SPEED_GRAPHER
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SPEED GRAPHER
アニメ
原作
GONZO
監督杉島邦久
シリーズ構成吉田伸
キャラクターデザインコザキユースケ(原案)
石浜真史
音楽光宗信吉
アニメーション制作GONZO
製作TAP
放送局テレビ朝日
放送期間2005年4月7日 - 9月29日
話数全24話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『SPEED GRAPHER』(スピード グラファー)は、GONZO制作のテレビアニメ2005年4月7日から9月29日までテレビ朝日で木曜深夜26時40分に放送されていた。全24話。
概要

「大人の童話」をコンセプトに制作された[1]GONZOのオリジナルアニメ。ジャンルはハードコアサスペンス[2]

ラジオ・小説・漫画・ドラマCD・グッズなど、多数のメディアミックスを展開しており(後述)、オフィシャルイベントなども開催。

また、ヒロインである天王洲神楽の選考ではウェブ形式の一般投票によるオーディションが行われ、その結果、新人の斉藤圭(現:真堂圭)が選ばれた。
あらすじ

舞台は失われた10年の混乱から脱し、一部の富める者だけが我が世の春を謳歌する“快楽都市”と化した東京。

主人公・雑賀辰巳は、友人の戸越清冶郎からセレブリティーのみが出入りできるとされる闇の社交場“六本木倶楽部”の潜入取材を依頼される。潜入に成功した雑賀は、六本木倶楽部の深奥で行われる儀式の巫女、“女神”として崇められる謎の少女・天王洲神楽と出会う。

雑賀は助けを求める神楽を連れ逃亡するが、六本木倶楽部支配人・水天宮寵児が仕向ける欲望により特殊能力に目覚めた超人、“ユーフォリア”たちから執拗に追跡される。そして雑賀も神楽と接触したことにより、被写体の魂を吹き飛ばす“写殺能力”に目覚めていた。

自由を求める神楽のため、そして普通に写真を撮影する事の出来なくなってしまった自身を元に戻すため、彼らの孤独な逃避行が始まったのだった。
登場人物

登場人物の名前は、ボブ以外の脇役も含め、すべて首都圏の駅名や地名からとられている。
主要人物
雑賀 辰巳 (さいが たつみ)
- 高田裕司本作の主人公。33歳。元戦場カメラマンだが負傷したことにより帰国。現在はパパラッチ同然のフリーカメラマン。カメラが無いと勃たない。水天宮とは日本に戻る原因を作った殲滅作戦[3]で一緒だったが、その事には気付いていない。写真一筋なので収入があってもそのほとんどを写真関連の機材の購入にあててしまうため、写真家として一時それなりの地位を築いていたにもかかわらず、マイカーすら持っていない(彼が普段乗用している車は銀座のもの)。戦場カメラマン時代から、完全機械式のNikonF2フォトミックASを愛用している。フェティッシュは“写殺”で、写真を撮ると被写体が爆発する能力。戦場カメラマンとして極限状態にあって人の死の瞬間を撮ることを無意識のうちに至上の快楽とした結果ユーフォリアへ覚醒する資質が形成された。爆発の威力や範囲はレンズの種類やピントに依存する。煙や霧があるとピントがそれらに合ってしまうため狙った物を爆発させることが出来ない。全身をダイヤモンド化する小金井にはピントが抜けてしまいダメージを与えることが出来ない。レンズを覗かずにシャッターを切っても能力は発動する。鏡に向かってシャッターを切った場合、能力は鏡に映った物に影響を及ぼす[4]。また、フィルムが入っていないと能力は発言せず普通にシャッターを切ることが出来る。能力発動時は血管が浮き出、右眼が充血する。水天宮との最終決戦時は両目とも充血している。終盤から徐々に目が悪くなっていき、水天宮との最終決戦から5年後には全盲になっており[5]、夕暮れの屋上で神楽と再会を果たす。ドラマCDの設定では“カメラと神楽の服装”がフェティッシュとなっている。
天王洲 神楽 (てんのうず かぐら)
声 - 斉藤圭聖イグナチヲ女子学園に通う15歳[6]。母親である新泉から食事を与えられないなどの虐待を受けている。水天宮に操られ[7]、六本木倶楽部の女神として崇められる少女。体液が他の人間の身体に入り込むと、ある特定の因子を持った人間(キャリア)はユーフォリアとして目覚め、その他の人間はある物質により興奮抑制するホルモンの働きを抑えることで欲望に忠実な獣となる。これに関連して頭に摘出不可能な腫瘍があり、余命半年であることを知らない。裕福な家庭で育ったことから世間知らずな一面があり、カップラーメンを食べたり電車に乗ったことが無く、痴漢にあっても気付かなかった。水天宮の実験等により生理などといった性徴を抑制されており、自分が操られていた事を知ってからは、雑賀と共に逃げるようになる。水天宮との最終決戦後は両国に付いていき、雑賀とは離れ離れになっていたが、その5年後に再会を果たす。
水天宮 寵児 (すいてんぐう ちょうじ)
声 - 森川智之玉木由紀子(幼少期)28歳。六本木倶楽部の支配人。神泉とは愛人関係にあるが、その神泉も知らぬ別の顔を持つ、何を考えているのかよく分からない男。普段は手袋で隠されているが左手甲に目の形をした痣がある。普段から一万円札で巻かれた煙草を吸っている。本名「上野 武(うえの たけし)」、上野財閥の御曹司。父親が多額の借金をして母親と共に死亡した[8]ため13歳の時に神谷たちにより戦場に売り飛ばされ、少年期から青年期にかけてを戦場の最前線で生き抜いてきた。ある殲滅作戦で雑賀と共に行動していたが、その事には気付いていない。また、生き別れた妹がいる。妹と別れる際に彼女が落とした人形の中に入っていたオルゴールを大切にしている。バイオウェポンは“血”。雑賀との戦いを終えた後、某国からのミサイル攻撃を受ける中、秘密倶楽部の構成員・会員と600兆円分の紙幣や1200兆円分の証券ごと天王洲グループビルを消滅させた。自身も消滅に巻き込まれ、負傷した辻堂と最期を共にした。
銀座 ひばり (ぎんざ ひばり)
声 - 本田貴子28歳。新都心署特務課課長、階級は警部。金色の2丁拳銃使い[9]。「正当防衛」が口癖。天王洲グループ関連株で一生使い切れないほどの大金を得ている。金にこだわらない雑賀の生き方にカルチャーショックを受け、それ以来、何かと雑賀の世話を焼く。雑賀に対しては友好的に接するが、神楽とはお互いを激しく嫌っており、仲が悪い[10]。銃がないと濡れない。水天宮との最終決戦後に両国とくっついている[11]。ドラマCD版のフェティッシュは“銃器”となっている。
天王洲 神泉 (てんのうず しんせん)
声 - 高島雅羅38歳。天王洲グループ総帥。高慢で冷静だが、娘の神楽に対してだけは感情的になり[12]、虐待を加える。昔はモデルをやっていたが、ある財界人の愛人となったことを機縁に遺産を相続、それを基に天王洲グループを創り上げた。水天宮との結婚をとり止めた後に彼の左手[13]で絞め殺された。ドラマCD版のフェティッシュは“蛸”。
豪徳寺 (ごうとくじ)
声 - 森ひろ子神泉がモデル時代に所属した今は無きプロダクション「豪徳寺プロモーション」の女社長。神泉の隠れた才能を見出し、彼女の全身に整形手術を施してデビューさせた。神泉がモデルを引退する前後に事故で入院し、その後天王洲邸に身を寄せて、監禁同然の扱いを受けていた。神泉が水天宮との結婚をとり止めた後に水天宮の能力によって頭を撃ち抜かれ殺された。
辻堂 (つじどう)
声 - 結城比呂水天宮の忠実な部下で秘密倶楽部構成員の一人。性別不明で、中性的な容姿をしている。新治と真壁とは水天宮に会う前から共に行動していた。フェティッシュは“犬”で、犬並みの驚異的な嗅覚を持っている[14]。小便の匂いを嗅ぐだけで何を食べたか分かる。また、姿を犬の様に変える能力も持っている。(鼻が抉られているからか)普段からマスクをつけており、決して外さない。銀座との戦いで負傷し、天王洲グループビル消滅で水天宮と最期を共にした。
新治 (にいはり)
声 - 津田健次郎水天宮の忠実な部下で秘密倶楽部構成員の一人。辻堂と真壁とは水天宮に会う前から共に行動していた。小金井(後述)が自身の若い頃の母親に似ているため、彼女のために宝石強盗を行い[15]、ダイヤモンドを調達し彼女に渡した。その後、小金井が秘密倶楽部を裏切ったことを受けて、自身の母親が自身と自身の父親を裏切ったことを明かした。水天宮の偉業を後世に伝えるため天王洲グループビルでの戦いには参加しなかったので生き残っている。5年後には鼻下に髭を生やし社長になっており、この国に3つのビル[16]を建てるという夢を菊川に語っている。
真壁 (まかべ)
声 - 江川央生水天宮の忠実な部下で秘密倶楽部構成員の一人。辻堂と新治とは水天宮に会う前から共に行動していた。天王洲グループビルの戦いに参加し銀座と交戦していたが、某国からのミサイル攻撃によってビルが一部崩壊し、それに巻き込まれて死亡した。菊川 (きくかわ)声 - 伊藤舞子秘密倶楽部構成員の一人。神泉に仕えていたが、彼女の死亡後は水天宮に仕える。天王洲グループビル消滅の5年後には新治と行動を共にしている。
戸越 清冶郎 (とごし せいじろう)
声 - 広瀬正志東西通信社・社会部勤務。戦場で負傷した雑賀を強制帰国させ、東京での面倒をみている。秘密倶楽部の取材を雑賀に依頼した人物。
ボブ
声 - 石井康嗣雑賀と同じビルに住むマッサージ屋。ゲイで、北千住ゲイバーを経営している妹[17]がいる。YouやGirlなど時折、英単語を交えて話す。ヘリコプターの操縦が出来る。
江古田 (えこだ)
声 - 巻島直樹新都心署署長。銀座の上司であるが、強気の銀座には及び腰。異常なまでの脚フェチ。彼の自宅には切断された両脚が多数あり、彼の妻や娘の物もそこに含まれる。渋谷の脚を気に入っており、コレクションに追加しようとしたが抵抗され失敗した。拘束した銀座の脚にローションを塗っている際に彼女の両脚で首を締め上げられ死亡した。その後、彼女は彼の自宅内をガスで満たし、外から室内を銃撃することで爆発を起こし出火させた。セレブでもない彼が秘密倶楽部の会員になれたのは公務員は特別扱いであったことと彼の叔父が警視総監であるためである。
椎名 (しいな)
声 - 山野井仁新人警察官、上司の銀座にコキ使われている。元は鑑識だったが特務課の職員が入院中で不在のため特務課に配属された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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