Siri
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Siri
開発元SRIインターナショナル
Apple Inc.
対応OSiOS 5以降、macOS Sierra 10.12以降
種別自然言語処理
公式サイトwww.apple.com/jp/siri/
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Siri(シリ、[?s?ri] SIRR-ee) は、AppleiOSiPadOSwatchOSmacOStvOSにそれぞれ搭載されているバーチャルアシスタントである。ユーザーは各デバイスを物理的に操作するか、音声コマンド「Hey Siri(ヘイシリ)」でSiriを起動させることができる[1]
概要

2007年に創設されたSiri社によって開発が始まり、2010年にAppleに売却された[2]。SiriはiOSに組み込まれ、その翌年である2011年10月4日にiPhone4Sに搭載されることが発表された[1]。現在に至るまでAppleが開発するオペレーティングシステムと共にアップデートされ、多くの機能が追加され続けている。

Siriは、ユーザーによる質問に対しインターネット上のウェブサイト、または各デバイスやアカウントにローカルに保存された情報を用いて回答し、ユーザーによる要望を各デバイスのアプリケーションを用いたり、またはその機能をバイパスしたりすることによって答える[1]

Siriは継続的に使用することによって、各ユーザーの使用状況に適応する[3]。また、SiriはSpeech Interpretation and Recognition Interface(日:発話解析及び認識インターフェース)の頭文字をとったもの[1][4]

2017年6月、AppleはWorldwide Developers Conference(WWDC、日:世界開発者会議)で、Siriを搭載したスマートスピーカーであるHomePodを発表した。
歴史
前史

Siriの開発・提供を行っていたSiri社は、2007年12月にDag Kittlaus(CEO)、Adam Cheyer(VP Engineering)、Tom Gruber(CTO・VP Design)、そしてSRIインターナショナルベンチャー出身のNorman Winarskyらによって創設された。

元々はアメリカ国防高等研究計画局(DARPA/Defense Advanced Research Project Agency)により兵士を戦場でサポートするための人工知能開発プロジェクトとして開発が始まった。人類史上最大の人工知能研究プロジェクトとも言われ、2003年からスタートし巨額の資金が投じられ名だたる大学や研究機関から研究者が集められた。そしてそのプロジェクトの一環としてDag Kittlausにより「Siri」は立ち上げられた[5]

その後Siri社は2010年4月28日にAppleに売却された[2]。またSiriはBlackBerryAndroid向けにも登場するとされていたが、iOS以外の製品向け研究成果はすべて取り消された[6]

Appleは2006年にiPodを音声操作する技術の特許を申請した[7]

またSiri開発者である、Dag KittlausとAdam Cheyerたちにより2016年5月に新会社で新しい音声アシスタントViv(ビブ)が開発が発表された[8][9]。2016年10月にSamsungがVivを買収し単独で展開すると発表されたが[10][11]、2019年にBixbyへ統合され消滅し[12]、Dag Kittlausは2019年に、Adam Cheyerは2020年に[13]、Samsungを辞任した。
iOS 5への初搭載

2011年10月4日、SiriがiPhone 4Sに搭載されることが発表された[14]。この新しいバージョンのSiriは、iOSに組み込まれ、リマインダー、天気予報、株式情報、テキストメッセージ、Eメール、カレンダー、メモ、音楽、時計、Webブラウザー、Wolfram Alpha、地図などとの連携機能が付けられた[3]。リリース当初、Siriは、英語(アメリカ、イギリス、オーストラリア)・ドイツ語・フランス語のみに対応していたが[15]、2012年3月8日には日本語に対応し、中国語・韓国語・イタリア語・スペイン語といった言語にも2012年に対応した[16]。米国外では機能上も制限がある[17]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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