なお、2002年発売のボックスセット『太陽系亞種音』には以下3バージョンの楽曲すべて収録されている。
カセットブック版オリジナル・バージョン。「SCUBA物語」というブックレットが付属しており、平沢が見た夢を基にした物語やカラー写真などが掲載されている。
CD版全面的に音質を改善したリミックス版。「LOOPING OPPOSITION」の遠藤によるナレーションがカットされ、「FROZEN BEACH」と「FISH SONG」は再録されるなどの違いもある。ブックレット「SCUBA物語」は付属しておらず、ライナーには平沢によるCD化のあいさつが記載されている。
SCUBA RECYCLE『SCUBA』全収録曲の再編曲版を収録したリメイク・アルバム。新たなブックレットが付属し、「SCUBA物語」の元となった平沢の夢日記や本作をイメージしたアートワークなどが掲載されている。
楽曲について
FROZEN BEACH
『SCUBA RECYCLE』版は1991年にリリースされた「デトネイター・オーガン 1 誕生編」に収録されている「YOHKO Mitsurugi」という曲を元にアレンジされている。
BOAT
平沢によると「イントロのサンプリングボイスに合わせてキーを決めたため、音域が低く歌い辛い」という[4]。
2011年には歌詞を大幅に差し替えたうえで弦楽器主体のアレンジを施した「原子力」として謎の人物「ステルスマン」がカバーした[5]。
七節男
1987年に発売されたグッズセット『entro Pack』に付属されたカセットテープには平沢によるリミックスバージョンが収録されている。
オハヨウU
『LANDSALE』収録曲の別解釈版。歌詞が多少変更されている。
LOOPING OPPOSITION
MANDRAKE時代に演奏していた「奇妙なタマゴ」という曲が元になっている。
1992年のツアー『能率の予感』を最後に長らく演奏されていなかったが、2020年の「平沢進+会人(EJIN)」名義のライブ『会然TREK 2K20▲03』でアレンジと歌詞を変更したうえで披露された。このアレンジバージョンは『「会然TREK2K20▲03」メモリアル・パッケージカード』に収録された。
カセットブック版のみ、イントロに遠藤ミチロウのナレーションが入る。
REM SLEEP
2023年2月10日に三浦がmiuratron名義でセルフカバーしたアレンジバージョンをBandcampにて発売した。[6]
FISH SONG
1987年に発売されたカセットブックマガジン『Hi'lde Vol.3』には別バージョンが収録されている。キーボードパートの難易度が高く、三浦は「ミスタッチしないように、ボールペンのキャップを左指に嵌めて演奏していた」と語っている。
収録曲
カセットブック版・CD版
全編曲:P-MODEL
#タイトル作詞作曲
1.「FROZEN BEACH」平沢進平沢進
2.「BOAT」平沢進平沢進
3.「七節男(Seven Joint Man)」平沢進平沢進
4.「オハヨウU(Ohayo U)」平沢進平沢進
5.「LOOPING OPPOSITION」平沢進、遠藤ミチロウ(カセットブック版イントロ)平沢進
6.「REM SLEEP」平沢進平沢進、三浦俊一
7.「FISH SONG」平沢進、神尾明朗平沢進、神尾明朗
8.「SCUBA」―平沢進
SCUBA RECYCLE
全編曲:平沢進
#タイトル作詞作曲
1.「BOAT」平沢進平沢進
2.「REM SLEEP」平沢進平沢進、三浦俊一
3.「FISH SONG」平沢進、神尾明朗平沢進、神尾明朗
4.「七節男(Seven Joint Man)」平沢進平沢進
5.「LOOPING OPPOSITION」平沢進平沢進
6.「オハヨウU(Ohayo U)」平沢進平沢進
7.「FROZEN BEACH」平沢進平沢進
8.「SCUBA」―平沢進
参加ミュージシャン
オリジナル版・CD版
平沢進 - ボーカル、ギター、シンセサイザー、ドラムマシン、サンプラー、プログラミング
三浦俊一 - シンセサイザー
神尾明朗 - シンセサイザー(「FISH SONG」)
辻谷朱美 - コーラス(「BOAT」)
遠藤ミチロウ - オープニングヴォイス(「LOOPING OPOSSITON」)
SCUBA RECYCLE
平沢進 - ボーカル、ギター、シンセサイザー、ドラムマシン、サンプラー、プログラミング
辻谷朱美 - コーラス(「BOAT」)
脚注・出典^ 『改訂DIGITAL復刻版 音楽産業廃棄物』 2010年10月16日、ファッシネイション。
^ 『KB Special』 1993年9月15日発行 No. 104 p. 32、立東社。
^ ただし、どちらの楽曲もタイトルがカタカナ表記になっている。
^ 平沢進のツイート