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『SIDOOH/士道』(しどう)は、橋ツトムによる日本の漫画。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて2010年48号まで連載。単行本は全25巻。 江戸時代、動乱の幕末を舞台にたくましく生きる少年達を描いている。勝海舟や高杉晋作など実際に幕末に活躍した人物が数多く登場している。
概要
登場人物
白連隊
雪村翔太郎(ゆきむら しょうたろう)
主人公。上総国出身。愛称は「翔(しょう)」。コロリで亡くなった母の「腕を磨け」という言葉に、父の形見の剣を取り、弟と共に強くなるために江戸へ向けて旅立つ。途中で出会った清蔵により源太郎と共に白心郷に売られ、生き様(いきためし)の為の生贄に捧げられるも見事朝路を打ち破り瑠儀に認められる。以降は白心郷の童連として剣の修行を積む。二年後、立派に成長した翔は白心郷の刺客集団(白連隊)として黒船・ワシングトンを襲撃。黒船を撃沈した後、白心郷に裏切られ処刑された清蔵に変わり、白連隊の長となる。さらに一年後、各々の武士道を見つけ瑠儀を討ち取るべく江戸、会津では佐川官兵衛の元にて修行を積む。その腕前は新撰組の土方歳三と互角、怪我をしていた高杉晋作と対峙するときには、わざと自分も傷を負いながら打ち倒すほど成長した。根は優しい性格で武士としての礼儀を重んじる。目的であった瑠儀を討って白心郷を崩壊させることに成功したが重傷を負った後、源太郎に遺言して死去。
雪村源太郎(ゆきむら げんたろう)
翔太郎の弟。愛称は「源(げん)」。兄と共に旅立つ。翔と同じく白心郷に売られるも兄と共に童連にて修行することを許される。二年後、黒船・ワシングトン襲撃の際には白連隊の切り込み役として活躍。清蔵の処刑に対してもっとも感情的になった。江戸では兄と共に剣の腕を磨くべく撃剣集会に参加。大会を滅茶苦茶にする。会津では佐川官兵衛との勝負に負け、切腹を決意するも佐川に命を預けられる。それ以降は佐川を師匠と慕う。一度衝突はあったものの相馬兄弟の妹、相馬菊乃と仲良くなる。破天荒で高慢ではあるが、素直な少年で、段々義理人情に厚い逞しい男に成長している。剣の腕前もかなり上達し、圧倒的不利の状況で長州藩の桂小五郎に実質勝利している。瑠儀は俺が絶対に倒すと強い信念を抱いている。座右の銘は「がす」、漢字では「我主」。兄と共に瑠儀を討つことに成功するが、兄を失い失意の中で会津、函館戦争を戦う。死んだ者達が出来なかった刀を鞘に収めることを決意して皆の元に帰還する姿で物語は幕を閉じる。
百舌(もず)
白連隊の紅一点。清蔵いわく「コイツと寝て生き残った男はいない」といわれる妖艶美女。その美貌から黒船襲撃の際には芸者として潜入したりと活躍は多い。黒船・ワシングトンで捕われ、翔に助けられたことをきっかけに彼に恋愛感情を抱く。江戸ではインチキ占い師、会津で鍼灸師、京では軍鶏鍋屋として生業を立て、翔たちを助けている。軍鶏鍋は絶品との評判。勝海舟が「江戸に店を出させる」と言ったほどの味。翔太郎と祝言をあげ、夫婦となる。第二次長州征討の際に会津に戻り後に出産。翔太郎との間に一子・谺(こだま)を儲ける。翔太郎の死に号泣するが、谺を育て上げるというモチベーションで会津戦争後も存命。
鮫島太助(さめじま たすけ)
白連隊の一人。情報役。通称「鮫」。表立っての活躍の場はあまりなかったが影で白連隊を支えてきた要の人物。百舌と共に行動することが多い。第二次長州征討の際に長州藩に捕まり、切腹する。
朝倉清蔵(あさくら きよぞう)
白連隊結成時の長。天才的な剣の腕をもつ悪党。人殺しに罪悪感を持たず、金を第一とする。良くも悪くも翔と源を白心郷に身売りした張本人。清蔵自身も姉と共に白心郷に拾われた過去を持つ。翔に初めて剣術を教えた人物でもある。白心郷では欲の為に人を虫けらみたいに殺めていた。色男などと呼ばれる程の美男子。水商売にも手を出していたが未納のまま。実は仲間思いで、真のサムライになりたいという熱い気持ちを持っていた。白心郷の脱走者を追っていた時に翔と源に出会い、業物「小鬼丸光宗」を奪って白心郷に身売りした。白心祭では朝路に敗北寸前の翔にアドバイスをし勝利に導いた。その二年後瑠儀によって編成された刺殺集団「白連隊」の長に任命され、倒幕を目指した。黒船・ワシングトン襲撃では幕臣・堀彦五郎と一騎討ちを行って圧勝し、その結果白連隊の長として見事黒船を撃沈した。しかし、伊能を助ける為に幕府に囚われ、裏切った瑠儀により打ち首にされ、その命を散らした。埋葬碑は百舌によって横浜の山中に伊能と共に作られた。
伊能謙之助(いのう けんのすけ)
白連隊の一人。通称「伊能どん」。白連隊結成時はまだ幼い翔と源を見下していたが、徐々に気持ちが真っ直ぐな兄弟に感化されていった。源とは稽古をつけてやり、戦闘時には斬った人数を競うなど仲良しだった。昔白心郷に拾われて来た時に清蔵に言われた言葉に従って生きてきた。武士に憧れていたが、最後は立派な武士になれたと清蔵に認められた。横浜港に滞在していた際に洗濯屋の小春に恋をするも、田辺によって小春を殺され復讐に燃える。黒船・ワシングトンに乗り込んだ際、田辺と一騎討ちをするも圧倒的な力の前に手も足も出なかった。砲撃にふら付いた田辺を奇襲するも銃撃され大怪我を負ってしまう。黒船から無事脱出するも海岸で清蔵と共に幕府に捕まる。その後、獄中で静かに息を引き取った。