SINPOコード
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SINPOコード(シンポ-)とは、BCLの受信報告において用いられる、電波の受信状態を表現するコード
概説

SINPOコードは、ITUにより受信状態を記述する分類としてITU-R SM.1135 で使用を勧告されているコードである。具体的な表現は下記の通り。

格付け信号の強さ混信雑音伝播障害総合評価
Signal StrengthInterferenceNoisePropagation DisturbanceOverall Rating
5極めて強いなしなしなし極めて良い
4強い少しある少しある少しあるよい
3中位中位中位中位中位
2弱い強い強い強い悪い
1辛うじて聞こえる極めて強い極めて強い極めて強い使用出来ない

ヒトの耳を用いた体感表現である為、絶対的なものではなく個人差はある。

使用に当たっては表現にいくつかの条件がある。日本BCL連盟が唱えたものによれば

Oが5であれば前4項の評価も当然5である

Oが4以下の場合は、前4項のうち最低評価になった原因に準じる

などがあるという事である。

また、SINPOコードの簡略表現として「SIOコード」というものがある。しかし、資料によって格付けが3段階、5段階、6段階評価だったりとバラバラで、表現の共通認識が醸成されているとは言い難く、公的に使用する場合は留意が必要である。止むを得ず受信報告書等に使用する場合は、(例えば、放送局が専用受信報告書用紙を発行することが有り、それにSIOコードの使用が指定されている場合などがある)「3段階評価(2 - 4)」「5段階評価(1 - 5)」「6段階評価(0 - 5)」などと注釈を付けると無難であろう。

逆に、SINPOコードより細かい表現として、一般的ではないが「SINPFEMOコード」というものがある(国際電気通信条約附属無線通信規則付録第15号、国際無線通信諮問委員会勧告第251号)。こちらは以下の通り。

格付け信号の強さ混信雑音伝播障害フェーディング周期変調の質変調の深度総合評価
Signal StrengthInterferenceNoisePropagation DisturbanceFading CycleEmissionModuration levelOverall Rating
5極めて強いなしなしなしなし極めて良い最大極めて良い
4強い少しある少しある少しある遅いよい深いよい
3中位中位中位中位中位中位中位中位
2弱い強い強い強い速い悪い浅い
掛かっていない悪い
1辛うじて聞こえる極めて強い極めて強い極めて強い非常に速い非常に悪い絶えず過変調使用出来ない

関連項目

国際放送

短波放送

日本語放送

BCL

RSTコード


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