SDガンダムフルカラー劇場
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『SDガンダムフルカラー劇場』(エスディーガンダムフルカラーげきじょう)は、あずま勇輝漫画作品。アニメ機動戦士ガンダム』をはじめとする「ガンダムシリーズ」のうち、「SDガンダムシリーズ」に属するギャグ漫画作品。講談社の児童向け漫画雑誌「コミックボンボン」において、1997年11月号から2007年12月号(最終号)まで連載された。ボンボンの休刊に伴って一旦休止となり、2008年発売のテレビマガジンまんが増刊号「テレまんがヒーローズ」にて再開。それに合わせてタイトルロゴのみ『SDガンダムフルカラー劇場TM』に変更され一旦は続けられたものの、5号2009年夏号で終了した。単行本11巻で描き下ろしが掲載された。

2006年1月号よりボンボンの誌面が大判化され、多くの作品が終了した中、休刊まで連載が続けられた数少ない作品。

2016年10月から12月にかけて新装版が発売[1]。それぞれ春、夏、冬休みに分類されている。

連載開始当初は『SDガンダムくろにくる くるくる劇場』という題名であったが、これは連載開始当時のコミックボンボンでガンダムの映像作品を紹介する『ガンダムクロニクル』というコーナーがあったためである。当初は同企画内の1コーナー扱いであり、第1回はあずま個人ではなく「レイアップ」名義での掲載だった。1998年1月号から『SDガンダムくろにくる 』に改題され正式に連載作品扱いとなった。タイトルが『SDガンダムフルカラー劇場』となったのは1998年5月号からである。
概要

極めて大量のSDガンダムのキャラクターたちが多くの騒動を繰り広げるギャグ漫画。ガシャポンの商品「SDガンダムフルカラー」を題材としており[2]、各回に登場するキャラクターは掲載時期に発売される商品のラインナップが中心になる(ボンボンの付録や応募者プレゼントといった非売品も含まれるため、掲載時に読まないと分かりにくいネタもある)。主として4コマの体裁をとっているが、極まれにストーリー形式のコマ割にもなる。

必然的に回を重ねるごとにキャラクターの数が増える傾向にあり、それに加えて商品化されていない人間のキャラクター(大抵は原作のヒロイン等)も登場しており[3]、膨大なキャラ数を誇る(9巻までの時点で243人)。作者でさえその全貌を把握するのは容易ではなく、ラインナップに入っているキャラを出し忘れるというハプニングも何度かあった。

また、本作に登場しているガンダムTHE ORIGIN、ガンダムSEED ASTRAY等のKADOKAWA出展のガンダムシリーズの機体は、ラインナップに入っているが、講談社(コミックボンボンや少年マガジンなど)にて漫画化されたガンダムシリーズ以外のモビルスーツは扱えないという理由(THE ORIGIN版ガンダムが「大人の事情」と発言)により、主に背景での登場ということになっている(クロスボーン・ガンダムに限り、F91の夢の中で大暴れという例外がある)。

連載初期は各作品の原作における組織間の対立が主に展開されていたが、次第にそのような対立はそれぞれの原作のキャラが初登場した時くらいしか再現されなくなった。戦闘の機会も減り、代わりに日常の風景や季節ごとのイベントなどがメインとなっている。

誤解のないように追記しておくと、本作は「SDガンダムフルカラーという商品を題材とした漫画」であり、決して作品自体がフルカラーで描かれているわけではない(ボンボン掲載時にカラーだったのは、表紙を除くとわずか4ページだった。また下記の記念漫画も、WEBに掲載されているもののみフルカラー)。それを逆手にとって扉絵が塗り絵になったこともある(一巻参照)。

単行本9巻の発売を記念してボンボンホームページ内のおもしろ群島やSDガンダムフルカラーカスタムのホームページで、記念漫画が期間限定で公開されていた(現在は終了している)。また、記念漫画は9巻にも掲載されており、更に単行本でしか見られないおまけページもある。

単行本7巻以降はカバー裏に書き下ろしの漫画が掲載されている。

単行本4巻での内容において、ワンダースワンカラーでのゲーム登場が発表されていたが、実際はこの作品主体のゲームでなく、いくつかのキャラがSDガンダム オペレーションU.C.へアイテムとなってゲスト登場する形だった。
舞台設定

初期は地球や宇宙空間が舞台になったこともあるが、次第にスペースコロニーの内部が舞台になる話が多くなっていった。文化や生活習慣は、主に日本のものが反映されている。また、ざふとの面々が2006年年賀状について話し合うエピソードも描かれていることから、時代設定は「現代」(つまり連載時と同一時期)のようである。

なお、単行本第1巻ではガンダムたちが映画館で『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇』を観ているが、その後本作に登場したウイングたちとこの映画との関係については一切言及されていない。
主な登場キャラクター

本作におけるモビルスーツモビルアーマー等は、大抵のSDガンダムを題材にした作品と同様に人間が操縦する兵器ではなく(後述のスターゲイザーを除いて)、殴れば血が出る包帯で止血する、喜怒哀楽の感情を持ち飲食するなど、外見こそSD化したものの、その他を擬人化した、人間とほぼ同等の存在のように描かれている。設定上はあくまでも機械であるらしいが(スターゲイザーを除いて)その辺り各自とも認識しておらず、なおかつ各自の個人設定[4]に関与して「モビルスーツやモビルアーマーと人間が血縁関係にある」という設定が登場する。このような生い立ちや肉親、生理機能等に突っ込むのはキリがないので劇中ではタブー視されており、ガンダム達の存在についてあえて深く突っ込まないでほしいと原作者は作画している。

登場しているモビルスーツ・モビルアーマー、及び所属組織等の本来の設定を確認したい方は、それぞれの欄を参照。
『機動戦士ガンダム』より
れんぽー(FG)
ガンダム
本作品の主人公。作者いわく「さっぱり慕われないリーダー格」。濃いキャラが増えるにつれツッコミ役に回ることが多くなり、次々とガンダムタイプのキャラが登場する中、基本的には“元祖”として一目置かれている。しかしぞんざいな扱いをされることも少なくない(時折、後輩に容赦がない)。一応ニュータイプだが、その能力が発揮されることは少なく、事態が混乱して収拾がつかなくなると暴走することがある。逆襲のシャア編で幽霊になった経験から、お化けの類はあまり怖くないらしい。みねばの発言によるとアルコール入りの飲み物が飲めない。ララァに対して片想いをしていたが、「逆襲のシャア」編を経て諦めの境地に達している(学園祭での本人談)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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