T-800
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また『T1』でカイル・リースにショットガンで近距離からボディを撃たれたり、『T2』でT-1000に投げ飛ばされた時などに見られるようにボディに大きな衝撃を受けたり小さな衝撃でも断続的に受けることで短時間ながら転倒したままの状態となる[33]。小説『新ターミネーター2 最終戦争(上)』においてもジョンがショットガンでT-800を一時的に機能不全にした後、プラズマライフルを鹵獲して止めを刺す描写がある[34]。5作目になる『ジェニシス』では対物ライフル”Barrett M82A1”の狙撃を胸部に受けて機能を停止し、T-1000によってシステムを復旧されてからも同対物ライフルで首を撃たれて切断に至った結果CPUのある頭部と動力源のある胴体の接続を絶たれて完全に機能を停止した。

人間側に捕獲されプログラムを書き換えられた個体でもデータベースに記録された情報についてはプログラムを書き換えられていないスカイネットの指揮下にある個体と同様の様であり、『T2』でジョンを守るべくプログラムを書き換えられて1994年に送り込まれた個体はジョンを発見した際は動作画面にデータベースに記録された情報として「NETFILE 342-589 MISSION PROFILE CONNER. JOHN」と表示されているが、『ニューフェイト』の冒頭でジョンを抹殺するべく送り込まれた個体は1998年にジョンを殺害した際に動作画面に同じ内容の情報が表示されていた。
T-850

T-800の改良型であり、骨格の外見上はT-800と際立った違いはないもののT-800と比べボディの耐久性や知性など全体的な性能そのものが向上している。『ターミネーター3』(以下『T3』と表記)に登場するT-850の生体組織をまとった外見は101型T-800と同一もしくはやや加齢された容貌であり、本タイプと遭遇したジョン・コナーが瞬時に1994年に現れたタイプ(T-800)と同じと認識したほどルックスが瓜二つとなっている。重量は公式設定では約900kgとT-800からは格段に増しており、『T3』の劇中では倒れたT-850が救助隊に発見されて普通の人間と思い動かそうとしたところ、その重量から持ちあがらず「やけに重い」と言われている。

動力源は腹部に内蔵された2基のパワーセル(水素電池)である。また『T3』の劇中においてT-Xプラズマ砲により損傷したパワーセルの一つを走行中の自動車から投げ捨てた際にはセルが小さなビル程度の規模の爆発を起こしてキノコ雲が生じた。『T3』の劇中終盤ではT-Xの口腔内にもう一つのパワーセルを押し込み爆発させることでその威力が標的の破壊にも利用されている。なおパワーセルの片方を喪失しても機能上は何ら問題がなく、2本目のパワーセルを抜き取っても活動を継続できる[35]

T-800でも状況を随時把握、分析して戦術的判断を下す、ジョークを解するなど高い学習・思考能力を有していた。T-850では嘘をついてケイト・ブリュースターを大人しくさせるなど状況に応じた適切な判断能力があるのは勿論、更に国家規模の非常事態に際しても高度な戦略的判断を独自に下せるなど戦闘用アンドロイドには不釣合いな程の高度な思考能力を持っている。一説にはメインプロセッサのバージョンアップも行われているとされる[要出典]。また心理分析装置によって人間の感情も細かく読み取れるようになっているが、男女間の恋愛感情については専門外と『T3』劇中で自ら語っている。

人体の構造に精通している点は健在であり、先述の心理分析機能と組み合わせた複合的な分析も可能となっている。T-Xに襲われた直後のジョンに怪我が無いかどうか(乱暴な方法だが)調べたり、T-Xに命を狙われたロバート・ブリュースターを助けなければ自殺すると言って銃口を頭に当てたジョンに対し心拍数などから高い確率でジョンが自殺しない[36]ことを言い当てている[37]。この他ジョンやケイトに頼まれるまでもなく人間を誰一人として殺すことはなく骨折しない程度に手をひねって相手をいなしたり、墓地にて警察官やスワットの厳戒体制の中ブローニングM1919重機関銃を乱射させたものの怯ませただけで誰一人被弾させる事もなく負傷させることすらしなかった[37][30]

タイムマシンによる未来からの転送後は全裸の状態であるためT-800と同様、衣服を奪う目的で行きずりの人間の体格測定を行っている。その際目立つ形状のサングラス(星型の派手なデザイン)は1度かけてから外し、その後オーソドックスな形のものへと取り換える様子を見せた[37]。これについては小説版にてジョンの記憶にある101型のイメージに近づくためであると説明されている。

また処理能力の向上に伴い運動性能の向上も見られ、T-800よりも格段に自然な動作を行なう等の違いが現れている。

知能に加え戦闘能力(格闘能力等)や耐久性にも非常に優れており、対人用の火器はもはや通用しない。『T3』劇中でのT-Xとの戦闘シーンからは通常の銃器や重火器での破壊は望めない様子である。ケイトに撃たれた際には弾丸を口にくわえて受け止めて吐き出すといったシーンもあり、口腔内も頑丈であることがわかる。しかし同映画にてT-Xにダメージを与えようと高圧ケーブルを使って感電させる攻撃を試みているが自らも電流によりダメージを受けている(T-Xは内蔵された保護装置により大きなダメージはなかった)。また頭部を踏みつけるT-Xの攻撃によって頚部が破損し、胴体から頭部を分断される損傷を受けた(後に自力で頭をはめ直して修復している)。コミック版によるとT-Xは腕力・知能・耐久性の全てにおいてT-850を上回っており、強いて勝っているとすれば経験だとの記述通りT-1000、T-X共にT-800シリーズより高性能ではあったがT-850は状況に応じた柔軟な戦闘を行い、待ち伏せによる不意打ちや敵の行動を予測して先回りする計画性、鹵獲した武器や車両及び爆発物などを用いた時間稼ぎ、堅牢な初期設定保護、バックアップとリブートによる行動の継続機能によって各上位シリーズを破壊。課された任務を2回共に遂行している。

なお『T3』に登場したT-850は未来世界においてジョンを殺害している。T-850は「ジョン・コナーは少年時代の出来事から101型(T-800)に特別な思い入れがあり、抹殺には私が選ばれた。」と語っている。その後ジョンの妻で抵抗軍の副司令官ケイト・コナー(2032年時点の姓で『T3』劇中の2004年時点では終始ブリュースター姓)に捕獲され、リプログラムを施されさらに「ケイトの命令に従う」、「ジョンとケイトをT-Xや『審判の日』から生き延びさせる」という命令を与えられて2004年のロサンゼルスへと転送された。その事もあってか終盤にてT-Xの襲撃を食い止める最中にジョンから自らを守り通してくれた事に対する礼を言われた際は「また会おう。」と返している。
T-888

T-8XX系列の改良型であり、現代世界では驚異的な性能を誇る。テレビドラマ『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』において未来世界から現代世界へ複数機が送り込まれており、ジョン・コナーの抹殺[38]をはじめ、それぞれに任務が与えられている。作中では、「メタル」と呼称される事がある。金属骨格はコルタンで形成されており、耐熱性がT-8XX系列中で最も高い。そのため、処分するにはかなりの高温で焼却する必要がある。しかし、チタン合金より耐久性が劣るので、抵抗軍の兵器対策(主にT-800を簡単に破壊できるプラズマライフルなど)として、耐久性を上げるより耐熱性を上げた方が効果的だったと予想される。車に挟んだだけで腕が?げる、クロマティ(T-888)が同型のT-888のボディを立ったまま簡単に金属の棒で貫通させたことからも耐久性が無いことを感じられる(新型のT-1000でも旧型のT-800が床に倒れていないとボディを貫通させられない)。エンドスケルトン状態での外観は、T-800やT-850に酷似している。

基本的な性能はT-800やT-850とほぼ変わりないが、2種と異なるところは人間同様に飲食物の摂取が可能である点と、休眠機能(休眠中は生体組織が老化しない)を持つ点である。

T-1000T-X等と同様に俊敏に走行できる。高電圧などにより機能停止した場合でも約120秒後に再起動が可能である(旧型のT-800は電気で停止しないのでこれは高電圧による機械の破壊を防ぐ保護機能だと考えられる)。また、首と胴体が分離した状態でも胴体部分を遠隔操作できる[38]。エンドスケルトンの耐久性が他のT-8XX系列に劣るためか対物ライフルの攻撃で頭部がはじけ飛んだ個体もいた。

T-800やT-850よりも潜入能力が高く、人間社会へ容易に溶け込んでおり、一緒に生活していても普通の人間は全く気付かないほどである(ただし、表情などの面の不自然さが残っていることもある[38])。


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