SMBCフレンド証券株式会社
SMBC Friend Securities Co., Ltd.種類株式会社
市場情報東証1部 8623
SMBCフレンド証券株式会社(エスエムビーシーフレンドしょうけん、英称:SMBC Friend Securities Co.,Ltd.)は、かつて存在した、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)傘下の日本の準大手証券会社である。
2018年(平成30年)1月1日にSMBC日興証券に合併して解散した。 旧さくら銀行系のさくらフレンド証券と住友グループ及び松下(現パナソニック)グループの証券会社である明光ナショナル証券が合併して誕生した。三井文庫の賛助会社[1]であると同時に住友グループ広報委員会の会員会社[2]であるが、ただ、三井系企業の多くは業界最大手の野村證券(戦前は野村財閥傘下だったが、戦後独立系となった)や極東証券とも親密で、SMBCフレンド証券は住友色が強い。 映画ファンド(北斗の拳)、高齢化社会関連ファンドなどをつくる等先進的な経営を行っている。 2007年(平成19年)より一任勘定取引であるラップ口座(ファンドラップ)の取り扱いを開始した。また、三井住友銀行との提携も強化し、同行で行われている労働時間管理と生活バランスの見直しが行われることとなった。 これまで、SMFGにおける証券事業は、ホールセール業務は大和証券グループ本社との提携によって生まれた大和証券SMBCが手がけ、リテール(小口)業務も大和証券と競合していたため、同社よりも相対的に零細な個人などを主体として営業する位置づけにとどまっていた。それが「フレンド」を冠する社名にも表れていた。しかし、2008年(平成20年)の金融危機を受けて業績が悪化したシティグループが再建の一環で手放した日興コーディアル証券を三井住友フィナンシャルグループが傘下に収め、SMBC日興証券としたことに伴い大和証券グループとの提携を解消した(大和証券SMBCは大和証券グループ本社が完全子会社化し、大和証券キャピタル・マーケッツに変更)。これによって事業統合などを通じてSMBC日興証券との連携も強化された[3]。 2018年1月、SMFGのグループ再編の一環で、SMBC日興証券に吸収合併された。合併に先立つ2016年10月に、SMBC日興証券はSMFG直接の完全子会社となっている。この合併によってシステム統合や店舗の統廃合などで年100億円規模の経費削減効果も見込んでいると報じられている[4][5]。
概要
沿革
旧住友銀行系列
明光証券
1948年(昭和23年)3月 - 関西の財界有志が中心となって「明光証券株式会社」[6]を設立。
1955年(昭和30年)12月 - 朝田証券と合併。
1964年(昭和39年)4月 - 丸ヤ証券株式会社と合併し、「明光丸ヤ証券株式会社」に商号を変更。
1974年(昭和49年)3月 - 「明光証券株式会社」に商号を戻す。
1985年(昭和60年)12月 - 総合証券会社に移行・昇格。社章は、住友グループの象徴でもある「井桁」の中に筆記体の「m」を入れたものであった。
ナショナル証券
1948年(昭和23年)5月 - 坂口保雄が「ナショナル証券株式会社」を設立。
1978年(昭和53年)10月 - 田林証券株式会社と合併し、「ナショナル田林証券株式会社」に商号を変更。
1983年(昭和58年)1月 - 「ナショナル証券株式会社」に商号を変更。
1985年(昭和60年)4月 - 総合証券会社に移行・昇格。
明光ナショナル証券
1999年(平成11年)4月 - 明光証券株式会社がナショナル証券株式会社を合併して、「明光ナショナル証券株式会社」に商号変更。