SLAM_DUNK
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SLAM DUNK(スラムダンク)
ジャンル少年漫画
漫画
作者井上雄彦
出版社集英社

その他の出版社
Viz Media
Madman Entertainment
大然文化尖端出版(新装版)
長春出版社
Kana

掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表号1990年42号 - 1996年27号
発表期間1990年10月1日 - 1996年6月17日
巻数全31巻
完全版 全24巻
新装再編版 全20巻
話数全276話
アニメ
原作井上雄彦
シリーズディレクター西沢信孝
キャラクターデザイン佐藤正樹
音楽増田隆宣(第69話まで)
BMF(第70話以降)
アニメーション制作東映動画
製作テレビ朝日電通東映
放送局テレビ朝日系列
放送期間1993年10月16日 - 1996年3月23日
話数全101話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『SLAM DUNK』(スラムダンク)は、バスケットボールを題材にした井上雄彦による日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』にて、1990年(42号)から1996年(27号)にかけて全276話にわたり連載され、アニメやゲームも制作された。
概要

主人公の不良少年桜木花道の挑戦と成長を軸にしたバスケットボール漫画。単行本第21 - 23巻の初版発行部数250万部は、当時としての最高記録である[1]。2023年2月時点で全世界でのシリーズ累計発行部数は1億7000万部を突破している[2]。2023年1月時点で、最終31巻まで含めた総販売部数は韓国のみで1450万部以上とされている[3]

本作品の舞台は神奈川県の主に湘南地区であり、登場する高校などは基本的に架空の名称が使われている。作中の年代は翔陽戦翌日の新聞記事から原作では1992年、アニメでは1994年の3月 - 8月ごろとなっているが、現実の暦と日付と曜日が一致していない。連載終了後の2001年、バスケットボールは大幅に公式ルールの改正が行われたため、作中のゲームは現在とは異なるルールに基づく。また、連載中の1995年にも小幅な改正が行われたが、作中では最後まで1994年以前のルールが使用されている。

ジャンプ歴代最高部数653万部を達成した1995年3 - 4号で巻頭オールカラーを飾り、最終回となる1996年27号では表紙と巻頭カラーの両方を飾った。なお、少年ジャンプにおいて最終回で単独表紙を飾った史上初の作品であり、本作品以外では2016年9月に完結した『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の2作のみである。

2001年に発売された完全版コミックスは、集英社における一連の名作の完全版コミックス化の先駆けとなった。

2006年に井上が創設したスラムダンク奨学金は、本作品の印税の一部が原資として充てられている。
連載終了とその後

本作品は連載が唐突に終了した。物語がインターハイのトーナメント戦の途中にあり、後の対戦相手かのように登場した名朋工業高校、愛和学院高校、大栄学園高校らとの試合は描かれないままの終了であった。

連載について作者は本誌のあとがきで「続きはやりたい」とコメントを残している。本誌上では最終ページに「第一部完」と書かれており、ジャンプ・コミックスの紹介でも既刊扱い[注釈 1]とされている。なお、単行本の最終回最終ページでは、本誌とは異なり「第一部完」の言葉がなく、最後に作者のあとがきが載せられている。また、『ジャンプ』連載版とコミックスでは最終話の台詞が若干異なっている。

井上は連載終了について、「インターハイの組み合わせを作った時点で山王戦が最後と決めていた」「トーナメント表を出したからには決勝まで行くっていう決まった道はもう進みたくない」「前の試合よりもつまんない試合は絶対描きたくない」「山王戦より面白い試合は描けないと思っていた」「テンション高いところで終わらないと、作品にとって不幸になっていく」と語っている[4][信頼性要検証]。続編については「あるかもしれない」という含みのある発言をし[5][信頼性要検証]、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}自身の公式サイトでは「描きたくなった時に描く」と言っている[要出典]。

資生堂「Aleph」のCMにおいて、本作品の登場人物が使用されている。このCMの中には宮城の背番号が4になっていたり、流川のバッシュがジョーダン5からジョーダン12になっていたり、花道の髪が若干長くなってプレイしているなど、最終回以降の描写がなされている。2004年7月にジャンプ・コミックス版単行本日本国内発行部数が1億部を突破した。それを記念して、同年8月11日には全国紙6紙朝刊紙上にて、作者の井上が一面広告で湘北メンバー6人それぞれの描き下ろしイラストを掲載。2004年12月には統合により現在は使われていない当時の神奈川県立三崎高等学校校舎において「1億冊ありがとうファイナル」を開催。各教室の黒板に漫画「スラムダンク-あれから十日後」を描いた。作者の公式サイトのみでしか告知されなかったにもかかわらず、3日間で5000人を超えるファンが訪れた。現段階で唯一の正統な続編作品となっている。

2006年9月に発売された『超こち亀』の中で、作者が1Pの作品を寄稿しており、その中で主人公の桜木花道を含めた桜木軍団たちが、両津勘吉と一緒に歩いている絵が描かれている。2007年7月に『週刊少年チャンピオン』で「水島新司先生画業五十周年記念号」に1Pの作品を寄稿しており、桜木花道がピッチャー・殿馬一人がバッターの絵が描かれている。

2009年4月に、「スラムダンク-あれから10日後」完全版が発売。

2018年に、単行本の別バージョンとなる「新装再編版」が6月1日から4か月連続で刊行された[6]
あらすじ

神奈川県立湘北高校に入学した赤い髪の不良少年である桜木花道は中学時代に50人の女性から振られ続けた上、最後に振られた女性が「バスケ部の小田君」に好意を持っていたため、バスケットボールが大嫌いになっていた。

しかし、廊下で自身に声をかけてきた赤木晴子に自身の長身と筋肉、身体能力の高さを見出された花道は彼女にバスケット部への入部を薦められる。花道は晴子に一目惚れし、バスケットボールは全くの初心者であるにもかかわらず、晴子目当てに入部。その後、地道な練習や試合を通じて、徐々にバスケットの面白さに目覚め、その才能の芽を急速に開花させる。湘北バスケ部には監督である安西光義の許、晴子の兄でもある主将赤木剛憲と副主将の木暮公延らに加え、スーパールーキーと称される流川楓も加入。前年度のインターハイ県予選ベスト4である陵南高校との練習試合後には入院していた宮城リョータと元バスケ部の三井寿も復帰した。

夏のインターハイ制覇を目指す湘北は初戦で前年度のインターハイ県予選ベスト8である三浦台高校を破り、その後も予選を順調に勝ち進み、インターハイ常連校の翔陽高校に勝利したことで決勝リーグに進出。決勝リーグの初戦で前年度までに過去16年連続県予選優勝およびインターハイ出場を果たしている海南大附属高校と激戦を繰り広げるも惜敗。2戦目で前年度のインターハイ県予選ベスト4である武里高校に勝利。海南が優勝を決めたことでインターハイ出場の最後の椅子を賭けた試合となった3戦目では宿敵の陵南を破り準優勝。海南と共にインターハイ出場を果たす。

広島県で行われるインターハイ[7][8]のトーナメント1回戦で湘北は大阪府代表校の豊玉高校と対戦して勝利。2回戦では前年度までのインターハイで3連覇を果たした秋田県代表校の山王工業高校と対戦する。一時は20点以上の差をつけられるが驚異的な粘りで反撃。花道は負傷した背中の痛みに耐えながらプレーを続け、試合終了間際のジャンプシュートによる決勝点で湘北を逆転勝利に導く。しかし、全てを出し切った湘北は続く3回戦で愛知県代表校の愛和学院高校との対戦でウソのようにボロ負けした。

インターハイ後、3年生は赤木と木暮が引退し、三井のみ残留。新キャプテンにリョータが就任し、晴子を新たにマネージャーとして迎えるなど、チームは冬の選抜に向けて、新体制となる。流川は全日本ジュニアの代表に選ばれ、花道はリハビリを続けながら再びコートに立てる時を待つ。
登場人物詳細は「SLAM DUNKの登場人物」を参照
桜木花道(さくらぎ はなみち)
本作品の主人公。神奈川県立湘北高校1年。女子に告白して50連敗中の元不良。高校1年から晴子に惚れたことがきっかけでバスケを始めた初心者だが、持ち前の身体能力と、弛まぬ努力から次第に才能を開花させ、まさに天才的な能力を発揮する。
赤木晴子(あかぎ はるこ)
本作品のヒロイン。1年。花道の憧れの人物で、花道がバスケットの世界へ進むきっかけを作る。花道に惚れられているが、本人は流川に想いを寄せている。
赤木剛憲(あかぎ たけのり)
3年。湘北バスケ部主将。赤木晴子の兄で、「ゴール下のキングコング」の異名を持つプレイヤー。
流川楓(るかわ かえで)
1年。中学時代からバスケットのスタープレイヤーで、花道とは「終生のライバル」といわれるようになる。
三井寿(みつい ひさし)
3年。中学で神奈川県大会の最優秀選手に選ばれた天才シューター。怪我が原因で一度は挫折し不良となるが、バスケットへの熱意を捨てきれずバスケ部に復帰する。
宮城リョータ(みやぎ リョータ)
2年。小柄だが、湘北バスケ部の次期キャプテンといわれる実力者。湘北バスケ部マネージャーの彩子に想いを寄せているが、相手にされていない。
木暮公延(こぐれ きみのぶ)
3年。湘北バスケ部副主将。赤木とは中学時代からのチームメイトであり親友。花道のよき理解者。
安西光義(あんざい みつよし)
湘北バスケ部監督。5年前までは某大学で鬼コーチと恐れられていたが、現在では白髪仏(ホワイトヘアードブッダ)と呼ばれており、部員たちから親しまれている。
テレビアニメ

テレビ朝日系列にて1993年10月16日 - 1996年3月23日に放映。全101話+SP版2話。製作は東映動画。ナレーションは木暮公延役の田中秀幸が兼任で担当した。原作に基本的に沿った流れになっており、インターハイに出場決定して試合会場に出発するところまでがアニメ化された。前述のとおり、原作におおむね準じているが、桜木軍団の活躍をクローズアップした回、花道と晴子が夏休みに縁日に行くという回、終盤でインターハイ出場を控えた湘北メンバーが、陵南と翔陽の混成チームと対戦する回[注釈 2]など、アニメオリジナルストーリーも少数挟まれた。

第21話と第22話の間に放送されたSP1は、第21話までの内容をダイジェストで約45分にまとめ、木暮、晴子、彦一らが回想するという内容であったが、本放送以降はほとんど再放送されておらず、DVDにも収録されていない。また、第61話と第62話の間に放送されたSP2も、本放送以降は1度も再放送されておらず、こちらもDVDに収録されていない。

2003年に、スポーツウェアメーカー・デサント製による登場人物の桜木花道、流川楓、赤木剛憲、三井寿、宮城リョータと同じコスチュームが付属する限定版DVD-BOXが発売され、後に単巻発売された。また、2008年にも登場人物の花道、牧紳一、仙道彰と同じコスチュームが付属する限定版DVD-BOXが発売され、湘北高校、海南大付属高校、陵南高校の選手のコスチュームも期間限定で特注販売された。

2013年にはテレビアニメ化20周年記念プロジェクトにより、様々な企画が大々的に行われた。その第1弾として、キッズステーションでテレビシリーズのHDマスター版の放送が行われた。2014年には、GYAO!でテレビシリーズの無料配信が行われ、ニコニコ動画でも、同年8月9日から16日まで「ニコニコ生放送」でテレビシリーズの無料配信を行った[9]ほか、テレビシリーズや劇場版のBlu-rayソフトも発売された。8月13日には20周年記念プロジェクトのファイナル企画として「Blu-ray Collection発売記念SLAM DUNKファンミーティング」が行われ、花道役の草尾毅、流川役の緑川光、三井役の置鮎龍太郎が生出演。ニコニコ動画がその模様を生中継した[10]。また、オープニングアニメーションに登場する鎌倉高校前駅付近の踏切が台湾からの観光客の人気スポットとなっていることが報じられた[11]オープニングアニメーションに登場する江ノ島電鉄鎌倉高校前1号踏切
スタッフ

プロデューサー

テレビ朝日 - 岩本太郎

電通 - 中村重喜

東映動画 -
籏野義文(1話 - 61話) → 西沢信孝(62話 - )、佐藤公宣(1話 - 86話)


原作 - 井上雄彦(集英社『週刊少年ジャンプ』)

製作担当 - 松下健吉(1話 - 61話)、岡田将介(25話 - 61話) → 藤本芳弘(62話 - )

シリーズディレクター - 西沢信孝

音楽 - 増田隆宣(1話 - 69話) → BMF(70話 - )

音楽協力 - テレビ朝日ミュージック

キャラクターデザイン - 佐藤正樹

チーフアニメーター - 大西陽一(82話 - )

美術デザイン - 坂本信人(ビックスタジオ)

仕上 - スタジオポッケ、スタジオマーチ、スタジオボギー

色指定 - 塚田劭、平井典子、黒田進

特殊効果 - 岡嶋雄二、山本公、前川孝

撮影 - 三晃プロダクション

編集 - 西山茂(タバック)

録音 - 池上信照(タバック)

音響効果 - 伊藤道廣E&Mサウンドリング) → 石野貴久(サウンドリング)

選曲 - 渋江博之(オーディオ・タナカ)

記録 - 小川真美子 → 原芳子

演出助手 - 中村哲治、渡辺健一郎、金子伸吾、松川智充、多田俊介、冬野徹也、森一敏、春野徹也、池田洋子

製作進行 - 坂本憲生知、広瀬公一、森山義秀、山本善之

美術進行 - 北山礼子

仕上進行 - 荻野光雄、山本花夢、喜多川育子

広報 - 丹羽敦子 → 奥村彰浩 → 吉田香絵(テレビ朝日)

録音スタジオ - タバック

現像 - 東映化学

制作協力 - 電通

制作 - テレビ朝日東映


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