARYがゲスト出演した回で、きくち伸プロデューサーが「ジュディマリはロリータパンクと言われている」と浜田雅功に伝え、トークでYUKIにその話を振ったら、真面目なYUKIが音楽論を延々話し始め、お客がドン引きした[2]。この光景を見たきくちは「『HEY!』では音楽の話をしてはいけない。音楽の話をしない音楽番組をやらせてもらっているからこそ、アーティストが音楽の話だけをする番組を作ろう」と考えた[2]。『HEY!HEY!HEY!』の第6回のゲストのメインは玉置浩二だったが[3]、構成を変更し、ゲストの一組だったMr.Childrenの登場を番組頭に持ってきたら民放のレギュラー音楽番組では10数年ぶりという視聴率20%超えを記録した[2][3]。この功績により、編成からきくちへ深夜番組だが、TOWER RECORDS一社提供の音楽番組を持たせてやると打診があった[3]。きくちの頭に浮かんだのが愛聴していた佐野元春の『サウンドストリート』(NHK-FM)、大瀧詠一の『ゴー・ゴー・ナイアガラ』(ラジオ関東/TBSラジオ)、『吉田拓郎のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の3つのラジオ番組のテレビ版[2][3]。さっそく佐野と大瀧、吉田の順でオファーしたが、佐野と大瀧には断られ、吉田とは当時ツテがなかった[3]。それで遊び友達でもあった小室哲哉なら断らないだろうし、まあ小室でいいか、小室のMCが決まった[3]。 番組の内容は、MCとゲストによる音楽に関するトークや企画などで構成[1]。合間にミュージック・ビデオなどを紹介。番組後半は、アイドル・女優・素人などが、小室ファミリーの楽曲を小室や久保こーじらの演奏で歌うコーナーが放送され、当時このコーナーで歌っていた人物の多くがその後各ジャンルで成功を収めた。なお、同番組における小室とゲストとのトークをまとめた「With t 小室哲哉音楽対論」(幻冬舎・全5巻、文庫版は幻冬舎文庫より全4巻)も発売されている。 番組名の頭に付く「TK」は初代司会者・小室のイニシャルに由来している。小室にとって初の冠番組・初の司会・初のレギュラーとなる番組であった。しかし、小室はTRF、華原朋美、安室奈美恵、globeなどの複数のアーティストのプロデュース活動で多忙になり、中居正広が番組の司会を受け継いだ[1]。中居は当番組を機に司会・進行の能力が評価され、その後1999年までの間に『中居くん温泉』『うたばん』『中居正広のボクらはみんな生きている』『サタ☆スマ』と、一気にメイン司会の番組を4番組獲得した。なお、小室は司会降板後もスーパーバイザーとして番組に携わり、度々出演していた。それゆえ、小室のイニシャルは番組タイトルにそのまま残された。 番組終了後、コーナー「TK MUSIC CLAMP "FACTORY"」が『FACTORY 2018年1月3日OA『ビートたけしの私が嫉妬したスゴい人』にて、当番組の1995年7月26日OA吉田拓郎の回が取り上げられる。小室が吉田の熱烈なファンでオファーを出したこと、しかし出演時に、吉田から辛辣な言葉を1時間にわたって浴びせられ続けたことがフィーチャーされた。[4]意気消沈していた小室だが、数年後に吉田と再会した際に無言でハグを求められたという。 レギュラーメンバーのみ記載。各回のゲストについては「放送リスト」の項を参照のこと。 #放映日メインパーソナリティーFACTORY トークMCREPRODUCTS/PRODUCTS/ 下記放映日はキー局(フジテレビ)における初回放送日である。 #放映日CLAMPゲストFACTORYゲストREPRODUCTS/ PRODUCTSゲスト
概要
番組成立の経緯
構成
エピソード
コーナー
音楽談義(メインコーナー)
司会とゲストが音楽を中心にトークをするコーナー。小室がMC時代は、小室がゲストの印象や楽曲のイメージを語っていた。
「ミュージシャン・小室哲哉と音楽についてお互いのこだわりを話し合う」「どこにもないブッキングをする。基準は『大御所かどうか』ではなく、『旬かどうか』で決める」をテーマにしていた[5]。
TK MUSIC CLAMP "FACTORY"
まだ売り出し中やデビューしてまだ間もない若手・新人ミュージシャンとのトークコーナー。このコーナーの聞き手は小室ではなく、小室MC時代は久保こーじとKEIKO(globe)が交互に担当。中居MC時代にはムッシュかまやつと近田春夫が交互に担当した。
このコーナーには、JUDY AND MARY、ウルフルズ、シャ乱Q、エレファントカシマシ、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTなどが出演した。
エンディング歌コーナー
小室がMC時代のコーナーで、番組の最後に、小室と久保こーじが演奏し、小室プロデュース楽曲を、若手女優、アイドル等のゲストが歌うコーナーが行われていた。無名時代のともさかりえ(第1回)[3]、浜崎あゆみ、広末涼子、仲間由紀恵、鈴木紗理奈[3]、遠峯ありさ時代の華原も出演し[3]歌唱した。
「『CDデビュー前のCMで段々話題になり始めている子』をピックアップし、音楽をやりたい子のために歌を披露してプロモーションする場を提供する。僕に対してでも、世間に対してでもいい」をコンセプトにした[5]。
中居がMC時代には廃止され、華原がMC時代には自身の思い入れがある楽曲を歌うコーナーとして復活した。
出演者
REPRODUCT 演奏
第1回1995年
4月13日小室哲哉小室哲哉小室哲哉
久保こーじ
第22回9月21日
第24回10月12日久保こーじ
KEIKO久保こーじ
No! Galers
第50回1996年
5月9日
第51回5月16日中居正広近田春夫
ムッシュかまやつWACK WACK RHYTHM BAND
第81回12月26日
第82回1997年
1月9日JACK DIAMONDS
第98回5月15日
第102回6月12日
第103回6月19日華原朋美
第140回1998年
4月2日
放送リスト
小室哲哉MC時代(第1回?第50回)
1995年(平成7年)
014月13日宇都宮隆・木根尚登MOON TRAPともさかりえ
024月20日小林武史内田有紀遠峯ありさ(華原朋美)
035月4日trf(SAM・DJ KOO)伊藤彰鈴木紗理奈
045月11日ASKAMY LITTLE LOVERこずえ
055月18日小沢健二hitomi北浦共笑
065月25日桑田佳祐田嶋里香浜崎あゆみ
076月1日坂本龍一BOYO-BOZO広末涼子
086月8日PIZZICATO FIVEWILD STYLE松本恵(松本莉緒)
096月15日稲葉浩志マーク・パンサー華原朋美
106月29日いしだ壱成JUDY AND MARY島村千草
117月6日黒沢健一(L⇔R)シャ乱Q廣瀬かな
127月13日葛城哲哉・木根尚登・浅倉大介吉野紗香・野村佑香
137月20日H jungle(浜田雅功)奥菜恵
147月27日吉田拓郎真心ブラザーズ中村麻美
158月3日槇原敬之escalators榎本加奈子
168月10日CHARTOKYO No.1 SOUL SET星野真里
178月17日Tei Towaカヒミ・カリィ清水志保
188月24日篠原涼子大地
安室奈美恵
198月31日泉谷しげるスチャダラパー小嶺麗奈
209月7日渡辺美里ウルフルズ高橋玲奈
219月14日小山田圭吾浅田真季珠緒(さとう珠緒)
229月21日久保こーじ東京ドリームDX鈴木みちこ
239月28日SPECIAL EDITION
小室哲哉・久保こーじ
2410月12日森高千里Taiji (THEATRE BROOK)No! Galers[注釈 2]
2510月19日忌野清志郎YOSHIMI (ボアダムス)仲間由紀恵
2610月26日井上陽水浅田祐介山口紗弥加
2711月2日徳永英明SOUL FLOWER UNION矢田亜希子
2811月9日カールスモーキー石井Bonnie Pink廣瀬なお
2911月16日Bro.KORN篠原ともえ岡元夕紀子
3011月23日つんく嶺川貴子北川清子
3111月30日大沢誉志幸No! GalersKEIKO
3212月7日木村拓哉El-Malo矢松亜由美
3312月21日甲斐よしひろYuki (from O.P.D)遠藤久美子
3412月28日[注釈 3]SPECIAL EDITION
trfウルフルズ宮城秋菜
KEN ISHII
1996年(平成8年)
351月11日Yoshiki (from X JAPAN)The Gospellers馬渕英里何
361月18日今田耕司 (from KOJI1200)明和電機前田亜季
371月25日福山雅治鈴木蘭々前田愛
382月1日中居正広H.A.N.D.小日向しえ
392月8日岡村靖幸坂井真紀今村理恵
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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