この項目では、ミサイル兵器について説明しています。発展型の異名と同じ名称であるテクモ社のテレビゲームについては「シルクワーム (テレビゲーム)
」をご覧ください。SY-1
種類対艦ミサイル
製造国 中国
性能諸元
ミサイル直径0.76m
ミサイル全長7.36m
ミサイル翼幅2.75m
ミサイル重量2,998kg
弾頭513kg
射程95 km (51 nmi)
推進方式液体燃料ロケット
誘導方式中間:オートパイロット
終末:ARH
飛翔速度M0.9
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SY-1(中国語: 上游一号, .mw-parser-output .pinyin{font-family:system-ui,"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}.mw-parser-output .jyutping{font-family:"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}?音: Shang-You-1)は、中国で開発された対艦ミサイル。ソビエト連邦製のP-15 テルミート(SS-N-2 スティックス)のライセンス生産版であり、西側諸国においては、アメリカ国防総省(DoD)識別番号としてはCSS-N-1、NATOコードネームとしては「スクラブブラッシュ」(英: Scrubbrush)と呼ばれた[1]。
また、のちには、発展型としてHY-1(中国語: 海鷹一号, ?音: Hai-Ying-1; CSS-C-2 シルクワーム)やHY-2(CSS-C-3 シアサッカー; 輸出名はC-201)も開発されており、これらも本項で扱う。 中華人民共和国国防部では、1956年10月に第五研究院(現在の中國航天科工集團公司
来歴
中国独自の改良型であるHY-1(海鷹-1)も、1968年12月には試験に成功し、1974年から就役した。これはさらにHY-2に発展し、こちらは1980年代初頭から登場した[2]。また、SY-1も、射程延伸型のSY-1A(95km)を経て、1990年代には動力を固体燃料ロケットに変更したSY-2に発展した[1]。
設計中国人民革命軍事博物館に展示されている牽引式のHY-1地上発射機中国人民革命軍事博物館に展示されているのHY-2「P-15 (ミサイル)」も参照
上記の通り、SY-1はソ連のP-15のライセンス生産版であるため、設計はこれと同一のものとなっている。動力としては液体燃料ロケット・エンジンが用いられていたが、SY-2では固体燃料ロケット・モーターとされた。また、HY-4では、サステナーはターボジェットエンジンとされている[1]。巡航高度の調節は、SY-1では気圧高度計によって行われていたが、SY-1A以降では電波高度計に変更されてやや低空での巡航が可能となっており、例えばHY-2では100m、HY-2Gでは30-50mとされている[2]。
派生型一覧[1]本国名DoD識別番号NATOコードネーム輸出名プラットフォーム射程 イラン・イラク戦争で初めて実戦使用され、イランはアメリカ合衆国の所有するタンカーやクウェートの施設などをシルクワームで攻撃し[3]、イラクは中国から購入した爆撃機H-6にYJ-6 湾岸戦争中にイラク軍は2発のHY-2をアメリカ海軍の戦艦「ミズーリ」を中心とする部隊に対して発射した。一発は海に落下したが、もう一発はイギリス海軍42型駆逐艦「グロスター」のシーダート艦対空ミサイル2発によって迎撃された。これは、海上での戦闘において対空ミサイルによりミサイルの撃墜に成功した最初の例とされる[5]。この際、シルクワームに対抗するため発射したチャフを誤認したアメリカ海軍のミサイルフリゲート「ジャレット」のファランクスCIWSが「ミズーリ」を誤射する事故が起きた[6][7]。イギリス軍はウム・カスルのHY-2を回収してイギリス空軍博物館コスフォード館に展示した[8]。 イラク戦争ではイラク軍がクウェートに発射した[9]。また、国際連合の制裁下でありながら、イラクはシルクワームのジャイロスコープ(C601とC611)を使ってアルサムード2
SY-1CSS-N-1スクラブブラッシュFL-1艦対艦40km
HY-1CSS-N-2サフラワー艦対艦
CSS-C-2シルクワーム地対艦
HY-2CSS-N-3/CSS-C-3シアサッカーC-201艦対艦/地対艦95km
SY-2CSS-N-5サボットFL-2艦対艦50km
HY-4CSS-C-7サッドサックC-201W地対艦135km
運用史
イラン・イラク戦争
湾岸戦争
イラク戦争
採用国HY-1とHY-2の採用国
バングラデシュ
キューバ
エジプト
中華人民共和国
パキスタン