Shazam_(アプリケーション)
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この項目では、音楽系アプリについて説明しています。DCコミックスのキャラクターについては「キャプテン・マーベル (DCコミックス)」を、2019年公開の映画については「シャザム! (映画)」をご覧ください。

Shazam
作者Shazam Entertainment Ltd.
開発元Apple
初版2002年
対応OSAndroidmacOSiOSwatchOStvOSWindows
種別楽曲認識
公式サイトwww.shazam.com 
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Shazam(シャザム)は、Appleが保有するアプリケーションソフトウェアである。このアプリケーションは、機器に装備されているマイクを使い、短時間のサンプル音から音楽、映画、広告、テレビ番組を特定することができる[1]。このソフトウェアにはAndroid版、macOS版、iOS版、watchOS版、Windows版が存在する[2]

このアプリケーションの最初の開発会社であるShazam Entertainment Limitedは、1999年にChris Barton、Philip Inghelbrecht、Avery Wang、Dhiraj Mukherjeeにより設立された[3]。2018年9月24日に、この会社はAppleに4億ドルで買収された[4][5][6]
概要

Shazamは、スペクトログラムと呼ばれる時間-周波数グラフに基づいた音響指紋を元に曲を特定する。演奏されている曲の一部を聴き取るために、スマートフォンやパソコンの組み込みマイクを使う。Shazamは音響指紋のカタログをデータベースとして持っている。使用者がある曲を10秒間聞かせることで、このアプリケーションは音響指紋を作成する。Shazamは、取得した音を解析し、数百万曲の音響指紋データベースの中から一致するものを検索することでその機能をはたす[7]。一致するデータが検出された場合には、アーティスト名、曲名、アルバム名などの情報を使用者に送り返す。iTunesApple MusicSpotifyYouTube、Groove Musicなどのサービスとの関係づけを組み込むアプリもある[8]The target zone of a song scanned by Shazam[9]

Shazamは、音響指紋の取得を妨げるほどの背景雑音がなく、かつ、データベースに曲のデータが存在していれば、音源から曲を特定することができる。無償版とともに、Shazam Encoreと呼ばれる有償版もリリースされた。2012年9月に、米国のテレビ視聴者に対し、SNS対応と共に、楽曲、出演者情報、番組情報のリンクを検索するサービスが追加された[10]

2014年にアプリの作り直しが行われ、機能が追加された[11]
対応機器

Shazamは、AndroidiOS (Apple Watchを含む)、BlackBerry OS、Windows Phone上で動作する。Mac版のデスクトップアプリは、自身や近くのPCで再生されている楽曲をバックグラウンドで自動的に認識するように設定することもできる[12]。Appleは、2014年9月にリリースしたiOS 8で、ShazamをSiriの機能に組み込んだ[13]
歴史

この会社は、カリフォルニア大学バークレー校の学生だったBartonとInghelbrecht、それに、Viantというロンドンに本拠地を持つインターネットコンサルティング会社で働いていたMukherjeeにより1999年に設立された。デジタル信号処理の専門家の必要性から、設立チームは、スタンフォード大学でPhDを取得したWangを雇い入れた[要出典]。設立から17年後の2016年に初めて利益を生んだ[14]
2002?2006: サービス初期

最初、2002年に英国向けに2580と呼ばれるサービスを開始した。使用者が携帯電話から2580にダイヤルすることで楽曲を認識させるというものである[3]。30秒後に回線は自動的に切断される。検索した結果の曲名とアーティスト名がテキストメッセージとして使用者の携帯電話に届く。後になって、検索した楽曲をオンラインでダウンロードするためのハイパーリンクをテキストメッセージに追加するサービスも始まった[15]

Shazamは米国では2004年にAT&Tワイヤレスネットワーク上でサンフランシスコにあった会社Musicphoneと共同で提供が開始された。開始時には無償サービスであったが、AT&Tは将来1回$0.99の使用料をとる可能性を言及していた[16]

2006年に、1回0.6ポンドもしくは1か月4.5ポンド無制限使用の有料サービスとなった[15]
2006?2017: スマートフォンアプリと拡張

iPhone向けのShazamは、2008年7月10日にAppleのApp Storeのリリースと共に公開された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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