STACOSは、Signaal TActical COmmand and COntrol Systemの略称であり、当初はFORESEE/DAISYと呼ばれていた。SEWACO VIIに似たネットワーク化システムであり、Mod 1、2では単なる表示装置が使用されていたが、Mod 3より処理能力をもつワークステーションが導入された。セントラル・コンピュータは主として目標情報の管理に使用されており、これを含めて、システムはほぼSEWACO VIIに匹敵する。より発展したMod 4は、のちにTACTICOSと改名された。
STACOSは、特にMEKO型フリゲートに多く搭載されており、トルコ海軍、ポルトガル海軍、ギリシャ海軍で使用されている。 TACTICOSは、上述のとおり、STACOS Mod 4を改称したものであり、かつてはSMCS (Signaal Modular Combat System)とも呼ばれていた。分散処理を導入しており、SEWACO XIの派生型であるSEWACO-FD[1]とは本来別物であるが、極めて類似したものである。また、開発にあたっては、トムソンCSF(en:Thomson-CSF
TACTICOS
TACTICOSはドイツのザクセン級フリゲートに搭載されて、そのNAAWSの中核となっている。ザクセン級フリゲートの搭載システムは、17基のワークステーション、2基の大型スクリーンを含み、主記憶装置も大容量化されている。
脚注^ "FD"とは、"Full-Distributed"の略称。
参考文献
Forecast International Inc. (2005年11月). “SEWACO/TACTICOS - Archived 11/2005” (PDF) (英語). 2016年6月20日閲覧。
関連項目
C4Iシステム / 戦術情報処理装置 / 戦術データ・リンク