SeaMonkey
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この項目では、ウェブブラウザについて説明しています。

「シーモンキー」という名称で販売される水生の甲殻類については「アルテミア」をご覧ください。

SeaMonkey
SeaMonkey 2.53.10 のスクリーンショット
開発元SeaMonkey Council

最新版2.53.18.2 - 2024年3月28日 (52日前) (2024-03-28)[1] [±]
最新評価版2.53.18 Beta 1 - 2023年11月14日 (6か月前) (2023-11-14)[2] [±]
リポジトリ

gitlab.com/seamonkey-project/seamonkey-2.53-mozilla

使用エンジンGecko(HTML レンダリング)
SpiderMonkey(JavaScript)
対応OSWindows / macOS / Linux / OS/2 / Solaris
プラットフォームクロスプラットフォーム
サポート状況開発中
種別インターネットスイート
ライセンスMPL/GPL/LGPL tri-license[3]
公式サイトThe SeaMonkeyR Project
テンプレートを表示

SeaMonkey(シーモンキー)は、SeaMonkey AssociationのSeaMonkey Councilによって開発されているインターネット統合アプリケーション。Mozilla Suiteの後継となるソフトウェアである。
特徴SeaMonkey Composer

SeaMonkeyはMozilla Firefoxで使われているGeckoと呼ばれるレンダリングエンジンを使用している。SeaMonkeyにはタブブラウザ方式のウェブブラウザ電子メールクライアント、ニュースグループクライアント、IRCクライアント、単にComposerとも呼ばれる WYSIWYGのHTML編集ツール(Mozilla Composer/右のスクリーンショット参照)が含まれている。

Mozillaからの改良が加えられ、SVGサポートやフィッシングメールの検出などFirefoxThunderbirdの持つ機能も幾らか利用できるようになっている。SeaMonkeyという名前は小型甲殻類アルテミアの別名に由来する。

2006年1月30日にSeaMonkeyプロジェクトにてWindowsMac OS XLinuxの各オペレーティングシステム (OS) におけるファーストリリース、英語版バージョン1.0が公開された。

なおMozilla Firefox 57でレイアウトエンジンがServoに移行しXPCOMが廃止されたことに伴い、GeckoでもXPCOMの廃止が進んだ。そのためXPCOMに依存していたSeaMonkeyは、法人向け延長サポート版のFirefox ESRで使われているバージョンのGeckoを基にしてThunderbirdと共同でコンポーネント部分の開発を行っている。
歴史

2005年3月、Mozilla Foundationは「Mozilla」名義で発表していたインターネット統合アプリケーションをバージョン1.7で打ち切り、今後はMozilla Firefox(ブラウザ)とMozilla Thunderbird(電子メールクライアント)の開発に注力していくと発表した
[4]。同時に、開発コード「SeaMonkey」として開発が続けられていたMozillaについて、開発の継続を行う意志のあるコミュニティに対し、ソースコードなどの環境を提供し、協力していくと表明した。

2005年7月、SeaMonkey CouncilがMozillaの開発を継続することを表明し、ここにSeaMonkeyプロジェクトが立ち上がった[5]。プロジェクトはMozilla時代から使われてきた開発コードをそのまま踏襲することとなり、プロジェクトの名称はもともとMozilla 1.8のコードネームであったSeaMonkeyを正式のものとした。SeaMonkeyプロジェクトによって開発が再開されたインターネット統合アプリケーションは、同年9月にアルファ版、12月にベータ版をリリースする。

2006年2月、SeaMonkeyプロジェクトの最初の製品版であるバージョン1.0の英語版がリリース。さらに2007年7月にはかねてより非公式で提供されていた日本語インストーラー版(Windows)と日本語化パック(マルチプラットフォーム)がSeaMonkey Councilの承認を受け公式版としてリリースされるようになる。[6]

2009年11月、SeaMonkey 2.0がリリースされた。このリリースでは、Firefox 3.5相当のプラットフォームへのアップデートが行われたほか、フィードのサポートや新テーマ、タブ機能を利用可能なメールクライアントなどを新たに備えた。また、JavaScriptの高速化などもアップデートにより実現している[7]

2012年1月、SeaMonkeyのコミュニティとして、ドイツに登録社団SeaMonkey Association (SeaMonkey e.V.)を設立[8]

2020年1月、SeaMonkey CouncilがMozilla Foundationから独立し、SeaMonkey Association内に移行。

バージョンの変遷

SeaMonkey ProjectではソフトウェアにFirefoxやThunderbirdの持つ機能やセキュリティフィックスを一部盛り込むと同時に、SeaMonkeyで生まれた改良点をFirefoxやThunderbirdへフィードバックすることになっている。その関連でGeckoエンジンのバージョンはFirefoxやThunderbirdに合わせるような形となり、多くの場合同時期アップデートとなるため、末尾の数字とバージョン末尾の数字が一致しない場合がある。
1.0系列

2005年7月2日 - 開発打ち切りとなっていたMozillaをThe SeaMonkey Councilが引き継ぎ、ソフト名をSeaMonkeyに変更しての開発続行が決定。

2006年1月30日 - 開発が引き継がれてから初の正式リリースとなる、SeaMonkey 1.0がリリース。(rv.1.8.0.1)

2006年4月13日 - SeaMonkey 1.0.1リリース。
Intel Macへの対応。Firefox 1.5.0.3と同時リリース。(rv.1.8.0.3)

2006年6月1日 - SeaMonkey 1.0.2リリース。安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox、Thunderbirdの1.5.0.4と同時リリース。(rv.1.8.0.4)

2006年7月27日 - SeaMonkey 1.0.3リリース。Firefox、Thunderbird 1.5.0.5との同時リリース。(rv:1.8.0.5)

2006年8月2日 - SeaMonkey 1.0.4リリース。Firefox 1.5.0.6との同時リリース。(rv:1.8.0.6)

2006年9月16日 - SeaMonkey 1.0.5リリース。Firefox、Thunderbird 1.5.0.7、Camino 1.0.3との同時リリース。(rv:1.8.0.7)

2006年11月7日 - SeaMonkey 1.0.6リリース。Firefox、Thunderbird 1.5.0.8との同時リリース。(rv:1.8.0.8)

2006年12月18日 - SeaMonkey 1.0.7リリース。Firefox、Thunderbird 1.5.0.9との同時リリース。(rv:1.8.0.9)

2007年2月28日 - SeaMonkey 1.0.8リリース。1.1.1と同等のセキュリティフィックス。(rv:1.8.0.10)

2007年5月30日 - SeaMonkey 1.0.9リリース。1.0.xの最終リリース。

1.1系列

2007年1月18日 - SeaMonkey 1.1リリース。新機能の追加、セキュリティフィックス。(rv:1.8.1.2pre - 1.8.1.2のプレビュー版)

2007年2月28日 - SeaMonkey 1.1.1リリース。(rv:1.8.1.2)

2007年5月30日 - SeaMonkey 1.1.2リリース。同年7月16日には公式の日本語版が初めて公開される。(rv:1.8.1.4)

2007年7月19日 - SeaMonkey 1.1.3リリース。(rv:1.8.1.5)

2007年8月3日 - SeaMonkey 1.1.4リリース。(rv:1.8.1.6)

2007年10月19日 - SeaMonkey 1.1.5リリース。(rv:1.8.1.8)

2007年11月5日 - SeaMonkey 1.1.6リリース。(rv:1.8.1.9)

2007年11月30日 - SeaMonkey 1.1.7リリース。(rv:1.8.1.11)

2008年2月7日 - SeaMonkey 1.1.8リリース。(rv:1.8.1.12)

2008年3月25日 - SeaMonkey 1.1.9リリース。(rv:1.8.1.13)

2008年7月2日 - SeaMonkey 1.1.10リリース。(rv:1.8.1.15)

2008年7月15日 - SeaMonkey 1.1.11リリース。(rv:1.8.1.16)

2008年9月23日 - SeaMonkey 1.1.12リリース。(rv:1.8.1.17)

2008年11月13日 - SeaMonkey 1.1.13リリース。(rv:1.8.1.18)

2008年12月16日 - SeaMonkey 1.1.14リリース。(rv:1.8.1.19)

2009年3月18日 - SeaMonkey 1.1.15リリース。(rv:1.8.1.21)

2009年4月8日 - SeaMonkey 1.1.16リリース。(rv:1.8.1.21)

2009年6月23日 - SeaMonkey 1.1.17リリース。(rv:1.8.1.22)

2009年9月3日 - SeaMonkey 1.1.18リリース。(rv:1.8.1.23)

2010年3月16日 - SeaMonkey 1.1.19リリース。1.1.xの最終リリース
[9]。(rv:1.8.1.24)

2.x系列

2009年10月27日 - SeaMonkey 2.0リリース。操作性はほぼ同じながらもコードが大幅に書き直され、FirefoxやThunderbirdに搭載されている自動更新や拡張機能マネージャなどの機能が取り込まれた。(rv:1.9.1.4)

2009年12月15日 - SeaMonkey 2.0.1リリース。セキュリティフィックス。(rv:1.9.1.6)

2010年1月11日 - SeaMonkey 2.0.2リリース。メールアドレスの自動補完をメッセージ作成画面で行うとフリーズする問題など、4件の安定性に関する問題の修正。セキュリティフィックスは無い。(rv:1.9.1.7)

2010年2月17日 - SeaMonkey 2.0.3リリース。セキュリティフィックス。このバージョンから、2.0系列でも日本語版が用意されるようになった。(rv:1.9.1.8)

2010年3月30日 - SeaMonkey 2.0.4リリース。セキュリティフィックス。

2010年6月22日 - SeaMonkey 2.0.5リリース。セキュリティフィックス。


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