SRX計画
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SRX計画(SRXけいかく、英語: Project SRX[1])とは、『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場する架空の機動兵器開発計画である。目次

1 概要

2 OG世界のSRX計画

3 SRXチーム

3.1 リュウセイ・ダテ

3.2 ライディース・F・ブランシュタイン

3.3 アヤ・コバヤシ

3.4 イングラム・プリスケン

3.5 ヴィレッタ・バディム

3.6 マイ・コバヤシ


4 開発スタッフ

4.1 カーク・ハミル

4.2 ロバート・H・オオミヤ

4.3 ケンゾウ・コバヤシ


5 採用技術

6 Rシリーズ

6.1 R-1

6.1.1 R-1改


6.2 R-2

6.2.1 R-2パワード


6.3 R-3

6.3.1 R-3パワード


6.4 SRX

6.4.1 DiSRX ディスアールエックス

6.4.2 バンプレイオス



7 RWシリーズ

7.1 R-GUN

7.1.1 R-GUNパワード

7.1.2 R-GUNリヴァーレ


7.2 R-SWORD


8 派生機

9 脚注

10 出典

10.1 ゲーム

10.2 書籍

10.3 OVA

10.4 プラモデル


11 関連項目

概要

新スーパーロボット大戦』(以下『新』)にて、DC戦争シリーズにおける『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』に相当するオリジナル企画『超機大戦SRX』として発表された。SRXチームとバルマー帝国の戦いを描いたものであったが、『新』の続編が製作されなかったため、その後のストーリーは『スーパーロボットスピリッツ』や『スーパーヒーロー作戦』で断片的に語られるのみであった。『スーパーロボット大戦α』シリーズで全容が描かれることとなる。
OG世界のSRX計画

地球圏防衛計画の一環として連邦軍極東支部伊豆基地で進められている計画。

PT-X構想がハードおよびソフトウェア両面の整備を目的としているのに対し、SRX計画は「対異星人戦闘用人型機動兵器」の開発、すなわち性能と戦闘力の追求に主眼を置いている。本来は必ずしも特定の機体を開発することが目的ではなかったが、計画が推進されるにつれ「究極のPT」開発が目標となり、「特殊人型機動兵器とパーソナルトルーパーの特徴を兼ね備え、1機もしくは分離状態の3機で戦局を変え得る人型機動兵器」が最終的なコンセプトとして決定された。

機体サイズとしては先に完成していたグルンガストの例に倣い、合体状態では50メートル級の特機サイズに、分離状態ではPT規格に合わせて整備される施設・艦艇での運用を可能とするため、20メートル級のPTサイズとすることがそれぞれ定められた。また、合体・分離状態双方で既存の兵器を上回る高い戦闘能力が要求された。

新西暦185年6月より計画は本格的に始動する。人員面ではマオ社からPT開発部部長カーク・ハミル、テスラ・ライヒ研究所からグルンガスト開発の主幹メンバーであったロバート・H・オオミヤ博士、それ以外にも各分野からトップレベルの人材が集められてはいたが、それでもなお変形・合体を行いなおかつ各形態が高い戦闘能力を持つというコンセプトは実現の困難な目標であった。この情況に光明を与えたのが、レイカーの推薦により計画に参加したイングラム・プリスケン少佐の存在である。彼のもつEOTの技術と知識により、SRXおよび各Rシリーズは優れた戦闘力を持つ機体として開発が進められていった。

SRXには革新的な最新技術やEOTが導入されているが、特に主柱となるのが「T-LINKシステム」「トロニウム・エンジン」「ゾル・オリハルコニウム」の3つである。機体制御にT-LINKシステムを採用したのはイングラムであり、カークやロブはT-LINKシステムが未完成である点や念動力者にしか扱えない点から難色を示したものの、イングラムは半ば強引に彼らを説得し、T-LINKシステムの開発者であるケンゾウ・コバヤシ博士とその娘であるアヤ・コバヤシを計画に迎え入れた。そのためにSRX計画の機体には念動力者が必須となり、特にR-1とR-3は事実上個人の専用機となった。

DC戦争では十分なテスト期間を経ないまま戦線に投入された。SRX形態における諸問題のクリアは先送りのまま運用され、のちのL5戦役でようやく合体成功をみたものの、安定性に不安を残しており、それが問題視されてインスペクター事件まで計画凍結の憂き目にあっている[2]
SRXチーム
SH作戦
TDF極東支部に所属していたチームの一つであるが、新西暦154年の異星人侵略戦争後にSRX計画は中止され、解体された。メンバーはリーダーのアヤ・コバヤシ(R-3およびR-3パワード)、リュウセイ・ダテ(R-1およびSRX)、ライディース・F・ブランシュタイン(R-2およびR-2パワード)。リュウセイは異星人侵略戦争においてSRXで出撃し地球を守った後、行方不明となっている。
α / OGシリーズ
SRX計画で開発された機体を運用する部隊。初期メンバーは教官のイングラム・プリスケン(R-GUNおよびR-GUNパワード)、リュウセイ・ダテ(R-1およびSRX)、ライディース・F・ブランシュタイン(R-2およびR-2パワード)、アヤ・コバヤシ(R-3およびR-3パワード)。イングラムがエアロゲイターに帰還した後、ヴィレッタ・バディムがイングラムの意志を継いで隊長となり、レビ・トーラーことマイ・コバヤシが新たに配属された。不安定なSRXを使用するため、一時は全ての機体が凍結処分となったが、後に解除されている。バンプレイオス(『
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』)が稼動してからはリュウセイ、ライ、アヤ、マイがバンプレイオスに搭乗し、ヴィレッタはR-GUNパワードの専属となった。
リュウセイ・ダテ

[伊達 隆聖] (Ryusei Date[3])

声:三木眞一郎

『新』から登場。男性。18歳。身長177cm[4]。生年月日は8月8日生まれ。階級は曹長少尉。コールサインは機体と同じく「R-1」、『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-』(以下『DW』)では「SRX1」。

念動力の素質をイングラムに見いだされ、地球連邦軍のSRXチームに入隊。正義感の強い熱血漢で、攻撃の際に武器(技)の名前を叫ぶなど、アニメ等に出てくるロボット乗り(特にスーパーロボットの方)を強く意識している。スーパーロボットの必殺技名は多少格好悪いくらいが良いという独特のセンスを持ち、乗機の必殺技に「天上天下?」と名付けている。愛称は「リュウ」だが、そう呼ぶのは母親のユキコ以外にはアヤとマイのみで、仲間からは基本的に「リュウセイ」と呼ばれる。

『新』ではゲーム感覚で戦っている節があり、『OG』でも入隊当初はそのような姿勢だったが、シュウとの邂逅やテンザンとの対決から自分の戦う意味を見つめ直し、戦士として成長を遂げた。

『OG2』では独断専行することもなくなり、仲間をフォローするようになった。格闘系の武装を中心として戦う傾向にあるが、特技は射撃。『OG』でT-LINKシステムの補助を受けて弾道ミサイルを狙撃したことがある。『OG2』以前は誰に対しても口調が荒かったが、『OG2』ではカイなどの上官には敬語を使うようになった。ライとは初めはぶつかり合った。

家族は母親のユキコのみ。ユキコはかつて特脳研の被験体であり、リュウセイの念動力の素質は母から受け継がれている。

彼自身が知らないうちに、SRX計画など色々な計画と因縁浅からぬ関係であったのだが、リュウセイがSRX計画に関わることになったのは意図的なものではなく、偶然の産物である。

オタク的な性格が強調されているが、母子家庭であるためか、入院している母のために大学へ進まず働こうとする、ゲーム大会の賞金を入院費に当てようとする、母を良い病院に入れさせるため軍に入隊するなど、親思いの性格が特に『OG』で強調されている。なお、警察官だった父親は銀行強盗の現場において人質を助けるために殉職している。住所は藤沢地区。

周囲から恋人候補と見なされているのはラトゥーニとマイ。ラトゥーニとはデートらしき経験はあるが、遊びに行ったという程度の認識であり、リュウセイが鈍感であることもあって、いずれも仲の方は発展途上。人間女性よりもヴァルシオーネやアンジュルグなどの女性型ロボットに目を輝かせることが多いが、アヤと初対面の際に「美人」と評したり、『新』では砂原郁絵をデートに誘ったりと、女性に興味を示さないわけではない。

なお、『α』シリーズにおける主人公の一人だったクスハが、ドラマCD『スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY』ではリュウセイの幼馴染になった。以後、『α ORIGINAL STORY』の設定を受け継いでいる『OG』シリーズのゲーム・アニメでは幼馴染である。GBA版『OG』ではクスハがリュウセイに幼馴染以上の感情を持っていたが、その想いには応えられないとしてブリットに彼女を託すことになる。ただし『DW』以後の設定では幼馴染だがあくまで友人で、特別な想いを寄せられる描写はない(GBA版ではクスハの想いに気付いたガーネットも、『DW』では「ただの友達」と評している)。


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