SLやまぐち号
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2017年9月2日からの編成図[9][10]SLやまぐち号
← 新山口津和野 →

12345
G指指指指
オロテ35 4001スハ35 4001ナハ35 4001オハ35 4001スハテ35 4001
マイテ49風客車オハ35風客車オハ35風客車オハ35風客車オハ31風客車



全車禁煙

凡例
G=グリーン車指定席指=普通車指定席
SLやまぐち号で運用中の35系客車(2017年9月)

2017年(平成29年)9月2日の運行分から、専用客車である35系5両編成が使用されている。SL全盛期の雰囲気を再現するために、1920年代から30年代にかけて国鉄で使用されたマイテ49形オハ35形オハ31形を再現するべく新たに製造された車両で、SLの音や煙を体感できるように開放式展望デッキや開閉窓、SLを体験・学べるフリースペースを設置し、車椅子といったバリアフリー対応、ベビーカー置き場、温水洗浄機能付きトイレなどにより快適性を向上させている。

編成はマイテ49風客車は2+1列のグリーン車、それ以外の客車は普通車指定席となり、グリーン車1両・普通車指定席4両で組成されることになる。蒸気機関車牽引列車(SL列車)におけるグリーン車の設定は、JR東日本が定期運行を行っている「SLばんえつ物語」に続き、2例目となる。
過去の客車

2017年8月27日までの編成図SLやまぐち号
← 新山口津和野 →

123456
指指指指指
オハフ13 701
展望車風客車オハ12 701
風客車オハ12 702
昭和風客車スハフ12 702
明治風客車オハ12 703
大正風客車マイテ49 2



全車禁煙

6号車は定員外・C56 160との重連運転時のみ増結(2009年8月15日まで)。

凡例
指=普通車座席指定席
2017年8月27日までの「SLやまぐち号」の姿

運行開始当初は無改造の12系客車5両編成[注 2]が使用されていたが、1986年(昭和61年)[注 3]から1987年(昭和62年)[注 4]にかけて、外装がぶどう色2号の地に白帯に改められた。1988年(昭和63年)にオハ12 247とスハフ12 18を除く5両が本列車用に改造され、同年7月16日付で竣工。小郡運転区(現・下関総合車両所新山口支所)所属の12系700番台となり、本列車としては同月24日から2017年(平成29年)8月27日まで運用された。

幡生車両所(現・下関総合車両所本所)で旧型客車をイメージして改造されたもので、「レトロ客車」と称し、1両ずつ内装を各時代の客車を模したデザインとしていた。各車両とも窓をユニット窓から一段上昇窓に改め、窓自体も小型化されていたほか、座席を1列減らし(11列・定員88名 → 10列・定員80名)、座席間隔を1,580 mmから1,755 - 1,760 mmへと拡大することにより生じた空間に、固定式のテーブルが設置されていた。また、座席の形状も1両ごとに異なっていた。改造当初は各客車のイメージに合わせて、赤茶色、緑、ぶどう色2号の3種類の塗色が使用されたが、2005年(平成17年)のリニューアルでぶどう色2号の地に白帯の塗装に統一された。また昭和風客車以外の4両は屋根にカバーを取り付け、各時代の客車の屋根に似せた形状としたが、後述のリニューアルによりカバーはすべて撤去された。全車座席指定席で、2009年(平成21年)8月15日までは夏期およびC56 160との重連運転時に、旧型展望客車マイテ49 2を津和野方に増結し、6両編成で運行されたこともあった[注 5]。この場合、同車はフリースペースとされ、本列車の指定席券を持っていれば誰でも乗車可能となっていた。また、明治風客車のディーゼル発電機故障時および不調時には、予備電源車(当初はスハフ12 18。のちにはスハフ12 36[注 6])が津和野方に増結された。

先述の35系客車投入により、2017年(平成29年)8月27日の1往復の運行を最後に本列車としての運用を終了する予定であった[11]が、運行当日の津和野駅停車中に明治風客車のディーゼル発電機の故障が見つかり、修理の目処がたたず上り津和野発新山口行き列車は運休。そのため、本列車としての最終運用は下り新山口発津和野行き列車のみとなった。その後短期間の内にスハフ12 36のディーゼル発電機を転用させ、同年9月2日に津和野 → 新山口間で運行された「SLありがとうレトロ客車号」をもって運用を終了した[12]。レトロ客車5両は、同月7日に下関総合車両所本所へ廃車回送され[13]、翌10月27日付でスハフ12 36とともに廃車となった。これにより、オハフ13形は廃形式となった。しばらくは同所に留置されていたが、のちには下関総合車両所運用検修センターへ移動された。大井川鐵道が、JR西日本からSLやまぐち号に使用されていたレトロ客車を譲り受けたことを2018年(平成30年)2月26日に発表した。同社の「かわね路号」で使用しているオハ35形スハフ42形などの旧型客車の負荷分散が目的であるとしており、「今後の整備状況によっては(旧型客車を)休車、廃車とする可能性があります」と説明している[14][15]。これを受け、同月下旬に下関総合車両所運用検修センターから[16]新金谷車両区まで輸送され、同28日に展望車風客車と欧風客車を、翌3月1日に昭和風客車と明治風客車、大正風客車を線路上に再度移す作業が行われた[17]


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