STIR中華民国海軍「蘭陽」の艦橋構造物上に搭載されたSTIR-1.8
種別追尾レーダー
目的射撃指揮
開発・運用史
開発国 オランダ
送信機
周波数X/Kバンド
STIR(英: Signaal Tracking and Illuminationg Radar)は、オランダのシグナール(Signaal: 現 タレス・ネーデルランド)社が開発した射撃指揮レーダー。また、小型艦向けに小型化されたSTINGも開発された[1][2][注 1]。 本機は、WM-20シリーズをもとに卵型のレドームを廃止して追尾レーダーを独立させる形で開発された。基本型はSTIR 1.8(STIR-180)と称されており、カセグレンアンテナは1.8メートル径に大型化された。また更に大型の2.4メートル径のアンテナを採用したSTIR 2.4(STIR-240)もある。これによりSTIRシリーズは、艦砲や個艦防空ミサイル(PDMS)だけでなく、より長射程のスタンダードMR艦隊防空ミサイルの射撃指揮にも用いることができるようになった[1]。なお目標追尾だけでなく、セクター走査や高角測定、弾着観測(splash spotting)、水上目標に対する修正射撃、また直線軌道予測だけでなく曲線軌道予測にも対応している[2]。 本機では、低高度性能の向上や鏡面反射の排除のため、XバンドとKバンド
概要
STIRは、下記のような武器システムの管制に使用できる[2]。 カナダ海軍 チリ海軍 コロンビア海軍 ドイツ海軍 ナイジェリア海軍
艦対空ミサイル
シースパロー(RIM-7H, M, P, ESSM)
アルバトロス
スタンダード(SM-1ブロックV, VI、SM-2ブロックIII)
砲熕兵器
シー・ゼニス 25mmCIWS
ボフォース/ブレダ 70口径40mm連装機銃
70口径57mm単装速射砲(ボフォースMk.2)
62口径76mm単装速射砲
55口径100mm単装速射砲
54口径127mm単装砲(Mk.45 5インチ砲)
54口径127mm単装速射砲(コンパット砲)
採用国と搭載艦
イロクォイ級ミサイル駆逐艦(STIR 1.8; SPG-501と呼称)
ハリファックス級フリゲート(STIR 1.8; SPG-503と呼称)
※HCM/FELEX改修によりCEROS 200へ後日換装。
カレル・ドールマン級フリゲート
ヤコブ・ファン・ヘームスケルク級フリゲート
アルミランテ・パディーヤ級フリゲート
(STING-EO Mk.2:近代化改修により後日装備)
ブレーメン級フリゲート
ブランデンブルク級フリゲート
アラドゥ
ブルネイ海軍
ダルサラーム級哨戒艦(STING-EO Mk2)
台湾海軍
ギアリング級駆逐艦(STIR 1.8; 武進3号改装で搭載)
ノックス級フリゲート(STIR 1.8; ギアリング級より転載)
沱江級コルベット(1.2 EO Mk2; 沱江級コルベット二番艦以降)
トルコ海軍
ヤウズ級フリゲート
バルバロス級フリゲート
サーリヒレイス級フリゲート
クルチ級ミサイル艇(英語版)(STING-EO)
アダ級コルベット(STING-EO Mk.2)