SEVENTH+HEAVEN+(L'Arc?en?Cielの曲)
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ちなみにこの曲は、プリプロダクションの段階で、打ち込みパートだけでもトラック数が100を超えていたといい[15]、制作過程を振り返りhydeは「あの音じゃないこうじゃない、サビはこうなったほうがいいんじゃねえかとか、とにかく紆余曲折で。最終的には俺の中でもわからなくなってきて[8][9]」と述懐している。なお、hydeはこの曲の当初の制作イメージについて「もちろん、曲は難しい/簡単で、いい/悪いが決まったりはしないけど、簡単に歌える曲があってもいいんじゃないかってずっと前から思ってた[8][16]」と語っており、シンプルかつ遊びのある楽曲を目指していたという。ただ、前述のように、アレンジするにつれて様々な音色が重なっていったため、かなり複雑な楽曲に変わっていった。そのため、テレビ朝日音楽番組ミュージックステーション』に出演した際、司会のタモリとのトークで、hydeはこの曲について「"ラルクの曲は難しい"とよく言われるんで、簡単な曲を制作しようとしたけど、結果的に難しい曲になった」とコメントしている。kenは、この曲のギター録りにおいて、普段メインで使っているフェンダー・ストラトキャスターではなく、ハムバッキング・ピックアップを搭載したギブソン・レスポール・スタンダードを使い、コードストローク中心のベーシック・サウンドを弾いている[17]。さらに、ハムバッキングのサウンドのうえで鳴っているテーマ・フレーズは、ストラトキャスターをオクターヴ奏法で弾いたものとなっている[17]。また、サビの終盤には、ドブロ・ギターボトル・ネック奏法で弾いた音が入っている[17][18]。ちなみにこの曲の編曲作業には、長らくバンドの共同プロデューサーを務めていた岡野ハジメが参加しておらず、L'Arc?en?Cielが単独で編曲を行っている。岡野が編曲に参加していない楽曲がシングル表題曲となるのは、2005年発表の「Link」(編曲:西平彰)以来、リカットシングルを含めれば、2006年発表の「the Fourth Avenue Cafe」(編曲:秦野猛行)以来のこととなる。なお、セルフアレンジ楽曲としては、2000年発表のアルバム『REAL』に収録された「get out from the shell -asian version-」以来、シングル表題曲としては1994年発表の「Blurry Eyes」以来のこととなる。さらにhydeは、この曲のコンセプトについて「みんなで歌うとか、宴会で歌うとか、そういうのって案外L'Arc?en?Cielの曲にはないなと思ってた[4][19]」「酒飲みながらみんなで歌える曲にしたいなって(思ってた)[4][19]」と語っている。このコンセプトを踏まえ、仮タイトルを「元気いっぱい」と名付けたと、日本テレビ系深夜音楽番組『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』に出演した際に語っている。ただ、このコンセプトだけだと浅はかだと感じたhydeは、地球温暖化問題に対する思いも歌詞のテーマに組み込んだという[4][20][21]。なお、hydeは歌詞について「無意識にみんなが歌う中にも、ダブル・ミーニングとしてそういう意味を入れたかった」と語っており[4][20]、楽しさと危機感の相反するテーマが入り混じったリリックとなっている[8][16]。ちなみに、タイトルの「SEVENTH HEAVEN」の本来の意味は、ユダヤ教において絶対神がいる至高の天国を表す「最上天」であるが、曲名に含まれた「HEAVEN」は「地球」を意図して付けられている。本作のジャケットデザインもタイトルと同様に、前述のユダヤ教と関連したアートワークとなっている。ジャケットに描かれたリンゴは、アダムとイヴが口にした善悪の知識の実(=リンゴ)を表しており、イヴを騙してリンゴを食べさせたとされるヘビも一緒にデザインとして描かれている。

HONEY 2007 / P'UNK?EN?CIEL

作詞・作曲: hyde / 編曲: KEN P'UNK
パートチェンジバンド、P'UNK?EN?CIELによる、10thシングル「HONEY」の表題曲のセルフカバー。アレンジを担当したkenの意向により、このカバーではサビでの転調が激しい曲にリアレンジされ、2ビートのリズムに[22]、歪みギターと力強いコーラスがのったオイパンクに仕上げられている[22]。なお、サビ後のコーラス部分の歌詞が、原曲の<Don't stop smiling, please>から<Don't get angry, please>に変更されている。

SEVENTH HEAVEN (hydeless version)

HONEY 2007 (TETSU P'UNKless version)

参加ミュージシャン

SEVENTH HEAVEN / L'Arc?en?Ciel

hydeVocal

kenGuitar

tetsuBass

yukihiroDrum

yukihiro:Beat Programming & Sound Design

杉山勇司:Beat Programming & Sound Design, Additional Produce

hyde:Keyboards

ken:Keyboards

西平彰:Keyboards, Additional Arrangement

斎藤仁:Manipulate



HONEY 2007 / P'UNK?EN?CIEL

TETSU P'UNK:Vocal

HYDE P'UNK:Guitar, Backing Vocal

YUKI P'UNK:Bass, Backing Vocal

KEN P'UNK:Drum, Backing Vocal


カバー

(※)音源がフィジカルに収録されているものに限り記載する。

POLYSICS2012年、トリビュートアルバム『L'Arc?en?Ciel Tribute』に収録)

収録アルバム
オリジナルアルバム


KISS』 (#1)

セルフカバーアルバム


P'UNK IS NOT DEAD』 (#2)

参考文献

MUSICA』、株式会社FACT、2007年11月号

WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、2007年12月号

GiGS』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2007年12月号

『WORDSU L'Arc?en?Ciel』、角川マガジンズ、2010年

『音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019年

脚注^ ゴールドディスク認定 2007年5月 - 日本レコード協会
^ ダウンロード認定 2009年3月 - 日本レコード協会
^ a b c 『WHAT's IN?』、p.42、ソニー・マガジンズ、2007年12月号
^ a b c d e f g h 『MUSICA』、p.25、株式会社FACT、2007年11月号


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