So-net(ソネット)は、ソニーネットワークコミュニケーションズが日本、台湾で運営するインターネットサービスプロバイダ(ISP)。2013年7月1日から2016年6月30日までは同社の社名(ソネット株式会社)でもあった。 ソニーグループに属するメーカー系プロバイダである。日本でインターネットが一般に普及しはじめた、1996年1月にサービスを開始。 メーカー系プロバイダであるが、同時期にサービスを開始したメーカー系の他社[注釈 1]は情報通信機器の製造・運用の経験がある総合電機メーカーや、その子会社のパソコン通信運営会社が母体となっている。しかし当社は家電メーカーのソニーを母体としているため、情報通信機器や通信回線を使った本格的なサービスの経験がなく、ドリーム・トレイン・インターネット[注釈 2]と同様にメーカー系プロバイダでありながら、むしろ独立系プロバイダ(インターネットイニシアティブ・リムネット・ベッコアメ・インターネット・東京インターネットなど)に近い立ち位置であった[1]。 アクセス回線の選択肢が多いのが特徴で、固定電話(加入電話・フレッツ・ISDN・海外ローミング)、PHS(AirH" ・@FreeD(PIAFS)・bitWarp)、携帯電話(FOMA・PacketWIN・So-net モバイル 3G・So-net モバイル LTE・nuroモバイル)、WiMAX、ADSL(アッカ・ネットワークス・イー・アクセス・フレッツ・ADSL)、FTTH回線(フレッツ光・ひかりone・USEN・TEPCOひかり・コミュファ光・NURO光)、基幹ネットワークへのアクセス回線(KDDIインターネット網・ULTINA Internet網・NUROネットワーク・IIJバックボーンネットワーク)、NUROネットワークとのトランジット接続と幅広い[注釈 3]。 会員数は、2018年6月現在、FTTH契約数は約282万人(モバイル会員・電話コース・こんてんつコース等の会員を含まず。)[2]。2018年3月現在、国内の固定ブロードバンド回線のプロバイダの中ではYahoo!BB(ソフトバンク)・OCN(NTTコミュニケーションズ)・J:COM NET(ジュピターテレコム、KDDIグループ)に次いで4番目で[3]、電機メーカー系の通信事業者としては首位。この他に、モバイル会員・こんてんつコースの会員等もいる。
概要
沿革
1995年
6月1日 - ソニーシステムデザイン株式会社(現:ソニーグローバルソリューションズ株式会社)が、インターネットプロバイダ Sinfonyの事業を開始[4]。
11月 - ソニー株式会社、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、株式会社ソニーファイナンスインターナショナルの共同出資により、ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社として、会社設立
1996年1月 - So-netとして、ISP事業を開始
1998年1月1日 - So-netの上位回線(一次プロバイダ)であった、ソニーシステムデザインの法人向けインターネットプロバイダ Sinfonyの事業を授受[5]。
2001年
8月 - ADSLサービス開始
9月 - ジャストシステムの子会社、ウェブオンラインネットワークスが運営する「JustNet」を吸収
10月 - ハーボットサービス開始
2002年5月 - 光ファイバー接続サービス開始
2003年3月 - IP電話サービス開始
2004年
9月15日 - ブログサービス「So-netブログ」ベータ版テスト
11月24日 - 「So-netブログ」ベータ版公開
2006年10月 - ソネットエンタテインメント株式会社に商号変更
2007年11月1日 - インターネット電子番組ガイド「Gガイド.テレビ王国」サービス開始
2008年
2月28日 - MVNO方式の最大7.2Mbps高速モバイル通信「bitWarp(EM)」サービス開始
6月19日 - オンラインゲーム運営会社のゲームポットを買収し、完全子会社化
2008年7月31日 - ハーボットサービスを終了
2010年2月1日 - USENの、Gyao光(旧:BROAD-GATE 01)・Gyao BBを譲受
2011年
4月7日 - リモート録画予約サービス「CHAN-TORU」の運営を、ビジョンアーツより移管
10月3日 - MVNO方式の最大14Mbps高速モバイル通信「So-net モバイル 3G」サービス開始
2013年
1月1日 - ソニーの完全子会社となる。
4月15日 - 世界最速の最大2GbpsのFTTHサービス「NURO光」の提供を発表
7月1日 - ソネット株式会社に商号変更[6]
2015年12月24日 - 業界初のデータ通信が毎月500MB未満まで無料で提供する、格安SIMサービス「0 SIM」をデジモノステーション(発行は同じソニーグループであるエムオン・エンタテインメント)2月号付録にし、事実上nuroモバイルの個人向けサービスを開始