SDメモリーカード
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SDメモリーカード用フォーマットの一種で動画記録の規格[12]。利用可能な動画像圧縮方式はMPEG-2MPEG-4CPRM対応。
SD-Video ISDB-T Mobile Video Profile
ワンセグチューナーを内蔵し番組録画に対応した携帯電話機の登場にあわせて2005年(平成17年) - 2006年(平成18年)頃に策定された規格であり、ISDB-Tで受信した番組をH.264方式でストリーミングに記録する。ワンセグ放送そのものにスクランブルは施されていないが、基本的にチューナー側でCPRMを被せて録画するため、チューナー内蔵・接続の機器(携帯電話機やPCなど)の内部記憶媒体に録画・作成したファイルを、SDなどのリムーバブルメディア間でコピー・ムーブする際は、DVDレコーダーと同様に、録画機器本体の操作またはワンセグチューナーや携帯電話機に付属する対応PCアプリケーション等の正当な方法で行わないと再生できなくなる。2008年(平成20年)頃からダビング10に対応したワンセグチューナーや携帯電話機が市販されるようになった。「ワンセグ」も参照
その他SD規格


SD-Binding - SDカード対応機器の固有データと結びつけた、著作権やプライバシーの保護規格。

SD-Image - 静止画記録用であるが、デジタルカメラ以外の用途を想定。サポートする主なフォーマットについては、静止画はBMPGIF (87a, 89a)、JPEG (JFIF)、JPEG (Exif)、PNG/簡易動画はGIFアニメ (89a)。

SD-Picture - 静止画記録用。主な用途はデジタルカメラ。サポートするフォーマットはDCF (Exif) 必須。

SD-Map[1]

SD-pDocument - 印刷分野やFAX用。JPEG / TIFF およびテキスト形式。

SD-ePublish - 電子ドキュメント対応。HTML系対応。

SD-PIM - スケジュールや住所などの個人的な情報管理用。住所録、スケジュール、メッセージ、メモ、ブックマークなど対応。

SD-Sound - 電子音源データ利用の音楽再生用。主な用途は電話、カラオケなど。サポートするフォーマットMIDI Files必須。

SD-Voice - 音声記録用。主な用途はICレコーダーや携帯電話など。サポートする主なフォーマットはG.726AMR

など。

また、PRO CARDと呼ばれるパナソニックの独自規格カードがあり、同社製の業務用高機能電子レンジ(マイクロウェーブ解凍機・マイクロウェーブコンベクションオーブンなど)でメニューを記憶させる専用のカードである。これらの機器に市販のカードは使用できない。
容量
SD(SDSC)東芝製SDメモリーカード

SDSC[13] (SD Standard Capacity) は2000年のSD 1.01で規定された当初の規格。最大容量は2 GiBである[14]。これは、SDメモリーカードでの事実上の標準的なファイルフォーマットとしてFAT16が用いられ[注 3]、その規格上の最大ボリュームサイズが最大で2 GiBまでに制限されているためである。過去には2 GiBを超える製品も存在したが、SDメモリーカード規格外なので使用できる製品がごく一部に限られている(現在では通常、2 GiBを超える製品は後述のSDHCSDXC規格が使用されている)。

SDメモリーカードは、非常に簡素な構造と技術とを採用し、扱いやすい大きさ、形状、側面の誤消去防止用の物理プロテクトスイッチ、SD Music Initiative (Secure Digital Music Initiative, SDMI) 適合の著作権保護機能など、家庭電化製品(家電など)への幅広い用途を直接意識した機能が特徴である。これは、ソニーなどが推進するメモリースティック1997年(平成9年)7月17日発表)と直接競合した。
SDHC SDHCメモリーカード

SDHC (SD High Capacity) は2006年のSD 2.00で規定され、ファイルシステムをFAT32に対応させたことで最大32 GiB[14]までの大容量化が可能となった。

物理的な寸法は従来のSDメモリーカードと同一で、上位互換性を保持しているため、SDHC対応機器でSDメモリーカードを扱うことができる。追加された仕様[15]により下位互換性は存在しないため、旧来のSDメモリーカードのみに対応した機器はSDHCメモリーカードを扱うことはできない。ただし、物理的な寸法と電気的な仕様は互換性があるため、SDHC規格よりも前に発売されているデジタルカメラ、メモリーカードリーダーパソコンの一部はファームウェアやドライバのアップデートによってSDメモリーカードの上限の2 GiBを超える容量の認識、利用が可能になっている。同様に、SDメモリーカードにしか対応していないノートパソコンでもWindows XP SP3へアップデート、ホットフィックスの適用、またはそれ以降のOSへアップグレードすることで内蔵のSDカードスロットが2 GiB以上の容量を認識可能となる場合がある。



SDXC

SDXC (SD eXtended Capacity) は2009年(平成21年)のSD 3.00で規定された。ファイルシステムにexFATを採用し最大容量は2 TiBとなった[14]

物理的な寸法は旧来のSDメモリーカード規格と同一で、上位互換性を保持しており、SDXC対応機器でSD / SDHCメモリーカードを扱うことができる。SDXCではSDXCとmicroSDXCの2種類の形状になる。miniSDXCの規格自体は仕様書に存在しているが、マーケティング上現実的でないという理由から省かれている。

旧来のSDHC対応機器でSDXCメモリーカードをFAT32でフォーマットし使用することも可能である。ただし、Windows標準のフォーマッタを使用した場合、実装上の問題から64 GiB以上のSDXCメモリーカードであっても利用できる上限容量は32 GiBとなる(サードパーティー製のフォーマッタを使用することで、1ファイルあたりの容量は4 GiBまでに制約されるものの回避可能である)。

FAT32とexFATの違いを理解しないでexFATファイルシステムのままのSDXCカードをSDXC規格非対応製品に挿入することは危険で、メーカー側も使用を推奨しておらず[16]、あくまでも自己責任的な使用になる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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