この項目では、オペレーティングシステムについて説明しています。その他の用法については「ソラリス」をご覧ください。
Solaris
開発者オラクル
OSの系統UNIX, System V
開発状況開発中
ソースモデルオープンソース(ただし公開されていない部分もある。#ライセンス参照)
初版1992年
最新安定版11.4[1] / 2018年8月28日 (5年前) (2018-08-28)
プラットフォームSPARC、x86 (AMD64、EM64Tを含む) ⇒[1]
カーネル種別モノリシックカーネル
既定のUIJava Desktop SystemまたはGNOME
ライセンスプロプライエタリ
ウェブサイトhttps://www.oracle.com/jp/solaris/
Solaris(ソラリス)はサン・マイクロシステムズ(サン)によって開発され、UNIXとして認証を受けたオペレーティングシステム (OS) である。2010年1月27日のオラクルによるサン買収に伴い、現在の開発は同社が担っている。
プロプライエタリソフトウェアであるが、かつてコア部分(ONという:OS+NETの略)はOpenSolarisとしてオープンソース化されたことがある。しかし2010年8月以降、ONのソースコードの公開はされていない。
なお、公開されていたONのソースコードは、有志の手によってillumosプロジェクトとしてオープンソース化されたまま更新が続けられている。 1990年代初頭、サンはBSDベースだったSunOS 4をUNIX System V Release 4 (SVR4) ベースのものに置き換えた(SVR4はAT&Tとサンが共同で開発した)。元々の名称はSunOS 5.0であったが、Solaris 2という市場用の製品名もついていた。遡ってSunOS 4.1.xもSolaris 1と呼ばれるようになったが、ほとんどの場合Solarisという名前はSVR4ベースのSunOS 5.0以降のものにしか使われない。 SolarisはSunOSオペレーティングシステムにグラフィカル環境(デスクトップ環境を参照)やONC+などのコンポーネントを加えたものとされている。Solarisのリリース名にはSunOSのマイナーバージョン名が含まれていて、例えばSolaris 2.4のコアにはSunOS 5.4が含まれている。Solaris 2.6以降は "2." の部分がなくなっており、Solaris 7はSunOS 5.7を、最新のSolaris 11はSunOS 5.11をそれぞれコアとしている。 商業的な歴史についてはUNIX戦争を参照。 SolarisはSPARCアーキテクチャとx86アーキテクチャ(AMD64/EM64Tを含む)をサポートし、両アーキテクチャで共通のコードベースを使用している。バージョン2.5.1ではPowerPCアーキテクチャ(PRePプラットフォーム)にも移植されたが、それ以降はリリースされていない。Itaniumのサポートは一度は計画されたが、市場導入には至っていない。x86システムでLinuxの実行ファイルをネイティブに実行できるようにするため、Solaris 10にLinux ABIを実装することが計画されている。 Solarisは多数のCPUを搭載したSMPマシンに適していると評されることが多い。またSolaris 7以降は一貫して64ビット SPARCアプリケーションをサポートしている。SolarisはサンのSPARCハードウェアと密接に統合されており、両者は互いに組み合わせで設計・販売されてきた。これにより信頼性の高いシステムを構築することができたが、PCハードウェアによるシステム(x86システム)に比較すると非常に高コストであった。とはいえ、x86システムもSolaris 2.1以降は一貫してサポートされてきており、また、Solaris 10からはAMD64を中心に設計されているため、AMD64アーキテクチャベースの64ビット CPUマシンを利用することもできる。 2009年の時点では、サンはハイエンドではSPARCサーバを中心としながら、ローエンドでは2?16コアのAMD64ベースのワークステーションやサーバの販売にも重点をおいていた。 2012年の時点では、オラクルはハイエンドではSPARCサーバを中心としながら、Intel Xeonのサーバも販売されている。 最初のSolarisのデスクトップ環境はOpenWindowsだったが、Solaris2.5でCDEが採用され、Solaris 10ではGNOMEベースのJava Desktop Systemとなっている。Solaris 11では、OpenSolarisと同様、通常のGNOMEデスクトップが採用された。また、有料版だけでなく無料版にも、ATOKやリコーフォント等の商用ソフトウェアが入っている。 Solaris 11においては、 ⇒Oracle Technology Network Developer Licenseを参照。 ソースコードは非公開。ただし、OpenSolarisプロジェクトから派生したillumosプロジェクトでは、Common Development and Distribution License (CDDL) の下オープンソースとして公開されている。CDDLはOSIが承認したライセンスで、公開されているソースコードは、使用料が無料であり、無保証で非独占的な利用が可能である。頒布にあたって、ソフトウェアを実行可能なコード形式で提供する場合は、CDDLに従ってソースコードの提供が義務づけられており、CDDLのコピーを添付しなくてはならない。ただし、Free Software FoundationのGPLと似ている部分があるが、互換ではないと考えられている[2]。 OpenSolarisは2005年6月14日にSolarisの開発コードから誕生し、バイナリ版とソースコード版を無料でダウンロードできるようになった。
概要
サポートされているアーキテクチャ
デスクトップ環境
ライセンス
Size:29 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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