2023年5月のStatCounterの調査によれば、Safariはデスクトップ用ウェブブラウザの中で11.87%の利用シェアを持ち、66.13%のChromeに次いで世界で2番目に人気のあるブラウザとなっており、Microsoft Edgeの11%、Firefoxの5.65%を上回っている[8]。
歴史
2003年
1月7日にApple ComputerがSafariのベータ版を発表。
6月24日に公式版1.0を発表。そのすぐ後、マイクロソフトはInternet Explorer for Macの開発を中止すると発表した。
10月24日に発売されたMac OS X v10.3には、バージョン 1.1 (v100) を搭載。Safariが標準のブラウザ、Internet Explorer for Macは代替ブラウザという位置づけになった。
Mac OS X v10.2.8向けの最終バージョンは1.0.3、Mac OS X v10.3.9向けの最終バージョンは1.3.2。これらの2つは2007年末までにサポートが終了している。
2005年4月29日に発売されたMac OS X v10.4には、バージョン2.0 (v412) を搭載。初のメジャーバージョンアップであり、RSSリーダーなどの機能が追加されている。
2007年6月11日にWindows版Safariの開発が発表された。同時にMac OS X、Windowsプラットフォーム対応、Safari 3.0 (v522.11) のパブリックベータが公開された。Safariのウェブブラウザ市場占有率の向上を狙った投入であり、AppleのWindows版ソフトウェアはQuickTime、iTunesに続き3本目となる[9]。
2008年3月18日、Mac OS X v10.5.2、Mac OS X v10.4.11、Windows XP、Windows Vista向けにSafari 3.1 (525.13) が公開された[10]。
2009年
2月24日にAppleがSafari 4ベータ版を発表[11][12]。
6月9日にAppleがSafari 4の正式版を発表。β版の不具合の修正、日本語を含む表示言語の追加や、タブ表示に変更がされている。
Mac OS Xでは、リリースされてきたSecurity UpdateにSafariに関係するセキュリティ修正が多数含まれてきたが、必ずしもWebCoreのバージョンが上がっている訳ではない[13][14]。
2010年6月7日に、Safari 5が発表された。サードパーティーの機能拡張をサポート、ページ内の広告などを非表示にできるSafariリーダーの搭載、検索オプションにBingの追加、GeolocationやWebSocketを始めとしたHTML5の対応強化、JavaScriptのパフォーマンスが30%向上、開発者用ツールの改善など。
2011年7月20日、WebKit2を採用したSafari 5.1が公開。サンドボックス化し、WebProcess.appで、Safari本体とWeb描画のプロセスを分けた。
2012年
3月12日、Safari 5.1.4が公開。StagedFrameworks利用によるサンドボックスの改良。
7月26日、OS X Mountain LionのリリースとともにSafari 6が公開。しかしWindows向けのバージョンは用意されず、旧バージョンのダウンロードもサポートページからしかできなくなった。
10月23日、情報処理推進機構はセキュリティホールが存在するためWindows向けSafariの使用停止を勧告した[15]。
2013年10月22日、OS X MavericksのリリースとともにSafari 7が公開。ウィンドウやタブごとに個別プロセス化。共有リンクやキーチェーンなど多くの機能を追加し、パフォーマンスやバッテリー効率を向上。旧バージョン向けにはSafari 6.1が公開。
2014年10月16日、OS X YosemiteのリリースとともにSafari 8が公開。
2015年9月30日、OS X El Capitanのリリースとともに、MavericksやYosemite向けも含め、Safari 9がリリースされた。
2016年9月20日、macOS Sierraのリリースとともに、YosemiteやEl Capitan向けも含め、Safari 10がリリースされた[16]。
2017年9月26日、macOS High Sierraのリリースとともに、El CapitanやSierra向けも含め、Safari 11がリリースされた[17]。
2018年9月17日、macOS Mojaveのリリースとともに、SierraやHigh Sierra向けも含め、Safari 12がリリースされた[18]。
2019年9月20日、macOS MojaveとHigh Sierra向けに、Safari 13がリリースされた。レガシー機能拡張は動作しない[19]。
2020年9月16日、macOS CatalinaとMojave向けに、Safari 14がリリースされた[20][21]。macOS Big SurおよびiOS/iPadOS 14にも含まれている[20]。
2021年9月21日、macOS Big SurとCatalina向けに、Safari 15がリリースされた[22][23]。