Strawberry_Panic!
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「Strawberry Panic」はこの項目へ転送されています。テレビアニメ版については「Strawberry Panic (アニメ)」をご覧ください。

Strawberry Panic!
ジャンル学園百合レズビアン
小説:ストロベリー・パニック!
著者公野櫻子
出版社 メディアワークス

その他の出版社
Seven Seas Entertainment

レーベル電撃文庫
刊行期間2006年3月 - 12月
巻数全3巻
漫画:ストロベリー・パニック!
原作・原案など公野櫻子
作画たくみなむち
出版社 メディアワークス

その他の出版社
尖端出版
Seven Seas Entertainment

掲載誌電撃G's magazine
レーベル電撃コミックス
発表号2005年11月号 - 2007年4月号
巻数全2巻
ゲーム:Strawberry Panic!
GIRLS' SCHOOL IN FULLBLOOM
ゲームジャンル本格百合アドベンチャー
対応機種PlayStation 2
開発元ゼロワン
発売元メディアワークス
発売日2006年8月24日
レイティングCERO:B(12才以上対象)
テンプレート - ノート

『Strawberry Panic!』(ストロベリー・パニック!)は、『電撃G's magazine』(メディアワークス)連載の読者参加企画、及びそれを原作にしたメディアミックス群の総称である。略称は「ストパニ」。
作品概要

『電撃G's magazine』2003年10月号から2005年10月号まで連載された。企画・シナリオは『シスター・プリンセス』を手掛けた公野櫻子、キャラクターデザイン・イラストは真木ちとせ、ミニコミックは『シスプリ』の霧賀ユキが担当した。

アストラエアの丘にある3つの女子校(聖ミアトル女学園、聖スピカ女学院、聖ル・リム女学校)、そしてそのはずれにある3校共通の寄宿舎・いちご舎を舞台に、各校の生徒たちが繰り広げる物語である。

本作のコンセプトは女性ヒロイン同士のカップリング、いわゆる「百合」である。そのため、それまでの『G's』読者参加企画と異なり、読者とヒロインの直接的接触(恋愛)の要素はない。連載開始時は読者が3人の主人公(渚砂・光莉・絆奈)の兄という設定であったが、途中から言及されなくなり、結果的に男性的要素が一切排除された世界観へとシフトしていった[注 1]

読者参加企画版の連載終了後、公野櫻子による小説の刊行、その小説版の漫画化、そしてアニメ化、ゲーム化など、メディアミックス展開がなされた。ただし読者参加企画版・小説版・アニメ版・ゲーム版ではそれぞれ、内容・設定・世界観などが異なっている。

登場人物は各学園の1 - 6年生だが、これは設定上中高一貫校の生徒、つまり1 - 3年生が中学生、4 - 6年生が高校生というものである。ちなみに、ミアトル、スピカ、ル・リムの3校とも、幼稚園から高等学校までの一貫教育と設定されている。
あらすじ小説および漫画については「#小説」を、ゲームについては「#ゲーム」を、アニメについては「#アニメ」を参照

日本のどこかに存在する、巷でも屈指の名門女子校「聖ミアトル女学園」「聖スピカ女学院」「聖ル・リム女学校」に通うことになった、3人の少女・渚砂、光莉、絆奈。

しかも3人とも家を離れて、3校の寄宿舎である「いちご舎」に入ることに。慣れない集団生活に心細くなる3人を、それぞれの学校の生徒たち「ストロベリーズ」は時に優しく、時に厳しく、そして時に情熱的に支えてくれる。

積極的な女生徒たちの行動に戸惑う3人の妹たちは、大好きなお兄ちゃんからのアドバイスを受けながら、魅惑の女子校ライフを送るのだった。
登場人物「Strawberry Panic!の登場人物」を参照

読者(誌上ゲーム参加者)の妹である3人のヒロインと、転校生である彼女たちが学園で出会う9人のヒロインの、計12人が主要登場人物となる。
雑誌上の連載
スタート当初(2003年11月号 - 2004年3月号)

本作の最初のコンセプトは、「妹+百合の甘?い誘惑」と称したものであった。百合という題材は、代表作とも言える『マリア様がみてる』がコバルト文庫で連載されている作品であるように、女性向けの本や媒体に載せられることがほとんどであった。「男性読者が9割を占めるG'sの読者参加企画としてやっちゃう、編集部としては大冒険の新企画です!!」とコメントされていたように、本来はギャルゲー雑誌である『G's』としては異色の作品という触れ込みだった。

誌上ゲームの最初のルールは、ミアトル、スピカ、ル・リムの3つの女子校があり、それぞれにメインヒロインとなる渚砂・光莉・絆奈と、その相手役として上級生・同級生・下級生を1人ずつ配置し、妹と3人の相手役をカップリングするという主旨であった。読者は渚砂・光莉・絆奈の兄という立場から、妹たちの行動を助言して百合カップル成立に導くという役割が与えられていた。読者参加企画時代、一貫して渚砂・光莉・絆奈に苗字の設定がなかったのは、「読者の妹」という前提があったためである。そして各校で人気1位になったカップルはイラストストーリーが掲載された。なお、誌上ゲームが行われない月は、各校ごとのサンプル的なイラストストーリーが掲載された。

誌上ゲーム第1回の総得票数(2004年3月号発表)は1979票。
エトワール選編(2004年3月号 - 2005年2月号)

読者からの希望を受け、ルール変更が実施された。開始時の3人のメインヒロインとその相手役という役割分担だけでなく、3つの女子校という垣根をも外し、66通りのカップリングが行える「フリーカップリング」が導入された。そしてそれに合わせて、春のイースター・夏の体育祭・秋の文化祭・冬のクリスマスバザーの4つのイベントを設定し、各イベントごとにベストカップルを選出、かつ4回の総合成績で1位となったカップルに「エトワール」の称号が与えられるという「エトワール選」が開始された。

さらに第3回誌上ゲーム(エトワール選「体育祭編」)から「おまじない」と呼ばれる新ルールが追加された。これは選んだカップリングのそれぞれにおまじないのキーワードを選択して付与するというもので、片方のキーワードが一致するとハガキ1枚で3票分、両方が一致すると9票分の効果としてカウントされた。ゆえに、第2回以前との単純比較は出来ない。

『G's』読者参加企画としては初となるインターネット投票が行われた。

第2回誌上ゲーム結果発表と第3回誌上ゲーム募集開始は2004年5月号で同時に行なわれたが、第3回誌上ゲーム結果発表(2004年7月号・同年5月30日発売)と同時に「秋の文化祭」募集開始を行うことは季節的に矛盾が生じるため、代わりとして「寄宿舎パニック!編」が毎月連載で3回行われることとなった。

「秋の文化祭」及び「冬のクリスマスバザー」は、特設ウェブサイトでのみ投票を受け付けた。

エトワール戦総合ランキング(2005年2月号発表)を制したのは渚砂・玉青ペア(1653票)、総得票数は8605票[注 2]
寄宿舎パニック!編(2004年8月号 - 2005年1月号)

エトワール選のない月に連載された。

メインヒロインである渚砂・光莉・絆奈の3人の中から1人をピックアップして様々なシチュエーションを掲示し、その中で他の11人とカップリングを行うものであった。

誌上ゲームの結果を反映したイラストストーリーが掲載されるのはエトワール編と同様だが、ページ数は4ページに増やされ、読み物としての人気はエトワール編を上回った。

11月号からは3校の垣根を越えたストーリーとなったが、ここで渚砂と光莉が初対面であることが判明し[1]、「姉妹ではなかったのか?」と驚く声が多数寄せられた[2][注 3]。2005年1月号掲載のノベルでは、光莉が絆奈に「自分には妹がいるかもしれない」[5]、渚砂が絆奈に「アストラエアにまだ会ったことのない血を分けた妹がいるはず」と説明している[6]

寄宿舎パニック!編の結果は以下の通り。

健康診断編:1034票

ミッドナイトパーティー編:1102票

プール合戦編:955票

林間学校編:994票

チャリティーメイド編:1038票

クラブ交流ウィーク編:1043票

寄宿舎編の終了、エトワール編の結果発表(05年2月号)を以て誌上ゲーム及びインターネット投票は終了。
外伝ノベル(2005年4月号 - 2005年9月号)

2005年3月号の休載を挟んで、翌4月号に新展開が告知され、プチエロ解禁・文庫化決定が報じられた。

2005年5月号から小説『ストロベリー・パニック!』(電撃文庫)を正伝とする形での外伝として「萌え系ノベル」と銘打った「改版 ストロベリー・パニック!」が全5回にわたって連載された。このノベルは、ミアトルとスピカの裏に位置し、悲恋伝説が存在する「背徳の庭」での玉青と蕾の出会いをきっかけに始まる、ミアトルとスピカのバスケットボール対抗戦を巡る顛末を中心に描いている。『G's』オリジナル企画としては珍しく1話読みきり形式ではなくストーリーが連続した形式を採用した。

読者コーナー兼情報コーナーとして『ストパニNEWS』が2005年6月号から開始され、2007年3月号で終了した。

外伝の連載終了をもって本企画は連載終了となった。本企画の内容(イラスト、ノベル)を収録した出版物(単行本)は発売されなかった[注 4]


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