SS_エスエス
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SS
ジャンル
自動車漫画
漫画
作者東本昌平
出版社小学館
掲載誌ビッグコミックスペリオール
レーベルビッグコミックス
発表号2000年 - 2003年
巻数全9巻
映画:SS -エスエス-
監督小林義則
制作SS製作委員会
封切日2008年1月12日
上映時間100分
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『SS』(エスエス)は東本昌平の漫画作品、またはそれを原作とする実写映画である。「SS」は「スペシャルステージ」[1]の略である。

小学館漫画雑誌ビッグコミックスペリオール』に2000年から2003年まで連載され単行本は全9巻が発行されている。


目次

1 概要

2 あらすじ

3 舞台

4 登場人物

4.1 主要人物

4.2 その他

4.3 実写のみ登場


5 主な登場車種

5.1 映画版オリジナル


6 主要人物のタイムアタックの結果

7 サイドストーリー

8 実写映画版

8.1 スタッフ

8.2 キャスト

8.3 キャッチコピー

8.4 原作との相違点

8.4.1 スタリオン4WD



9 関連項目

10 脚注

11 外部リンク


概要

大佛(以下ダイブツ)と栗原の間に生じていた距離等が解けていく過程で周囲の大人(中年以上)の忘れていた感情を呼び覚ます様子も描かれている。2人の中年男性を中心に自動車を介した夢の実現と現実の問題を描いた作品で、東本作品では唯一、四輪を題材としており、二輪は自転車ミニバイクしか出てこない。また、東本作品で最も早く実写化されている。なお、実写映画版ではあらすじがやや異なる。

自動車の描写や登場人物の回顧録が細部に渡っており、世界ラリー選手権 (WRC) の歴史や解説が描かれている話もあり、第6巻以降では専門用語と説明が多用されている。

原作に於いて、登場車種のエクステリアが同一車種でも正しかったり間違っていたりする(例えば給油口が左にあると思ったら次のコマでは右にある 等)。特にスタリオン4WDに於いては、第5巻まで東京モーターショーに展示されていたものだったのが第6巻以降及び実写版は岡崎工場に展示されている物になっている(ホイールは第4巻から岡崎工場の物となっている)。

1980年代も舞台となっており、作中に「ルビーの指環」の名が第9巻に登場し、第4巻では「い・け・な・いルージュマジック」、第8巻では「ギザギザハートの子守唄」の歌詞が登場している。

映画公開前には北海道で開催された2007年WRCラリー・ジャパンでプロモーションを行なった。主演の哀川翔はこの作品をきっかけにラリードライバーとしての活動を始めて、2008年と2010年の同大会に参戦した[2]
あらすじ

自動車整備工のダイブツは、かつて学生ラリードライバーをやっていたが、全日本ラリーでのクラッシュや妻の妊娠によりその道を閉ざされた過去を持つ。

給料停滞以外は生活は至って平凡なものだったが、妻の故郷に帰ったときにテレビでダカール・ラリー(以下パリダカ)を見たことによってラリーへの夢が再び蘇り、その後、社長の冗談をきっかけに工場に眠っていたスタリオン4WDラリー(以下スタリオン4WD)を現物支給で入手し峠や首都高を攻めるようになるが、そこには拭いきれぬ未練(というよりそれと似たような感情)があったのだった。

正体不明のそのマシンを峠の走り屋たちは「キャノンボール2」や酔拳のような走り方に準え「ジャッキー」と呼ぶようになり、それはダイブツの元相棒で自動車評論家の栗原の耳にも届き彼も巻き込む事となる。
舞台

峠 - 第3巻等で箱根ターンパイクの看板が描かれている。首都高と湾岸はたまに登場しているが、実写版では全く登場しない。
登場人物
主要人物
大佛(おさらぎ)
この作品の主人公で通称「ダイブツ」(
1977年時点では「オーちゃん」と呼ばれていた)。自動車整備工で学生ラリードライバーとして栗原と組んでいた。テレビで偶然パリダカのスタートを見たことや社長の冗談から西山モータースに放置されていたスタリオン4WDをボーナスの現物支給として入手し、峠を走行させ若い走り屋達から「ジャッキー」と称されることになる。家庭での愛車は、初代デリカスターワゴン4WD(L系)。実写版では体型がやや異なる。
栗原
自動車評論家だが、気取った性格のため敬遠する人もいる(後述の山崎もその1人)。第2巻から登場。学生ラリーコドライバーとしてダイブツと組んでいたが、そのときの事故により西山モータースを抜け、一時期Gr.Aスタリオンのドライバーをしていた。原作では頭部が禿げでかつらを被っていたがダイブツに水を撒かれた際に発覚する。下戸で、第2巻では烏龍茶を飲む。最初は黄色のポルシェ・911(993型)に乗っていたがダイブツの想いを理解する為に別荘からフォード・RS200を持ち出しダイブツに挑む。
山崎
通称「山ちゃん」。自動車整備工でダイブツとは高校時代からつるんでいた。また、カブキやアンキモらのような走り屋の話し相手でもある。ダイブツがスタリオン4WDに拘り続ける理由を掴めずにいたが、第9巻では中学時代に所属していた野球部での経験からその心情を理解することができた。
西山
ダイブツと山崎が勤務する西山モータースの社長。三菱自動車関係者と交友関係があり若き日のダイブツと栗原をスタリオン4WDに試乗させ、2人をワークスドライバーとしてWRCに出場させようとしていた。第7巻ではスタリオン4WDを持ち出してクラッシュさせてしまうが、この事故をきっかけにダイブツは社長が彼の気持ちを理解していたのを知った。第9巻でパリダカ出場の話を持ち出された時、パリダカ出場に乗り気。
カブキ
ランサーエボリューションVIに乗る若者。車に関する知識が乏しく、アウディ・クワトロは知っていたものの市販車のスタリオンの存在を知らなかった上に運転技術の未熟から愛車を横転させてしまう。ダイブツを追い求めるも敵うことはなかったが、ジャッキー=ダイブツと知ってから始めた練習が功を奏してタイムアタックの若者トップの結果を叩き出す。
ギラ子
インプレッサSTiType-R(GC8型)に乗る志村歯科医院の歯科助手で、第3巻から登場。勝気な性格で峠の常連で上位にランキングされていたが徐々にランクを落としていく。しかしその後コツを掴んだようで、最終的に女性初の5分台を叩き出した


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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