また、2005年に開発を発表した「水平対向ディーゼルエンジン」が2007年3月、スイス・ジュネーヴ・モーターショーで公開され、2008年3月、ドイツを皮切りに順次EU各国とオーストラリアに向けて発売が開始された。世界初の水平対向4気筒・ターボディーゼルエンジンは「EE20」型 と名付けられ、DOHC・16バルブヘッドのほか、1,800気圧の噴射圧を持つデンソー製コモンレール式インジェクター、IHI製可変ノズルターボを装備。1,998 cc の排気量から最高出力150 ps /3,600 rpm、最大トルク35.7 kg-m /1,800 rpmを発揮、CO2排出量も148 g/km と現代的なディーゼルに相応しい性能であるが、排ガス値は発表当初「ユーロ4適合」に留まり、より排出ガス規制(特にNOx)の厳しい日本や北米市場への導入は行われていない。発表当初の予定では、これらの市場へは2010年までの導入を目指していた模様であり、事実、2015年にはユーロ6bに適合させたものの、日本国内に関しては導入時期の延期および搭載予定車種が数度発表されるに留まっていた[24][25]。しかし2017年9月、欧州での販売不振を主因として、ディーゼル車の製造・販売から2020(令和2)年度を目途に撤退の方針とする報道がなされた[26]。なお、このEE20型エンジンは、2009年(平成21年)に第6回新機械振興賞「機械振興協会会長賞」を受賞している[27]。
2023年(令和5年)、6年ぶりのモデルチェンジとなる6代目新型フォレスターをロサンゼルスオートショー2023にて世界初公開した。
車種詳細は「スバルの車種一覧」を参照
モータースポーツインプレッサWRC2006(2006年キプロスラリー)
モータースポーツにおいてはラリー競技での活動が知られる。テストドライバーの小関典幸[28]や高岡祥郎を中心とする社内活動として、1973年(昭和48年)よりオーストラリアのサザンクロスラリー、1980年(昭和55年)よりケニアのサファリラリーに挑戦し、「ボクサー+4WD」というアイデンティティを示した[注釈 9]。当時の主体は群馬の研究実験部だったが、1988年(昭和63年)に久世隆一郎を代表とする、モータースポーツ関連の子会社「スバルテクニカインターナショナル(STI)」を設立した。
1989年(平成元年)にレガシィを発表するとイギリスのプロドライブと提携し、スバルワールドラリーチーム (SWRT)として1990年(平成2年)よりグループA規定の世界ラリー選手権(WRC)に本格参戦。1993年(平成5年)より後継のインプレッサを投入し、1995年からワールドラリーカー規定初年度の1997年にかけてマニュファクチャラーズタイトルを3連覇するなど、一時代を築いた。