『TABOO』
BUCK-TICK の スタジオ・アルバム
リリース1989年1月18日
録音1988年8月 - 9月
MASTER ROCK STUDIOS
ジャンルロック
時間42分36秒
レーベルビクター音楽産業/Invitation
プロデュースOWEN PAUL
BUCK-TICK(JUST ONE MORE KISSのみ)
チャート最高順位
1位(オリコン)
BUCK-TICK アルバム 年表
SEVENTH HEAVEN
(1988年)TABOO
(1989年)悪の華
(1990年)
『TABOO』収録のシングル
「JUST ONE MORE KISS」
リリース: 1988年10月26日
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『TABOO』(タブー)は、日本のロックバンドであるBUCK-TICKの4枚目のスタジオ・アルバム、およびアルバムの9曲目に収録された楽曲である。アルバムは1989年1月18日にビクターインビテーションよりリリースされた。CDの初回限定版は、ピクチャーレーベル仕様となっている。目次 BUCK-TICK初の海外レコーディング作品。 ニュー・ウェイヴ、とりわけバウハウスやザ・キュアーなどのゴシック・ロックに傾斜した音楽性を打ち出し、今後何度も変遷を遂げていくバンドの音楽性の最初の転換となった作品である。 BUCK-TICKとしては、本作がLPレコードが制作された最後のアルバムとなった。 No.日付レーベル規格規格品番最高順位備考 全編曲:BUCK-TICK
1 解説
2 リリース履歴
3 収録曲
3.1 A面
3.2 B面
3.3 ボーナストラック(2002年初回盤)
4 参加ミュージシャン
4.1 サポートミュージシャン
5 制作エピソード
6 脚注
解説
リリース履歴
11989年1月18日ビクター音楽産業/InvitationLP
CT
CDBT-2 (LP)
VCF-10390 (CT)
VDR-1579 (CD)1位CD初回限定版のみピクチャー・レーベル仕様
22002年9月19日ビクターエンタテインメント/HAPPY HOUSECDVICL-60983(初回盤)
VICL-60963(通常盤)-デジタルリマスター盤(監修:比留間整)、初回盤のみボーナストラック2曲収録
32007年9月5日ビクターエンタテインメント/InvitationCDVICL-62543-デジタルリマスター盤、紙ジャケット仕様
収録曲
A面
ICONOCLASM [3:01]
作詞・作曲:HISASHI
リフの最初から最後までベースが同じことをやってる曲を作りたかったと作曲者の今井寿は語っている[1]。
TOKYO [4:22]
作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
崩れ行く街(=東京)を歌い上げた曲。ATSUSHIはロンドンで作詞し、ロンドンから見た東京を一つのフィクションとして思い浮かべて書いた[2]。
SEX FOR YOU [4:13]
作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
プロデューサーのオーエン・ポールがコンガを叩いている。ヤガミが叩いていたところ、「良い音じゃないから駄目だ、俺に貸せ」と言ってやってくれた[3]。
EMBRYO [3:56]
作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
「EMBRYO」(エンブリオ)とは胎児の意味。堕胎をテーマにした曲である。
"J" [4:22]
作詞・作曲:HISASHI
「J」とは嘗てロンドンを震撼させた猟奇殺人犯、切り裂きジャック (Jack The Ripper) のことである。音を重ねて録音しているため、ライブで演奏したことはない[4]。
B面
FEAST OF DEMORALIZATION [4:17]
作詞:TOLL、作曲:HIDEHIKO
ANGELIC CONVERSATION [5:39]
作詞・作曲:HISASHI
SILENT NIGHT [3:24]
作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
1曲デモテープを日本に忘れてきてしまい、急遽ロンドンで作った曲。
TABOO (Interlude melody taken from "TABOO" by Lecuona Margarita) [4:00]
作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
間奏で「TABOO」という同名の曲が一部引用されている。
JUST ONE MORE KISS [5:04]
作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
先行シングルとしてリリースされた曲。メジャーではBUCK-TICK初のシングル曲。シングル版に比べて、アウトロが若干長い。
ボーナストラック(2002年初回盤)
JUST ONE MORE KISS (Climax Together Live) [5:24]
作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
TO SEARCH (single version) [4:56]
作詞・作曲:HISASHI
シングル「JUST ONE MORE KISS」のカップリング曲。イントロで曲調が二転三転する。
参加ミュージシャン
ATSUSHI - ボイス
HISASHI - ギター、アコースティック・ギター
HIDE - ギター、アコースティックギター
?-TA - ベース
TOLL - ドラムス、パーカッション
サポートミュージシャン
PHILIP HOEGER - キーボード
制作エピソード
レコーディングは1988年9月2日から10月1日までロンドンで行われた[5]。
ロンドン行きが決まりメンバーのパスポートが必要になった段階で住民票を群馬県から東京都に移した[6]。
ロンドンに出発する日の朝、櫻井敦司は寝坊し大遅刻をする[7]。
本来はロンドン行きまでにリハーサルを積むはずだったが、夏のイベントや取材などで練習ができず、プロデューサーに怒られてからレコーディングが始まった。そのためロンドンで作詞をしている[8]。
今井寿はあまり人前で感情を表さないタイプのため、表現の大きい外国人には、テイクにOKを出した後にも今井がそれに満足しているのかわからず、プロデューサーは必ず「ヒサシはOKなのか?」と聞いていた[9]。
櫻井敦司はロンドンに“暗い”“退廃的”など自分なりの好ましいイメージを抱いていたが、いざ着いてみると毎日快晴でカラッとしており、ちょっとがっかりした[10]。
レコーディング中は1日しかオフがなかった。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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