SDメモリーカード
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各SD規格メモリーカードの形状比較[10]SDメモリーカードminiSDカードmicroSDカード
幅24 mm20 mm11 mm
長さ32 mm21.5 mm15 mm
厚さ2.1 mm1.4 mm1.0 mm
動作電圧 (V)第1ロウ3.3 V VDD(2.7 - 3.6 V)3.3 V VDD(2.7 - 3.6 V)3.3 V VDD(2.7 - 3.6 V)
第2ロウ1.8 V VDD(1.70 - 1.95 V)-1.8 V VDD(1.70 - 1.95 V)
誤消去防止スイッチありなし[注 1]なし[注 1]
端子ガード突起あり[注 2]なしなし
端子数DS
HS
UHS-I9ピン11ピン8ピン
UHS-II
UHS-III17ピン-16ピン
SD Express 1-lane17 - 19ピン-17ピン
SD Express 2-lane25 - 27ピン--

SDメモリーカードのロック

SDメモリーカードにはロック機能(書き込み禁止スイッチ)がついており、カード側面のツマミをロック位置に移動させると、データの削除 / 上書きを禁止することができるとされている。ロックのツマミが書き込み可能位置に存在することを検出し「書き込みが可能である」と判定している。ツマミの位置は接続される機器側で物理的に検出しており、カード内部の電気回路とは接続されていない。このため、USBアダプタなど機器側でロックを検出しないこともあり、その場合はスイッチの意味は全く無い。

2018年にはハギワラソリューションズにより、誤操作防止としてロックスイッチを廃したSDメモリーカードが発売されている[11]
SDアプリケーションフォーマット

各種用途に合わせたSD規格が制定されている[12]
SD-Audio
SDカードに備わっているCPRMを利用して対応する音声ファイルを暗号化する、著作権保護を目的としたフォーマット。詳細は「SD-Audio」を参照
SD-Video
SDメモリーカード用フォーマットの一種で動画記録の規格[12]。利用可能な動画像圧縮方式はMPEG-2MPEG-4CPRM対応。
SD-Video ISDB-T Mobile Video Profile
ワンセグチューナーを内蔵し番組録画に対応した携帯電話機の登場にあわせて2005年(平成17年) - 2006年(平成18年)頃に策定された規格であり、ISDB-Tで受信した番組をH.264方式でストリーミングに記録する。ワンセグ放送そのものにスクランブルは施されていないが、基本的にチューナー側でCPRMを被せて録画するため、チューナー内蔵・接続の機器(携帯電話機やPCなど)の内部記憶媒体に録画・作成したファイルを、SDなどのリムーバブルメディア間でコピー・ムーブする際は、DVDレコーダーと同様に、録画機器本体の操作またはワンセグチューナーや携帯電話機に付属する対応PCアプリケーション等の正当な方法で行わないと再生できなくなる。2008年(平成20年)頃からダビング10に対応したワンセグチューナーや携帯電話機が市販されるようになった。「ワンセグ」も参照
その他SD規格


SD-Binding - SDカード対応機器の固有データと結びつけた、著作権やプライバシーの保護規格。

SD-Image - 静止画記録用であるが、デジタルカメラ以外の用途を想定。サポートする主なフォーマットについては、静止画はBMPGIF (87a, 89a)、JPEG (JFIF)、JPEG (Exif)、PNG/簡易動画はGIFアニメ (89a)。

SD-Picture - 静止画記録用。主な用途はデジタルカメラ。サポートするフォーマットはDCF (Exif) 必須。

SD-Map[1]

SD-pDocument - 印刷分野やFAX用。JPEG / TIFF およびテキスト形式。

SD-ePublish - 電子ドキュメント対応。HTML系対応。

SD-PIM - スケジュールや住所などの個人的な情報管理用。住所録、スケジュール、メッセージ、メモ、ブックマークなど対応。

SD-Sound - 電子音源データ利用の音楽再生用。主な用途は電話、カラオケなど。サポートするフォーマットMIDI Files必須。

SD-Voice - 音声記録用。主な用途はICレコーダーや携帯電話など。サポートする主なフォーマットはG.726AMR

など。

また、PRO CARDと呼ばれるパナソニックの独自規格カードがあり、同社製の業務用高機能電子レンジ(マイクロウェーブ解凍機・マイクロウェーブコンベクションオーブンなど)でメニューを記憶させる専用のカードである。これらの機器に市販のカードは使用できない。
容量
SD(SDSC)東芝製SDメモリーカード

SDSC[13] (SD Standard Capacity) は2000年のSD 1.01で規定された当初の規格。最大容量は2 GiBである[14]。これは、SDメモリーカードでの事実上の標準的なファイルフォーマットとしてFAT16が用いられ[注 3]、その規格上の最大ボリュームサイズが最大で2 GiBまでに制限されているためである。過去には2 GiBを超える製品も存在したが、SDメモリーカード規格外なので使用できる製品がごく一部に限られている(現在では通常、2 GiBを超える製品は後述のSDHCSDXC規格が使用されている)。

SDメモリーカードは、非常に簡素な構造と技術とを採用し、扱いやすい大きさ、形状、側面の誤消去防止用の物理プロテクトスイッチ、SD Music Initiative (Secure Digital Music Initiative, SDMI) 適合の著作権保護機能など、家庭電化製品(家電など)への幅広い用途を直接意識した機能が特徴である。これは、ソニーなどが推進するメモリースティック1997年(平成9年)7月17日発表)と直接競合した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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