SKET_DANCEの登場人物
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SKET DANCEの登場人物(スケット ダンスのとうじょうじんぶつ)では、篠原健太の漫画作品『SKET DANCE』の登場人物について記述する。

担当声優はドラマCD版 / テレビアニメ版の順。1人しか記載されていない場合はテレビアニメ版のキャストである。なお、登場人物の生年について、テレビアニメ版では2年遅れている。
スケット団

生徒が抱える学園生活上の悩みやトラブルを解決し、円滑な学園生活が送れるよう手助けすることを目的として結成された部活動であり、部長のボッスン、副部長のヒメコ、書記のスイッチの3人から成る。正式名称は「学園生活支援部」で、愛称の"SKET"は、"Support(支援)" "Kindness(親切)" "Encouragement(激励)" "Troubleshoot(問題解決)"の頭文字から来ている。

持ち込まれる依頼は、落とし物捜索や部活の助っ人、裏庭の清掃といった些細な物から恋愛相談、事件の捜査まで多岐に渡っており、行動力に長けたリーダーのボッスン、武闘派のヒメコ、情報通のスイッチのそれぞれが己の特技を活かして解決にあたっているが、依頼がなく、メンバー一同で折り紙やくだらないゲームに興じるなど、暇を持て余して無益な時間を過ごしていることが多い。
The Sketchbook(ザ・スケッチブック)
カイメイ・ロック・フェスティバルに出場するために結成したバンド。バンド名はボッスンが参加していた「SKETBOMBERS」、スイッチが参加していた「ch-ch」、ヒメコが参加していた「YABASAWABOOKS」から。ロックフェスでは
the pillowsの「Funny Bunny」を演奏し[1]、ベストソング賞を受賞した。
ボッスン / 藤崎 佑助(ふじさき ゆうすけ)
声 - 吉野裕行 / 同左本作品の主人公。スケット団部長。1-B→2-C→3-C所属。1992年(アニメでは1994年)11月11日生まれ。身長171cm、体重57kg、AB型。好きなもの:唐揚げ、みかんゼリー、ハンバーグ、ロボット。嫌いなもの:ゴーストとファントム。一人称は「俺」。大きなつり目とクセ毛が特徴。トレードマークであるツノ付きの赤い帽子[2]の上からゴーグル[3]を掛けており、これを装着することによって人並み外れた集中力を発揮する(「集中モード」と呼ばれる)。その集中力で驚異的な推理力を発揮したり、スリングショットで狙いを定めたところに強力な弾を打ち込んだりするなど、様々な能力を発揮させ、事件や依頼の解決に活躍している。しかしながら集中力を発揮すると息をするのも忘れてしまい、その反動で激しく咳き込んでしまうため身体への負担が大きい。渾名の由来は、部活発足前に三人であだ名を決め合った際に「ボスだからボッスン」とヒメコに命名されそのまま定着してしまったため。学園での服装は袖を捲り上げたワイシャツ(そこから下に着ているシャツの袖を出すことが多い)に黒い半ズボンで、履き物はサンダルを着用している。ただし卒業式などの学校行事の際には普通の制服を着ている。私服はパーカーを着ることが多い。基本的にはお調子者で不真面目な態度を取ることが多いが、その実は困っている人は放っておけず、仲間がバカにされることを決して許さない優しい性格。依頼人が前向きになれるようルールや価値観に囚われず全力を尽くすことから、彼をよく知る者からの信頼は大きい。一方で全くと言って良いほどデリカシーが無く、度々ヒメコの感情を刺激しシメられている。また、肝が小さく極度のあがり症で緊張が極限に達した時には唇が突き出し目をパチクリさせる奇妙な表情になり、まともに言葉を発することができなくなってしまう。周囲に構ってもらえなくなり置いてけぼりを喰らうと途端に卑屈になり、落ち込んでふて腐れてしまう(「卑屈モード」と呼ばれる)。泣いたり、驚く時は鼻水を垂らしていることが多い。単行本の登場人物紹介では、必ずボッスンの絵だけ変顔(お面を被った顔やモノマネの時の顔)になっている。口喧嘩はさほど強い方ではなく、ヒメコや椿と子供じみたからかいから罵り合いに発展した時も、ボキャブラリーが少ないせいで最後には「バーカバーカ」と貧相な悪口を泣きながら言うことしかできなくなる。特技は上述のように集中力やパチンコ、そのほかに手先が器用で絵や折り紙が得意なこと、モノマネや形態模写が得意(例えドラえもん板東英二の顔でも輪郭まで似せている相手に酷似することが出来る)なことが挙げられる。後に折り紙やプラモデル、挙句の果てに美少女フィギュアの塗装・製作にも手を出しており、その器用さから短期間で熟練の域に達しマニア達を唸らせるほど。また、興味本位で手品を練習し賞賛されたことからポケット団のシルクに師事し、彼女から「ミルク」の芸名を拝命している。そのためシルクのことを「師匠」と呼ぶようになった。いずれも少年漫画の主人公としては特徴に欠け、またヒメコやスイッチと比べてもキャラクターが薄いため、周囲から度々人気の無い「地味な主人公」扱いを受けており本人もそのことを気にしている[4]。同誌連載中漫画『銀魂』とのコラボでも地味なところを気にしているキャラクター設定をネタとし、『銀魂』側コラボ回では同作品主人公・坂田銀時と「派手なキャラクターになりたい」という願望を賭けて争いを繰り広げた。発想や趣味は子どもっぽいものが多く、話題を求められた際や卑屈になった際など事あるごとに「ウンコ」と口にしたり、ヒーロー番組に出てくる大型ロボットや変形物をこよなく愛していたりする。学業面では、暗記が得意なため勉強自体は嫌いでも一夜漬けでそれなりの成績を収めてきたが、数学だけは苦手で毎回赤点を取っている。しかし2学期の期末試験ではスケット団3人の合同勉強会でヒメコ母の強烈な監視下に置かれた結果、ゴーグル未装着でもかつてない集中力を発揮して数学では満点を取得し、学年で総合1位となる好成績を収めた。生徒会に対しては何かとライバル意識を燃やしているが、椿とは直情的で仲間思いな点など似ている点も多く、要所要所で全く同じ行動を取るなど意識下ではとても息が合っている。また、ガチンコ・ビバゲー・バトルのカード対決で安形に敗北して以降は彼への対抗心も少なからず芽生えたようであり、安形の生徒会引退を祝して仕掛けたクイズ対決では彼に一泡吹かせることに成功した。実の両親である桐島亮輔と波瑠は彼が生まれた日に亡くなっており、両親の親友であった藤崎茜に引き取られ義妹の瑠海と共に現在まで3人家族に育つ[5]。15歳の誕生日に自身の出生の秘密と「人を助けられる人間になれ」という亮輔の遺志を知り、スケット団の設立を決意する。17歳の誕生日に自分の元を訪れた椿医師の告白により、椿が双子の弟であることを知る。「佑助」という名前は、椿(「佐介」)と協力して「右」と「左」2人で人を助けられるような人間になってほしいという両親の願いからである(「佑」も助けるという意味の漢字である)。身内であることが発覚して以降は、以前のような椿との激しい対立関係はいくらか収まりつつある。椿を自分から自宅に食事に招いたり、素直に彼からの依頼に応じたりと徐々にではあるがその距離を縮めているようである。後に椿が浅雛のことで悩んで相談を持ちかけられた際にも相談に乗り、彼と同じ答えを出してその背中を後押しした。兄弟だと発覚した後でも今まで通り「椿」と呼んでいるが、一度だけ思わず「佐介」と呼んだことがある。279話でお互いに名前で呼ぶことになってからは「サスケ」と読んでいる。また、中馬の薬で心身ともに子供になった椿を非常に可愛がり、「お兄ちゃん」と呼ばせたりキリと張り合いになったこともある[6]。恋愛には疎く、スイッチからは「大人な面を持っているが、幼い」と評されている通りヒメコやサーヤの微妙な好意にも関心が薄いようだが、ヒメコがキリと一緒にいるの見て嫉妬する一面がある。ヒメコのことは無意識ではあるが大切に思っており、彼女がピンチになった時は取り乱す一面を見せている[7]。前述のように仲間をバカにする者を許さず、ヒメコとキリを侮辱した轡やヒメコを誘拐し傷つけたツネに手を出したことがある[8]。卒業後はヒメコと同じく櫻木大学に進学予定だったが、自転車の旅の撮影のときに出会ったライアンに憧れ、彼と共にボランティア活動をしながら世界を回ることを決意し、卒業後に日本を発った。それからしばらく時間が経過した某国にて、道で泣いている子供たちに彼が手を差し伸べる場面で物語は終了している。「ウィッチウォッチ」では日本に戻って便利屋を行っている、という設定になっており、ヒメコ、スイッチと現在も親交が続いている。名字の由来は、作者が尊敬する藤子・F・不二雄の「藤」と宮崎駿の「崎」から。名前は、ミュージシャンのチバユウスケから借りている。「ボッスン」というニックネームは、「ボス」という単語の響きを間抜けにしたもので、イントネーションは「ぐっさん」と同じである。
ヒメコ / 鬼塚 一愛(おにづか ひめ)
声 - 白石涼子 / 同左本作品のヒロイン。スケット団副部長であり唯一の武闘派。1-B→2-C→3-C所属。7月7日生まれ。身長162cm、体重不明、B型。好きなもの:ペロリポップキャンディ、フィールドホッケー。嫌いなもの:お化け。あおば女子中学出身。一人称は「あたし」。鮮やかな金髪[9]に染め、軽くカールさせたミディアムヘアと色白の肌、口に咥えたペロペロキャンディ(「ペロリポップ☆キャンディ」)が特徴[10]の少女。中学2年まで大阪に住んでいたため関西弁を話す(担当声優の白石も関西(奈良県)出身)。ボッスンからもらった黒いチョーカー[11]を身につけている。「サイクロン」(先代)、「薫風丸」と命名したフィールドホッケーのスティックを武器とし、不良に対して制裁を加えるスケット団切っての武闘派である。また、テレビ番組のツッコミ対決で本物の芸人を破るほどのツッコミの達人であり、ボッスンやスイッチのボケに対してヒメコがすかさずツッコミを入れるのがスケット団の日常の風景となっている。学園での服装は制服の襟についているボタンを外しており、黒いハイヒールを履いている(アニメ版ではピンクのスニーカーを履いている時もある)。性格は快活で単純かつ不器用。クイズや推理など複雑な思考を要することや、絵や折り紙など細々とした作業やデザインセンスを求められる作業は苦手としている。また、血の気が多くキレるとすぐに手を出す暴力的な面が目立ち、その戦闘能力の高さも相まって作中で多くの人物から恐れられている。何か失敗したりテンパったりすると、「うるさぁい!」と声を上げながら周りの者を殴打したり上目遣いで半笑いの口から舌を突き出す、妙な顔になったりする。2-Cミス&ミスターNo.1コンテストでは、満場一致で「ミス強い人No.1」に選出された。一方で、料理が得意であったり、子供になったボッスンを甲斐甲斐しく世話したりする家庭的な面や、デリカシーの無いボッスンの発言に傷ついたり喜んだりするなど、繊細な面も見受けられる。好物「ペロリポップ☆キャンディ(ペロキャン)」は幼いころから愛食しており、好きな味は「たこわさび味」と「カキフライ味」、特技は全47種類のラインナップを30秒以内に復唱することである。常人にとっては嘔吐してしまうほど不味いペロ☆キャンを1日に何本でも食べられるほどで、その愛から一般公募されたペロ☆キャンのキャンペーンガールに就任し、CM出演も果たしている。学業面では非常に成績が悪く、全ての科目で赤点を取っている模様。2学期の期末試験には、スイッチに勉強を教えるよう泣いて縋るほどであった。中学2年の時、父の仕事の都合で大阪から東京に引っ越してきた。中学時代は「鬼姫」と呼ばれ、恐怖と暴力の象徴として悪名高い伝説のヤンキーであった。これは、虐められていた親友のありさを助けようとして逆に裏切られたことをきっかけとして心が荒み、喧嘩に明け暮れる日々を送るようになったためである(自分から喧嘩を売ったことは一度も無く、彼女に喧嘩を売る者たちを返り討ちにしている)。「鬼姫」であることに嫌気が差し、高校は自宅から離れた開盟を選んでいる。「鬼姫」を辞めるために周囲に馴染もうとせず誰とも馴れ合わないようにしていたが、自分を気に掛けるキャプテンやボッスンと知り合い交流を深める中で、再び友人を信頼できるようになった。その後ボッスンに請われる形でスケット団に加入し、現在に至る。スケット団開始前はボッスンのことを「藤崎」と呼んでいた。渾名の由来は、三人の間で渾名を決め合うとのことでボッスンが命名した「オニコ」をヒメコ本人が訂正し「ヒメコ」となったため。そのボッスンに対しては普段は悪態をついているものの、内心ではとても信頼している。また、時が経つにつれてボッスンのデリカシーの無い言動に一喜一憂したり、ボッスンに好意を寄せるサーヤに対し複雑な表情を見せたりと異性として意識をしているような描写も少なからず見られる。空き缶で滑って転倒しボッスンに「パンツ丸見えだったぞ」と言われた時には好きな人にパンツを見られた恥ずかしさから顔を真っ赤にして「死にさらせー!」と叫びながらボッスンを思い切り殴っている。これに対し、作中でスイッチは「彼女がボッスンを慕う感情は単純な恋愛感情ではなく、自分を救ってくれたことへの恩義を根底とした極めて複雑なものであろう」と分析している。


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