T-55
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「T-54/55」はこの項目へ転送されています。改良前の戦車については「T-54」をご覧ください。
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "T-55" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年6月)

T-55
性能諸元
全長9.2 m
車体長6.45 m
全幅3.27 m
全高2.35 m
重量36 t
懸架方式トーションバー方式
速度50 km/h整地
35 km/h(不整地
行動距離約460 km
主砲56口径100 mmライフル砲 D-10T2S
副武装12.7 mm機関銃 DShKM
7.62mm機関銃 SGMT
装甲
砲塔


防盾210 mm

側面110 mm

後面60 mm

上面30 mm

車体


前面上・下部100 mm

側面上部80 mm

側面下部20 mm

上面33 mm

底面20 mm

エンジンV2-55
4ストロークV型12気筒液冷ディーゼル
580 馬力
乗員4 名
テンプレートを表示

T-55(ロシア語:Т-55)は、ソビエト連邦で開発された中戦車である。戦後第一世代の主力戦車とも分類される。

史上最も生産台数が多い戦車といわれており、ほぼ同じ形状のT-54や、その中国ライセンス生産である59式戦車等も含めると、その数は10万輌を超えるといわれている。1958年に登場し、1970年代後半まで生産された。冷戦時代に他国へ供与・輸出された数も多く、未だに多くの国で使用されている。

T-54とひとまとめにされてT-54/55と表記されることも多い。
概要
T-54の開発

ハルキウ機械製造設計局により作られたT-44をベースに、100mm砲を無理なく搭載できる新型砲塔を装備したものがT-54である。

試作に終わったT-43以来の大直径転輪+トーションバーサスペンションの足回りと、前作T-44同様の車体上部とシャシが一体の箱型車体を持つ。1946年に完成した試作車の砲塔そろばんの弾がゆがんだような形状で、砲塔下部に被弾すると弱い砲塔リングや車体上部に命中弾を導く「ショットトラップ」となる点が問題だった。

先行生産型の1948年型では砲塔が大きくなり、後の量産型のようなお椀形に近づいたが、まだ後部にせり上がったショットトラップを残していた。1950年型よりよく知られる量産型の砲塔となり、以後T-54A、B、M(以上、NATOでの分類)と改良され、主力戦車の座についた。
T-55への発展

T-55はT-54を改良したもので、NBC防御用のPAZシステムを標準装備し、エンジン馬力も向上、クラッチ操作を空気圧で助けるサーボ機構が追加されている。

燃料軽油)と砲弾の搭載量も増し、砲塔下部には装填手のためのターンテーブルが増設された。また副武装として、装填手ハッチ部の対空機銃(速度の高いジェット機時代となり、命中させにくい)と、T-44以来の車体前方固定機銃(敵陣を威嚇する目的のため実用性に乏しく、車体の気密性も損なう)の二種は廃止され、主砲連装機銃だけとなった。ただし対空機銃は一旦廃止されながらも、後に対攻撃ヘリコプター用として有効と判断され、T-55Aから復活している。さらにT-55B以降ではアクティブ赤外線暗視装置が標準装備となった。

T-54とT-55は外見は良く似ているが、砲塔上の換気扇カバー(ベンチレータードーム)の有無で簡単に識別でき、換気扇カバーがある方がT-54である。T-55には上記PAZシステムの外気取入口として、砲塔の右前方下部に小さなスリットがある。またT-54は車体前面の水切り板の下に、固定機銃を発射するための小穴を持つが、T-55ではこの穴はない。
運用・現状チェコスロバキアで生産された東ドイツ陸軍の改修型 T-55 AM2B。一台奥のT-55と比較して、砲塔左右と車体前面の増加複合装甲、車体下面の増加装甲、サイドスカート、主砲上のレーザー測遠機、砲塔後部の環境センサーが大きく異なる。

T-54と55は冷戦時代を代表する戦車であり、多くの紛争に用いられた。中東戦争ではソ連が軍事援助していたアラブ側の主力戦車としてチェコスロヴァキア製のT-54/55が使用された。現在では旧式化しているが、10万輌を超える生産台数も相まって相当数が残存し、運用され続けている。特に電子制御化やブラックボックス化されていない分整備や運用が簡単であるため、途上国や武装勢力でも運用が容易であり広く利用されている。第三世界では多くが原型のままで運用されている一方、東欧をはじめ先進諸国では様々な改修が施されている。

生産国ソビエトでは、主に財政難からT-72など新型戦車への更新が進まない中、1980年代前期から徐々に近代化改修が進められていった。改修の内容・形態は様々だが、特に大きな泣き所であったFCSの改善と防御力の強化に注力されており、レーザー測遠機や弾道コンピューターの追加、照準器の更新、増加装甲などが主な改造点となっている。一部の派生型(T-55AD)ではアクティブ防護システムドロースト(つぐみの意)」を追加しており、ロシア側は「世界初のアクティブ防護システム装備車両」と主張している。主砲は換装されていないが、安定装置を改善して行進間射撃を可能としたほか、主砲発射式のレーザー誘導対戦車ミサイル9M117 「バスティオン」(ロシア語版、英語版)の運用能力を追加し、優勢な相手に対してもアウトレンジ攻撃を可能としている。また、重量増加による機動力の低下を補うため、エンジンの換装・出力強化も施行されている。これらの改修型T-55はソビエト崩壊後もしばらく運用が続けられていた。多くはヨーロッパ通常戦力条約に基づき廃棄処分とされたが、ロシア国内の戦車保管センターと物資装備修理保管基地には相当数が残っており、2022年ロシアのウクライナ侵攻において、その一部を再戦力化するために修理工場へと移送されている姿が目撃されている。

ロシア以外にも輸出や、ライセンス生産、その後も改修して使用している例が多く、ライセンス生産では、ポーランドチェコスロバキア中華人民共和国でおこなわれている。中国ではT-54の53年型のコピーが「59式戦車」と呼ばれ、後にソ連と対立状態になったことで技術の供与が受けられなくなったことから独自の改修が繰り返され、69/79式戦車へと発展した。また59式戦車をそのままスケールダウンしたような62式軽戦車も開発された。

改修では、イスラエル国防軍は中東戦争で大量に鹵獲したT-55に独自の改修を加え、Tiran-4/5(Ti-67ともいう)として主砲を105 mm L7A1に変更、砲塔上に機銃を増設するなどの改造を加えて使用し、メルカバへの更新後は海外に売却されたり、重装甲のアチザリット兵員輸送車に改修された。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:103 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef