呼称は「スラド」「すらど」「/.」、日本サイトの場合には「/.J」[10]。2001年5月にスラッシュドットジャパンとして正式オープン。Slashdotを運営するアメリカのVA Linux Systemsの日本法人、VA Linux Systems Japanが運営していた。しかし親会社の買収による経営方針の転換のため、SourceForge.JP(現OSDN)とともに独立し、2015年5月11日にから正式名称を「スラド」(英語表記:Srad)に変更。運営もVA Linux Systems Japan株式会社 OSDN事業部からスピンオフした、OSDN株式会社に移管された[11]。
2020年2月17日付け発表によると、株式会社アピリッツは「スラド」を含むOSDN株式会社の全事業を譲受し、OSDN社の組織は全てアピリッツに新設されたOSDN部へ移管、従業員全てをOSDN社から引き継ぎ、OSDN社の代表取締役である佐渡が新たにアピリッツOSDN部の部長に就任し、OSDNのサービスブランド・ドメイン等を含めてそのまま継承したとの事[12]。
システムソフト"slashcode"にはもともと「荒らし」「フレームのもと」「既出」などのマイナスモデレーション(評価)を短期間に複数回に渡って受けた投稿者に対して、その後3日間投稿を制限することによって、悪質な投稿者を排除しようとする機能がシステムに組み込まれている。
日本版では、Anonymous Cowardは訳されずに英語のまま使用される。
歴史
2001年05月09日、スラッシュドットジャパンのベータテスト開始。
2001年05月28日、スラッシュドット日本版であるスラッシュドットジャパンが正式オープン。日本版の編集リーダーは、オリバー・M・ボルツァー。
2001年08月01日、slashdot.ne.jpからslashdot.jpへとURLが移動。
2001年11月14日、slashcode 2.2 ベースのシステムへアップグレード。これにより、日記にトピックやコメントを付加できるようになった、コメント中のリンクにリンク先ドメイン名が明示されるようになった、ユーザーのメールアドレスのスクランブル機能が搭載された等、機能強化が行われた[13]。
2003年01月18日、シェアウェアの登録キーを含んだコメントを伏せ字化するという初のコメント削除[14]が行われる。
2003年09月15日、匿名投稿 (Anonymous Coward) への投稿規制が発表され、激しい議論[15]となる。
2005年10月15日、Slashcode 2.5 ベースのシステムにアップグレード。これにより、ストーリーの複数トピック・複数セクション対応、FoF(トモダチ、ファン、テキ、アンチ と翻訳された人間関係表現のための機能)の追加などの機能強化が行われた[16]。
2006年05月24日、RSSへの広告が試験的に開始された[17]。
2006年09月01日、Slashcode 2_5_119 のシステムにアップグレード。日記から直接タレコミする機能の実現により、タレコミが却下されても日記で閲覧可能になる、タレコミした日記本体とストーリーが共有されるといった日記系の機能が若干強化された。今回のアップデートは今後の布石となるもので、CSS化やテンプレートのアップデート、更なる機能の追加も予定されているとのこと[18]。
2006年10月30日、デザイン・テンプレートを大幅書き換えし、TABLEタグによるデザインからCSSによるデザインに大幅変更された[19]。
2007年12月25日、アレたま(本家ではFirehoseとよばれる機能、後述)、タグ、ブックマークの3機能が本家より移植された[20]。
2009年01月09日、slash-2.5.0.233 へアップグレード。
2015年05月11日、サイト名称をスラドに変更[11]。