SI併用単位
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^ リットルとその記号である小文字の l は、1879年の国際度量衡委員会で採択された (PV, 1879, 41)。もう一つの記号である大文字の L は、小文字のl(エル)と数字の1(いち)を間違えるリスクを回避するため、第16回国際度量衡総会(CGPM)で採択された(1979年, 決議 6; CR, 101 および Metrologia, 1980, 16, 56-57)。
^ トンとその記号 t は、1879年の国際度量衡委員会で採択された(PV, 1879, 41)。この単位は、一部の英語圏の国で「メートルトン(metric ton)」と呼ばれている。
^ ダルトン(Da)と統一原子質量単位(u)は、同じ単位の別称(と記号)で、静止して基底状態にある自由な炭素12原子の質量の1/12と等しい。表中のダルトンの値は、CODATA2018の推奨値である。
^ 電子ボルトは、電子が真空中で1 ボルトの電位差を通過することによって得る運動エネルギーである。電子ボルトは、SI接頭語と組み合わせて使われることが多い。
^ a b c これらの単位を使う際には、量の性質が特定されていること、そして、使用されるあらゆる基準値が特定されていることが重要である。

計量法の規定との関係

SI併用単位であっても、そのすべてが法定計量単位となっているわけではない。日本の計量法の規定では、次のようになっている。

法定計量単位となっている単位  8単位





リットル

トン

デシベル



特殊の計量にのみ使用できる法定計量単位[8]   1単位

ヘクタール(土地の面積の計量のみに使用できる)



法定計量単位ではない単位  6単位

(計量単位ではなくの単位と位置づけられている。)

天文単位

ダルトン

電子ボルト

ネーパベル


SI接頭語との組合わせ

国際単位系国際文書第9版(2019)は、「SI接頭語は、SI併用単位の一部とは併用できるが、例えば時間の非SI単位との併用はできない。」と記述しているのみで、分・時・日以外の12個のSI併用単位のうち、どの単位がSI接頭語と組み合わせることができるかについては、明確に述べていない。

日本の計量法の規定(計量単位令第4条1号)では、次の単位にはSI接頭語を付することができない(SI接頭語#法定計量単位のうちSI接頭語を付けることができない単位)ので、これをも参考にした分類は次の通りである。なお、 は計量法上は計量単位ではなく、の単位と位置づけられている。

分(時間)、度(角度)、分 (角度)秒 (角度)[注 3]デシベル

SI接頭語と組み合わせることができる単位

リットル  例:マイクロリットル(μL)・ミリリットル(mL)・キロリットル(kL)など

トン  例:キロトン(kt)、メガトン(Mt)など

ダルトン  例:ミリダルトン (mDa)、キロダルトン (kDa)、ギガダルトン (GDa)など

電子ボルト 例:マイクロ電子ボルト(μeV)、ミリ電子ボルト(meV)、キロ電子ボルト(keV)、メガ電子ボルト(MeV)、ギガ電子ボルト(GeV)など

秒 (角度)  計量法では、SI接頭語と組み合わせることができない。しかし、SI国際文書では、「天文学など一部の利用分野では、微小角度は,as(arcsecond の略)または ” の記号で表される秒角(平面角の秒),あるいは、それぞれ mas、μas、pas の記号で表されるミリ秒角、マイクロ秒角、ピコ秒角 で測定されている。秒角は平面角の秒の別称である。」と記述されている。

SI接頭語と組み合わせることができない単位

分(時間) 





度 (角度)

分 (角度)

ヘクタール[注 4]

デシベル

ガル  ガルは欄外に記載されている単位で、SI併用単位というわけではない[注 5]

組み合わせることができるかどうか不明な単位

以下の単位は、計量法上の法定計量単位ではなく、SI国際文書の記述からも、SI接頭語と組み合わせることができるかどうかは不明である。

天文単位

ネーパ

ベル

SI文書における位置づけの推移

SI国際文書において、「SI併用単位」の範囲は次のように改訂されてきた[9][10]
1970年(第1版)?1977年(第3版)


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