T-1000
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T-1001

T-1000の改良型であり、『TSCC』に登場する。ゼイラ・コーポレーションの女社長キャサリン・ウィーバーに成り代わっていた。

基本的な性能はT-1000のそれを受け継いでいる。だが、T-1000が多くの場合ゆっくりとした変形を行っていたのに対し、こちらはかなり高速での変形が可能で、後述の人類抵抗軍に捕獲されたT-1001は液体状態のまま体をヘビのように変化させて高速で這い動く・大ジャンプして天井裏に逃げる・水中を泳ぐといったかなり激しい動きも見せている。

思考回路もより高度となっており、社員に自らの悪口を言われ、トイレの便器に擬態した姿から元の姿に戻った際に、「悪かったわね」と言ったり、その直後に暗殺を済ませて「私もムカついていたの」と発言するなどT-1000と比べ、より人間らしくなっている。また、キスをするように見せかけ、相手の口から体内に侵入するなどの殺し方もした。ただし、それでも人間と比べればかなり異質で、理論的であるが無感情すぎる対応、相手の心理を理解しきれず初歩的な質問をするなどなど、困惑させることも多々あり(周囲からは夫をなくしたショックで精神的に不安定になったと見られていた)、娘のサバンナ(本当のキャサリンの遺児)からは異常な変化から怖がられていた。キャサリンも周囲の反応からそれを理解しており、本物のキャサリンが残したビデオを見たりエリソンと相談するなどして、どうにか人間に近づこうとしていた。

初登場の回では、デレクのいた未来世界でスカイネットへと変化したチェスコンピュータ「ターク」を裏ルートで手に入れ、それを基に人工知能の開発を行う計画「プロジェクト・バビロン」を社内に立ち上げ、視聴者にはスカイネットの開発を試みているように登場した。だが、その後の回ではスカイネットが抹殺を試みた心理学者をタークの教育係にする(セカンドシーズン6話)、キャサリンが単独で破壊した工場内で未来世界のハンターキラーに酷似した兵器が極秘に開発されていた(セカンドシーズン13話)、タークが成長して誕生したAI「ジョン・ヘンリー」に対してエリソンが命の尊厳を教えたことに満足を見せるなど、スカイネットに対して不利となる行動が見られ始め、謎が深まっていく。

最終話にて、実は彼女の正体は人類抵抗軍側のターミネーターであることが判明。更に、後述の未来におけるT-1001型の捕獲・輸送から見て、彼女は再プログラミングされたのではなく、自らの意思で人類抵抗軍に味方したターミネーターである。その任務は「スカイネットに対抗できるコンピュータ」を作り出すことであり、ジョン・ヘンリー(ターク)がそれであった[注釈 23]

なお、登場人物であるジェシーのいた未来世界では、このキャサリンに擬態する以前の液体金属ターミネーターが登場している(セカンドシーズン19話)。このターミネーターはジョン・コナーから「仲間にならないか」と声をかけられており、凍結されて潜水艦で輸送されていた。だが、積荷の正体を不信がった兵士たちが独断で開放してしまい、自ら潜水艦を破壊して脱出を試みるジェシーに「ジョンに伝えろ、答えはノーだ」と協力拒否を表明して自身も脱出した。潜水艦の液体金属ターミネーターが彼女本人だという事がシーズン2第1話のZEIRA Corpの自分のオフィスから階下の道路を見下ろしながらの喋るキャサリン・ウィーバーの言葉から推測できる。
使用銃器

H&K MP5K (『T2』)

ベレッタ 92 (『T2』)

FN ブローニング・ハイパワー (『T2』)

S&W M15 (『ジェニシス』)

俳優
T-1000


ロバート・パトリック(『T2』)

イ・ビョンホン(『ジェニシス』)

T-1001


シャーリー・マンソン(『TSCC』)

備考

前述の通り、『TSCC』には改良型のT-1001が登場したが、T-1000そのものは溶鉱炉へ沈んで以来、『T3』と『T4』には登場していない。『T4』の監督を務めたマックGによると、「T-Xとの対戦もあり得る」とのことだったが、時代設定上(舞台である2018年はT-800が開発されたばかりであり、T-XだけでなくT-1000の開発も不可)から実現はしなかった。第5作目にあたるリブート作品『ジェニシス』では、2作目以来の再登場を果たしている。

2015年3月に中国で世界初の液体金属ロボットが研究論文で発表されてT-1000を彷彿させると海外の学術誌などで話題となり[5][6]、2018年9月に同様のロボットは日本人科学者の研究でも報じられ[7]、同年10月にもT-1000に着想を得た液体金属ロボットを中国人科学者は開発した[8][9]
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 本来の歴史ではT-800が最新型で2029年には開発されていないが、歴史が改変された(1984年に送り込まれたT-800が破壊後にサイバーダイン社に回収された事でスカイネット誕生や兵器開発が二年早まった)ことで登場したターミネーター
^ なお、劇中ではグレネードランチャーが直撃しても、弾頭が着弾と同時に爆発していない事から、骨格が存在しないという独特の特性を含め、普通の人体よりはかなり柔らかいと推察される。
^ 実際『T2』では、溶鉱炉に没して消滅、『ジェニシス』では、強酸性の液体を全身に浴びて分解、融解して消滅した
^ 但し、規模は自身と同等の体積までであり、巨大化して大型の兵器に変身することは不可能。ただ、『ターミネーター2』で、自身の体型よりも肥満気味の体型をした人物に変身できたことから、ある程度の体型を変えることは可能としている。同様に小型化することも不可能だが、自身の一部を追跡する車両に付着させて会話を傍受したり、居場所を探知することが出来る。また、自身の一部は回路として構築することも可能であり、機能停止したT-800の頭部に注入して再起動させることも可能である(『ターミネーター:新起動/ジェニシス』における描写より)
^ 但し、部品を必要とする複雑なものを除く。
^ 『T2』の劇中終盤でサラ・コナーに擬態しているが、サラは殺害されていない。これは殺す前にT-800がサラを助けに入ったことで、彼女を見失ったためである。これにより劇中終盤でサラに擬態し、ジョンへ近付こうとした際に、後を追ってきた本物のサラが現れたことでジョンが戸惑うことになるが、機能不全によりすぐに正体を見破られた(『ターミネーター2 -特別篇-』にて、このシーンでのT-1000の足が足場と同化しているカットがある)。また、『ジェニシス』ではカイル・リースに擬態するも、サラが助けに入ったことによって彼を殺害するには至らなかった。
^ ヴォイト家に侵入した際、ジョンの愛犬であるマックスが激しく吠え立てている。
^ こうした“腕”そのものを凶器に用いる描写については、日本の漫画作品=岩明均の『寄生獣』の影響下にあると指摘されることもある[1][2]岡田斗司夫は監督のジェームズ・キャメロン自身『寄生獣』の読者であり、同作が連載されていた『月刊アフタヌーン』を毎月航空便で取り寄せていたと発言している[1]


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