SI併用単位であっても、そのすべてが法定計量単位となっているわけではない。日本の計量法の規定では、次のようになっている。 国際単位系国際文書第9版(2019)は、「SI接頭語は、SI併用単位の一部とは併用できるが、例えば時間の非SI単位との併用はできない。」と記述しているのみで、分・時・日以外の12個のSI併用単位のうち、どの単位がSI接頭語と組み合わせることができるかについては、明確に述べていない。 日本の計量法の規定(計量単位令第4条1号)では、次の単位にはSI接頭語を付することができない(SI接頭語#法定計量単位のうちSI接頭語を付けることができない単位)ので、これをも参考にした分類は次の通りである。なお、 日は計量法上は計量単位ではなく、暦の単位と位置づけられている。 以下の単位は、計量法上の法定計量単位ではなく、SI国際文書の記述からも、SI接頭語と組み合わせることができるかどうかは不明である。 SI国際文書において、「SI併用単位」の範囲は次のように改訂されてきた[9][10]。
法定計量単位となっている単位 8単位
分、時
度、分、秒
リットル
トン
デシベル
特殊の計量にのみ使用できる法定計量単位[8] 1単位
ヘクタール(土地の面積の計量のみに使用できる)
法定計量単位ではない単位 6単位
日(計量単位ではなく暦の単位と位置づけられている。)
天文単位
ダルトン
電子ボルト
ネーパ、ベル
SI接頭語との組合わせ
分(時間)、時、度(角度)、分 (角度)、秒 (角度)[注 3]、デシベル
SI接頭語と組み合わせることができる単位
リットル 例:マイクロリットル(μL)・ミリリットル(mL)・キロリットル(kL)など
トン 例:キロトン(kt)、メガトン(Mt)など
ダルトン 例:ミリダルトン (mDa)、キロダルトン (kDa)、ギガダルトン (GDa)など
電子ボルト 例:マイクロ電子ボルト(μeV)、ミリ電子ボルト(meV)、キロ電子ボルト(keV)、メガ電子ボルト(MeV)、ギガ電子ボルト(GeV)など
秒 (角度) 計量法では、SI接頭語と組み合わせることができない。しかし、SI国際文書では、「天文学など一部の利用分野では、微小角度は,as(arcsecond
SI接頭語と組み合わせることができない単位
分(時間)
時
日
度 (角度)
分 (角度)
ヘクタール[注 4]
デシベル
(ガル ガルは欄外に記載されている単位で、SI併用単位というわけではない[注 5])
組み合わせることができるかどうか不明な単位
天文単位
ネーパ
ベル
SI文書における位置づけの推移
1970年(第1版)?1977年(第3版)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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