Star_Trek_Online
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Star Trek Online(スタートレック・オンライン)は、SFドラマ『スタートレック』を原作とするWindowsMacintoshおよびXbox OnePlayStation 4[1][2][3][4][5][6]MMORPG。開発・運営はアメリカのCryptic Studios(英語版)販売はATARI。なお2011年5月にATARIがCryptic Studiosを売却した事により[7][8]、2012年1月からはこれを買い取ったPerfect World Entertainmenten(英語版)が運営している。エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会でのレイティングは「T」(13歳以上対象)。なお特に注記の無い限り、年月日の記述はPSTを基準とする。
概要

2004年9月に制作発表が行われ、当初はPerpetual Entertainment(英語版)が開発を担当[9]マイケル・オクダやジョン・イーブス[10][11][12]なども参加して2009年初頭にサービスを開始する予定であったが[13]、契約上のトラブルからPerpetual Entertainmentはプロジェクトを脱退し、その後2008年にCryptic StudiosがPerpetual Entertainmentで開発中だったデータの一部を譲渡され開発を引き継いだ[14]。制作発表から5年半を経た2010年2月1日にようやく正式サービスが開始された。2017年3月現在のサービス地域は、北米・カナダ・フランス・ドイツ・トルコ・ポーランドだが、日本などその他の地域からもゲームに参加することは可能。

U.S.S.カークやU.S.S.マッコイなど原作シリーズの代表的な登場人物の名を冠した船が登場する。またマイルズ・オブライエンの息子キラヨシ・オブライエン、トム・パリスベラナ・トレスの娘ミラル・パリス、サマンサ・ワイルドマンの娘ナオミ・ワイルドマンなど原作シリーズの若い世代の人物も登場する。

スポックが「ケルヴィン・タイムライン(『スター・トレック (2009年の映画)』の世界)[15][16]」へ去った後の元の時空(『宇宙大作戦』から続く従来シリーズの世界)はどうなったのかを描くというコンセプトに基づき[17]、メインシナリオは『ネメシス/S.T.X』や『Star Trek:Countdown』の直接の続編として作られており[18][19]、ストーリーミッションは原作シリーズのエピソードと関連したものが多く、ドラマや映画で放置されていた伏線の回収も試みられている。映像作品のみならず、小説などのシリーズ作品の内容も包括している[20]。また『スター・トレック』に始まる一連のリブート映画「ケルヴィン・タイムライン」シリーズ(前日談である『Star Trek:Countdown』を含む)とは制作会社同士が協力した姉妹作品的な関係にあり、本作のオープニングムービーの冒頭が『Star Trek:Countdown』のダイジェストであったり[21]、『Star Trek:Countdown』でデータ大佐がU.S.S.エンタープライズE艦長時代に着ていた制服のデザインが本作の基本制服として採用されていたり[22]と、関連性を持たせる仕掛けが随所に見られ、2016年7月6日実装の大規模拡張第三弾「Agents of Yesterday」からは本格的なクロスオーバーが展開[23][24][25]し、一部の登場人物(0718大尉)や宇宙船(コンスティテューション級・ヴェンジェンス級(旧称ドレッドノート級)など)[26][27][28][29]が本作に登場している。なお本作におけるオリジナル要素はCBSの許諾・監修を受けた上で実装されており、例えばU.S.S.エンタープライズFのクルー構成はCBSの意向が反映されている[30]

ゲーム情報サイト「Massively」の企画にて47.6%という得票率で2位以下に大差をつけ「Best Launch of 2010」を受賞したのを初め10部門中5冠を達成、2010年にアメリカでサービスが開始されたMMOの中で最も高い評価を得た[31]。また映画・ドラマ・ゲームのノベライズやスピンオフノベルのコンテスト「2014 Scribe Awards」(Comic-Con International内のイベント)に、本作のリードシナリオライターであるクリスティン・トンプソンによるU.S.S.エンタープライズFをメインにしたスピンオフショートノベル『Mirror Image(Part1、Part2)』(『Star Trek Magazine』#44と#45に掲載)がノミネートされた[32]

2013年5月21日、新エキスパンション「Legacy of Romulus」が追加され、ロミュラス人でのプレイが可能となった(詳細は後述)他、多くの要素が追加された。

2014年9月1日、10月実装予定の「Delta Rising」で使用可能となる新規宇宙船8種類と各種新規アイテム類を詰め合わせた有償の追加パック「Delta Rising - Operations Pack」の先行予約販売が開始された(期間限定価格$124.99)。

2015年2月27日に本作に初期から関わり続けてきたレナード・ニモイが死去した事を受け同日中に本作の製作総指揮であるスティーブン・リコッサが公式サイトに追悼コメントを発表、同年3月5日にはゲーム中のバルカン星の地上マップなどにミスター・スポックの記念碑が設置された[33][34]

2016年7月6日実装の大規模拡張「Agents of Yesterday」のエピソードで、時間エージェントとなったプレイヤー(23世紀の宇宙艦隊士官)が2270年から2409年までの歴史を31世紀の時間エージェントであるダニエルスから教わるシーンにおいて、これまでのスタートレック・シリーズのTVドラマや映画の様々なシーンを撮影したスチル(『新スタートレック』U.S.S.エンタープライズDがボーグキューブと対峙するシーン、『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』ドミニオン戦争の艦隊シーン、『スタートレック:ヴォイジャー』U.S.SヴォイジャーがDS9に停泊しているシーン、『スタートレック:ファーストコンタクト』フェニックス号が外装をパージしてワープナセルを展開しているシーンなど)が大量に使用された[35]。従来映像作品の内容をCGで再現するのではなく、実際のスチルがゲーム中に登場したのは初めての事である。

2016年9月2日、EUCL3Dとの提携により登場する全宇宙船クラスの模型(ゲーム中のあらゆるカスタマイズを再現可能)のオーダーメイド販売が決定(詳細は後述)。しかしEUCL3Dの事業終了で頓挫。

2016年9月6日より、家庭用ゲーム機(Xbox OneおよびPlayStation 4)移植版のサービスを開始[36][37][38]。主にライティングのクオリティなどグラフィック精度がアップした他、ゲームパッドでの操作に対応したユーザーインターフェースの変更などが行われている。なおアップデートパッチ配信過程に大きな差異があるため、PC版と家庭用ゲーム機移植版はサーバーが別個に分けられており、異なるプラットフォームのプレイヤー同士が一緒にプレイする事は出来ない。

2017年3月より、CBSが運営している『スタートレック』シリーズ公式サイト内に本作の特設コーナーが設けられている[39]

2018年2月20日、Mixed Dimensionsとの提携により本作に登場する500種類以上の宇宙船クラスの模型(ゲーム中のあらゆるカスタマイズを再現可能)のオーダーメイド販売が決定(詳細は後述)。同年3月15日より販売を開始。

2018年10月9日、シーズン15「Age of Discovery」より、TVドラマのスタッフとの共同製作による『スタートレック:ディスカバリー』シーズン1のサイドストーリーを配信開始。

2019年8月4日、イーグルモス社より本作に登場するオリジナルデザイン宇宙船の塗装済み完成品模型+設定マガジン『スタートレックオンライン・オフィシャル・スターシップ・コレクション』の創刊が発表された(詳細は後述)。

2019年11月27日、オデッセイ級(U.S.S.エンタープライズFのクラス)が『スタートレック:ピカード』の前日談コミック『StarTrek: Picard Countdown』に登場[40][41]。本作オリジナルデザインの宇宙船が「スタートレック」シリーズの他作品に登場したのはこれが初めてである。しかし、『ピカード』で描かれた24世紀末の歴史と本作の歴史はリンクしていない。

2022年3日4日、『スタートレック:ピカード』シーズン2エピソード1「スターゲイザー(The Star Gazer)」にサザーランド級・リライアント級・ガガーリン級・ロス級が登場[42][43][44][45][46][47][48][49]。本作オリジナルデザインの宇宙船が「スタートレック」シリーズの映像作品に登場したのはこれが初めてである。


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