T-800
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『ターミネーター』

2029年、人類と機械との戦争の最中、機械側の中枢コンピューター『スカイネット』が、人類側のリーダー、ジョン・コナーを歴史から抹消させるため、彼の母親となるサラ・コナーの暗殺を命じられて1984年のロサンゼルスに送り込まれる(以降、本項目ではT-800はターミネーターと表記)。

目的地に送り込まれると、早速、目的遂行のため行動を開始、道中で絡んできた不良から服と靴を奪う。さらに停まっていた車を盗み、市内の銃器店で店主を殺害して店内の銃を強奪し、サラ・コナー殺害へと向かう。審判の日で記録が焼けており、スカイネットのデーターベースにはサラの名前と居住地のデータしか無かっため、電話帳の順番に同姓同名の女性を殺害していく。やがてサラの自宅にて、友人のジンジャーとマットの二人を殺害した際、サラ自身からの電話で彼女がテクノワールというクラブにいることを知り、サラの顔写真の載っている身分証明証と手帳も入手。遂に本物のサラ・コナーを探し当てて殺害しようとするが、サラの暗殺を阻止するべく人類側の送り込んだ戦士、カイル・リースによって寸前のところで阻まれてしまい、取り逃がす。

その後は、カイルとの戦いで損傷した箇所を自ら修理しつつ、サラ殺害のため、二人が勾留された警察署へと単身乗り込み、警官達を殺害しながらサラとカイルに迫るが、またしても取り逃がしてしまう。そこで入手した手帳からサラの母親の住所を突き止め、母親を殺害すると母親の声真似をしてサラの潜伏先を聞き出す。そうして二人の潜伏するモーテルに奇襲を仕掛けるが、カイルが先にターミネーターの来襲に気づき、二人は逃走。ターミネーターもすぐにその後を追う。カーチェイスをしながら、カイルから手製爆弾を投擲されるも難なく交わしつつ銃撃を繰り出していき、やがてカイルに命中させることに成功し、二人の車に接近するものの、サラの咄嗟の判断によって自身の乗るバイクを転倒させられ、さらには偶然背後から走行してきた巨大なタンクローリーに曳かれてしまった影響で左足を負傷させられてしまうも、そのタンクローリーの運転手を殺害した後、それに乗り換え、サラを轢き殺そうと試みるがカイルの仕掛けた手製の爆弾をタンクローリーに投げ込まれて自ら諸とも車両は破壊炎上させられてしまう。車両から火だるまになりながら降りて倒れ込み、焼き尽くされたかに思われたが燃えたのは表面の皮膚細胞だけであり金属骨格は無事だった。

その金属骨格を露にしたターミネーターが迫り来る中、そのまま二人は近くの工場へと入り込む。必死の抵抗をするカイルに瀕死の重傷を負わせ、なおもサラを追い詰めるがカイルの最期の抵抗で下半身と左手を爆破されて失ってしまう。それでも尚しぶとく残った右手と左手を失った腕を使って這いずり寄り、足を負傷したサラに追いすがるもそのままプレス機の下まで誘導されサラがプレス機を起動したことで粉々に圧砕され、遂に機能を停止して完全に破壊された。この後サラはカイルとの子としてジョンを身ごもったため結果として任務は失敗に終わる。一方でボディの残骸(破損したブレインチップ及び、無傷の右腕)はサイバーダイン社により回収された。これにより歴史が書き換えられ、スカイネットの開発及び審判の日が数年早まることとなる。
『ターミネーター2』

ターミネーターとサラ達との死闘から10年。

『T1』では2029年において最新鋭の機体であったが、前作の出来事がきっかけで歴史が改変され、開発が数年早まったために今作の2029年の戦場においては通常戦力として多数投入されている。スカイネット側が今度は少年期のジョンを殺害するために新型ターミネーターT-1000を送り込んだのを受け、人類側からもジョンを守るよう再プログラミングを受けたT-800が送り込まれ、死闘を繰り広げる事となる。

ジョンの保護の命を受けてロサンゼルスに送り込まれ、近くのバイカーバーから衣服とショットガン(ウィンチェスターM1887)、移動手段のバイクを強奪して行動を開始。捜索途中でジョンを発見、ほぼ同時にジョンを発見、殺害しようと行動したT-1000との一戦を交え、放擲された事で一時的に動けなくなるも、すぐに回復、再び立ち上がると、バイクで逃走するジョンと、それを巨大なトラックで追跡するT-1000を発見、巧みなバイクさばきとショットガンを駆使してT-1000の乗るトラックを大破させ、どうにか保護する。当初は、そのまま安全圏まで逃げようと行動するが、ジョンが母のサラの救出を打診されるも、T-1000の襲来を危惧して当初は拒否をしていたが、ジョンとの押し問答の途中で不良に絡まれたジョンを助けたことを切っ掛けに最終的にジョンの頼みを聞き入れ、サラ救出に向かう。その直前に先のいざこざの際、不良を殺害しようとする素振りを見せたためにジョンからはむやみに人間を殺さないように命令を受ける。

サラを発見するもかつて自分を殺害しようとした個体と全く同じ外見をしていたため、恐れられ逃げられてしまうがその際にサラを押さえ付ける病院の職員を殺さない程度に加減した格闘戦でいなして撃退。「自分は味方だ。」と告げてへたり込むサラを起こした直後に再びT-1000に襲撃され、その際にサラが負傷するも再び振り切る事に成功し事なきを得る。

自らの修理の際、かつての経験によりT-800を信じきっていなかったサラにチップを破壊されそうになるもののジョンの必死の説得により事なきを得る。その後サラのケガの治療を終え、車での移動の過程でスカイネットが出来上がった経緯をサラに説明。サラの友人のエンリケの元で暫く過ごし、ジョンと交流を深めるT-800の姿を見てサラも次第にT-800に対する見方を改めて理解するようになる。その後夢で審判の日を見たサラがスカイネットの基礎を作ったサイバーダイン社の社員マイルズ・ダイソン殺害に向かった事が分かると、サラを止めるべくジョンと共にダイソンの自宅に向かいサラを止める。そして自らの腕の皮を剥がして金属骨格になった腕を見せて正体を明かす。ダイソンにこれまでの経緯を説明するとダイソンは最初に送り込まれたT-800の腕やチップ、マイクロプロセッサ等の破壊の協力を申し出る。警察隊に包囲されるという苦難もあったもののダイソンの犠牲とT-800の活躍により一切のデータや記録は破壊されて焼き尽くされたが、直後にT-1000の襲撃を受けカーチェイスを展開。T-800の捨て身の攻撃によりT-1000の乗る液体窒素を積載したタンクローリーを横転させ、そのまま製鉄所へ突っ込ませる。

T-800が大量の液体窒素を浴びて凍り付いたT-1000を木端微塵にするも溶けた鉄の熱により融解・再生されてしまい追跡が再開。T-1000は機能異常を起こしていたものの軟体を駆使した攻撃にT-800は苦戦する。戦闘により左腕を失い、胴体を突かれたことで動力源を破損されて機能停止に追いやられるが後に補助パワーにより復活。サラとの共闘でT-1000にダメージを与え、グレネードランチャーで体を吹き飛ばして溶鉱炉に突き落とす。それによりT-1000は消滅し、遂に破壊に成功する。その後は(1984年に現れた個体の)T-800の腕とチップを溶鉱炉に落として破壊する。しかし自らの存在がスカイネットの発生に繋がることを憂慮し、泣いて止めるジョンの命令をこの時だけは聞かずにサラに自らを溶鉱炉に沈めるよう頼んだ。この瞬間T-800は初めて人間の悲しみの感情と生命の尊厳を理解する。自分の死を泣いて悲しんでくれるジョンに抱擁を、サラから自らとジョンを守り通してくれた事に対する感謝の握手を交わすと鎖に掴まってそのまま溶鉱炉に沈み込み、右手のサムズアップと共に消滅した。
『ターミネーター3』

これまでのT-800ではなく、改良型のT-850が登場する。

T-1000との死闘から更に月日は流れ、ジョンの味方となる人類側の未来の戦士の抹殺の命を受けて新たに2032年から送り込まれた対ターミネーター用のターミネーターT-Xと、ジョンとその妻になるケイト・ブリュースターを保護し、審判の日を確実に生存させる命を受けたターミネーターが未来の存亡をかけた死闘を繰り広げていく。

T-Xが送り込まれたほぼ同じ時間に送り込まれたターミネーターは、近くのストリップバーに乗り込み、そこでストリッパーの男性から服を奪い、車と武器の調達などの準備を整えながら、ジョンとケイトのもとへ向かう。

T-Xに襲撃され、絶体絶命のピンチになっていたケイトを間一髪で救出した直後にT-Xとの最初の戦闘になるが、T-Xの放つ強力なプラズマ砲をまともに受けて機能が一時停止してしまう。現場に駆けつけたレスキュー隊の目前で再起動、奪ったバイクで二人とT-Xを追跡する。T-Xに遠隔操作されている車の妨害を切り抜け、T-Xの乗る巨大なクレーン車を策を用いて横転させる事に成功、ようやくT-Xの追跡を振り切った。

車中にてジョンに対し、審判の日は先伸ばしになっただけでもはや回避不可能である事を明かし、先程のT-Xとの戦いで2本あるパワーセルのうちの破損した1本を捨てながら(この時、捨てた直後にかなりの規模の爆発を起こしている)、T-Xが自分よりも耐久力、知性、力すべてを上回っており、遥かに優秀な殺人マシーンである事、自分は旧式のモデルであり、破壊は不可能だろうとも告げつつ、そのままサラ・コナーが眠るグリーン・ローン墓地へと向かっていく。そこで、サラの棺の中に納められた大量の武器を見せ、サラが来るべき時に備えていた事も明かした。そこへ、先の騒ぎを聞き付けた警察官に囲まれ、ケイトとはぐれてしまう。だが、T-850はその厳戒態勢を物ともせず、威嚇射撃で死者はおろか、負傷者すら一人も出すことなく、霊柩車を奪って乗り込むと、婚約者に変身していたT-Xに殺されかけていたケイトを間一髪で救出。T-Xをロケット砲で吹き飛ばす。さらに追いすがるT-Xを、通りすがりのセミトレーラーに衝突させ、追跡を回避する。

逃走先のキャンプ場にてT-Xの暗殺対象者にケイトの父ロバートが入っている事、ロバートが後にスカイネットに発展する自動軍事システムの開発を担っている事を明かす。すぐさま彼を助け、尚且つ今度こそスカイネットを止めに行こうと言うジョンに対しT-850は全く動こうとはしない。しかしケイトがロバートの救出をT-850に懇願するとあっさりと態度を変えてロバートの下へ向かう事を決定した。実は彼を派遣したのはジョンではなく未来でジョンの妻となっているケイトである事が発覚し、更にジョンの暗殺命令をスカイネットから受けて自分がジョンを殺した事も告げた。


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