この項目では、ウェブサービスのブランド名について説明しています。沖縄県の獣像については「シーサー」をご覧ください。
Seesaa(シーサー)は、かつてシーサー株式会社(英文社名:Seesaa Inc. )が運営していたウェブサービスやスマートフォンアプリなどのブランド名[1]。本項ではシーサー株式会社についても述べる。
シーサー株式会社は「Seesaaブログ」「Seesaa Wiki」などのウェブメディア事業を主軸に、法人向けブログエンジン提供、スマートフォン向けアプリの開発、自社ウェブメディア運営などを手掛けていた[2]。ファンコミュニケーションズの連結子会社であったが[3]、2024年1月1日付で同社に吸収合併され解散し、シーサー株式会社の事業はファンコミュニケーションズが継承した。合併後も引き続き「Seesaa」の名称は、ファンコミュニケーションズが継承したサービスのブランド名として使用される[3][4][5]。
企業概要[ソースを編集]
シーサー株式会社
Seesaa Inc.種類株式会社
市場情報非上場
本社所在地 日本
〒101-0021
東京都千代田区外神田6丁目1番4号
神田ノーザンビル3階[1]
設立2003年10月[1]
業種サービス業
法人番号1011001041238
シーサー株式会社は、2003年10月設立[1]。起業時のメンバーは、オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)の元社員であった[8]。社名は沖縄の守り神「シーサー」を意味するが、語感から決めたという[8]。
会社設立翌月の2003年11月に「Seesaaブログ」をサービス開始するとともに、同社ではアプリケーションサービスプロバイダ (ASP) として自社のブログエンジンを販売しており、2008年時点で既に20社以上のブログで導入実績があった[8]。後にシーサー株式会社へ移管されたSo-net blog(現:SSブログ)をはじめ、オリコン、さくらインターネットなどのブログで導入実績があり、管理画面や一部のシステムでSeesaaのシステムが使われている[9]。
2017年6月23日、ファンコミュニケーションズはシーサー株式会社を買収し、同社の子会社とすることを発表[10][7]、同年7月3日付で株式取得を行った[11]。
2024年1月1日付で、親会社のファンコミュニケーションズに吸収合併され解散[3][4][5]。「ファンコミュニケーションズ」も参照
主なサービス[ソースを編集]
シーサー株式会社の吸収合併により、これらの事業はファンコミュニケーションズへ移管された[3]。
Seesaaブログ[ソースを編集]
Seesaaブログ(シーサーブログ)[12]は、無料ブログサービス。2003年11月サービス開始。2008年には、月間1,100万人が利用するブログサービスに成長した[8]。2000年代初頭の日本のブログ黎明期に誕生した老舗ブログサービスのひとつである。詳細は「Seesaaブログ」を参照
Seesaa Wiki[ソースを編集]
Seesaa Wiki(シーサーウィキ)[13]は、無料で利用できるWikiサービス。ユーザー数10万人、月間1億6000万PV。2013年5月15日付で、LINE株式会社より「livedoor ウィキ」を譲受し改称した[14][15]。詳細は「Seesaa Wiki」を参照
SSブログ[ソースを編集]
旧称は「So-net blog(ソネットブログ)」。2004年からソニーネットワークコミュニケーションズが運営・提供していたが、2019年10月1日にSSブログへ名称変更され[16]、翌2020年6月1日付でソニーネットワークコミュニケーションズからシーサー株式会社へ事業譲渡された[17]。詳細は「So-net blog」を参照
その他[ソースを編集]
forkN(フォークン)[18]
無料で簡単に電子書籍を作成・販売できるウェブサイト[19]。作成した書籍はEPUBやPDFファイルでダウンロードでき、forkN以外のマーケットで販売することも可能。
BoomAppGames(ブームアップゲームズ)[20]
iPhoneアプリレビュー・検索サイト。ゲームの攻略記事や攻略動画、新作ゲーム情報などを掲載。。
VR Games[21]
「VRゲームの今がわかる」をテーマにした、VRゲームの最新情報を掲載するゲームサイト。後に「BoomAppGames」へ統合された。
Seesaaダウンロード[22]
WindowsおよびmacOS向けフリーソフト・シェアウェア、デバイスドライバ、ライブラリ、ゲームなどの、ソフトウェア配布マーケットプレイス。
YOOR(ユア)[23]
オンラインサロンプラットフォーム。コミュニティやファンクラブ、オンラインレッスンなどに利用でき「業界初のAI機能搭載」を謳っている。
hacoCMS[24]
メディア構築サポートツール。コンテンツ管理に特化したAPIベースのヘッドレスCMS。マルチプラットフォームでデータの一元管理と効率的運用が可能。利用不振により会社合併後の2024年5月31日をもってサービスの一般公開を終了するが、クローズドCMSとしての運用は継続し従来からの顧客は引き続き利用可能とする[25]。
スマートフォンアプリ開発[26]
自社アプリ運営、受託開発などを行っている。
過去のサービス[ソースを編集]
ファンコミュニケーションズへの合併前に廃止されたサービス。
自社ウェブサービス[ソースを編集]
Seesaaショッピング[8]
Seesaaドロップシッピング[8]
Seesaaダウンロード[8]
したらば掲示板[ソースを編集]
2013年5月15日付で、LINE株式会社より「livedoor したらば掲示板」を譲受し「したらば掲示板」へ改称[14][15]。スレッド形式の無料レンタル電子掲示板。ユニークユーザー22万人、月間ページビューは5億PV。掲示板サービスとしては日本国内屈指の規模を誇る[15]。
2018年12月3日付で、運営会社がエーゲート株式会社へ変更された[27]。詳細は「したらば掲示板」を参照
脚注[ソースを編集][脚注の使い方]^ a b c d e f g 会社概要 シーサー株式会社、2022年8月26日閲覧。
^ 事業内容 シーサー株式会社
^ a b c d “ファンコミ、インターネット関連事業を手掛ける連結子会社シーサーを2024年1月1日付で吸収合併【追記】”. gamebiz【ゲームビズ】. 株式会社ゲームビズ (2023年11月17日). 2023年12月21日閲覧。
^ a b 合併のお知らせ シーサー株式会社、2023年11月17日、2024年4月10日閲覧。
^ a b 略式合併公告 シーサー株式会社、2023年11月24日、2024年4月10日閲覧。
^ a b シーサー株式会社 第20期決算公告
^ a b “Seesaa買収 ファンコミ傘下に”. ITmedia NEWS. (2017年6月26日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1706/26/news042.html 2017年7月3日閲覧。
^ a b c d e f g 日本のインターネット企業 変革の旗手たち ブログを核にしたサービス連携とユーザーへの誠実さで躍進 ITmediaエンタープライズ、2008年1月29日、2022年8月26日閲覧。
^ ブログシステム シーサー株式会社
^ “ ⇒シーサー株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ”. 株式会社ファンコミュニケーションズ (2017年6月23日). 2017年7月3日閲覧。
^ “シーサー株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ” (PDF). 株式会社ファンコミュニケーションズ (2017年6月23日). 2024年4月10日閲覧。
^ Seesaa Blog(シーサーブログ)
^ Seesaa Wiki(シーサーウィキ)
^ a b ⇒ブログサービスの老舗「シーサー」が、コア事業特化の「LINE株式会社」より「livedoor Wiki」と「livedoor したらば掲示板」を事業譲受 ―大手無料レンタル掲示板や急拡大の「ゲーム攻略wiki」の大型トラフィックの安定運営を託し― シーサー株式会社 ニュースリリース、2013年4月22日。
^ a b c LINE、「livedoorしたらば」「livedoor Wiki」をシーサーに譲渡 ITmediaニュース、2013年4月22日、2022年8月26日閲覧。
^ “【重要】名称およびドメイン変更のお知らせ” (2019年9月1日). 2020年7月31日閲覧。
^ “【最重要】「SSブログ」事業の譲渡のお知らせ” (2020年4月28日). 2022年2月23日閲覧。
^ ⇒forkN
^ シーサー、ソーシャル出版・読書が可能な電子書籍サービス「forkN」 Internet Watch、インプレス、2011年5月23日、2024年4月10日閲覧。
^ BoomAppGames
^ ⇒VR Games:VRゲーム総合情報サイト
^ ⇒Seesaaダウンロード アップロード無料。ファイルのマーケットプレイス
^ YOOR(ユア)
^ hacoCMS
^ 「hacoCMS」サービス終了のお知らせ hacoCMS、2024年4月10日閲覧。
^ スマートフォンアプリ開発 シーサー株式会社