SEWACO
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SEWACO VIIの発展型で、オランダ海軍のデ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級フリゲートに搭載されて、そのNAAWSの中核となっている(一方、ドイツは、同じくSEWACO系列のTACTICOS(#TACTICOSを参照)を使用している)。SEWACO XIは、サン・マイクロシステムズSPARCアーキテクチャによる端末(それぞれが100MIPSの性能を保持)を採用しており、プログラミング言語としてはAdaが使用されているが、C言語によるUNIX上でX Window Systemを動作させることもできる。SEWACO XIシステムは高度に商用オフザシェルフ化されており、それぞれの端末はPROTECとよばれる保護キャビネットに収容されている。また、システムは高度にモジュラー化されており、スケーラビリティに優れるほか、容易にアップデートが可能である。それぞれの端末は、二重の冗長性を持つ光ファイバーによるLANによって連接されるとともに、同軸のビデオ・データ・バスも配置されている。ネットワークには、24基のMOC Mk 3多用途コンソール、およびデスクトップ・ワークステーションが組み込まれている。
STACOS / TACTICOS
STACOS

STACOSは、Signaal TActical COmmand and COntrol Systemの略称であり、当初はFORESEE/DAISYと呼ばれていた。SEWACO VIIに似たネットワーク化システムであり、Mod 1、2では単なる表示装置が使用されていたが、Mod 3より処理能力をもつワークステーションが導入された。セントラル・コンピュータは主として目標情報の管理に使用されており、これを含めて、システムはほぼSEWACO VIIに匹敵する。より発展したMod 4は、のちにTACTICOSと改名された。

STACOSは、特にMEKO型フリゲートに多く搭載されており、トルコ海軍ポルトガル海軍ギリシャ海軍で使用されている。
TACTICOS

TACTICOSは、上述のとおり、STACOS Mod 4を改称したものであり、かつてはSMCS (Signaal Modular Combat System)とも呼ばれていた。分散処理を導入しており、SEWACO XIの派生型であるSEWACO-FD[1]とは本来別物であるが、極めて類似したものである。また、開発にあたっては、トムソンCSF(en:Thomson-CSF、現タレス)社の輸出用機種であるTAVITAC 2000の技術も導入されている。

TACTICOSはドイツザクセン級フリゲートに搭載されて、そのNAAWSの中核となっている。ザクセン級フリゲートの搭載システムは、17基のワークステーション、2基の大型スクリーンを含み、主記憶装置も大容量化されている。
脚注^ "FD"とは、"Full-Distributed"の略称。

参考文献

Forecast International Inc. (2005年11月). “SEWACO/TACTICOS - Archived 11/2005
” (PDF) (英語). 2016年6月20日閲覧。

関連項目

C4Iシステム / 戦術情報処理装置 / 戦術データ・リンク


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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