SARSコロナウイルス2
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このウイルスによる疾患(新型コロナウイルス感染症)については「新型コロナウイルス感染症 (2019年)」をご覧ください。
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このページのノートに、このページに関する注意があります。(2020年7月)
注意の要約:「ウイルス (SARS-CoV-2) が流行」と書くより「ウイルスによる感染症が流行」と書くほうが適切です。したがって、他の記事で影響などについて記述するときは、本記事よりも新型コロナウイルス感染症 (2019年)にリンクすべきでしょう。

この記事は検証可能性のために医学に関する信頼できる情報源を必要としている、あるいは過度に一次資料に基づいています。
可能なら内容を見直し適切な出典を追加してください。信頼性が乏しい記述は、疑問が呈されたり、除去されることがあります。
出典検索?: "SARSコロナウイルス2" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年3月)

SARSコロナウイルス2
電子顕微鏡による写真 世界のCOVID-19発生地図
分類

域:リボウイルス域 Riboviria
:オルトルナウイルス界 Orthornavirae
:ピスウイルス門 Pisuviricota
:ピソニウイルス鋼 Pisoniviricetes
:ニドウイルス目 Nidovirales
亜目:コルニドウイルス目 Cornidovirales
:コロナウイルス科 Coronaviridae
亜科:オルトコロナウイルス亜科 Orthocoronavirinae
:ベータコロナウイルス属 Betacoronavirus
亜属:サルベコウイルス亜属 Sarbecovirus
:SARS関連コロナウイルス Severe acute respiratory syndrome?related coronavirus
:SARSコロナウイルス2[1] Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2

SARSコロナウイルス2[注釈 1](サーズコロナウイルスツー、英語: severe acute respiratory syndrome coronavirus 2、略称: SARS-CoV-2)は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) [2]の原因となる、SARS関連コロナウイルス (SARSr-CoV) に属するコロナウイルスである[3]日本国家機関や主要な報道機関は「新型コロナウイルス」と呼称しており[4][5]、「新型コロナ」や単に「コロナ」と省略される場合もある[5][6][7][8]

2019年11月に中華人民共和国湖北省武漢市で初めて発生が確認され[9]、その後、2020年に入ってからCOVID-19の世界的流行パンデミック)を引き起こしている。国によって異なる流行像がある[10]。また2020年末以降、スパイクタンパク質の構造変化などを伴う新たな変異株も次々に出現しており、以前の株を置き換えるようにして世界各地で流行を度々引き起こしている[11]

SARSの名を冠しているが、本ウイルスは2002年から2003年にかけて流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因ウイルスとは異なるものであり、SARSが付く理由は本ウイルスがSARSの原因ウイルスであるSARSコロナウイルス(SARS-CoV、あるいはレトロニムとしてSARS-CoV-1)と同種で、SARS関連コロナウイルスの株の一つと考えられているためである[12][13]
名称

このウイルスの国際的な正式名称は、severe acute respiratory syndrome coronavirus 2(略称: SARS-CoV-2)であり、ウイルスによる疾患の正式名称は、coronavirus disease 2019(略称: COVID-19)である[1]

2020年1月7日世界保健機関 (World Health Organization; 以下 WHO) は、中国武漢で発生している疾患の原因であるウイルスを2019-nCoV(2019 novel coronavirus の略称)と暫定的に命名した[1][14][15][16][17][注釈 2]。この呼称は厚生労働省の公式ウェブサイトのほか[18]国立感染症研究所が作成の「病原体検出マニュアル 2019-nCoV」と[19]、これを基にした「2019-nCoV 遺伝子検査方法」にも使用された[20]。このため、体外医薬品の名称や、正式名称決定以前に作成されたウェブサイトなどにみられる[21][22][23]

同年2月11日国際ウイルス分類委員会 (ICTV) は、SARS-CoV-2(Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 の頭字語)と正式に命名した[3][24][25][26]。この日本語訳としてSARSコロナウイルス2[27][28]のほか、SARSコロナウイルス-2[29][30][31]、サーズコロナウイルス2[32]、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2[33][34]、重症急性呼吸器症候群 (SARS) コロナウイルス2型[35][36]などと呼称・表記される場合もある。日本の国家機関や主要な報道機関は同年時点で、単に新型コロナウイルスと呼称している[4][5][6][17][37]。WHOは同日、このウイルスによる疾患をCOVID-19(Coronavirus disease 2019 の略称)と命名した[38]
呼称に関する論争詳細は「中国本土における2019年コロナウイルス感染症の流行状況#ウイルスの呼称・発生地に関する争議」を参照

アメリカ合衆国などでは発生地の名前を付けて武漢ウイルス (Wuhan Virus) 、中国ウイルス (Chinese Virus) などと呼称すべきだとする意見が出るなどの論争がある[39][40][41][42]。しかし、WHOは以前から感染症やウイルスの名称に地域や人の名前などをつけることは差別や偏見を生む可能性があるとして禁止している。
発見

SARSコロナウイルス2は2019年11月に中国武漢市で発生が確認され、同年12月31日に最初にWHOに報告された[43]。元々コウモリなどの野生動物が保因していたものが、それぞれ独立してヒトに伝播、ヒトへの感染能力を獲得したと考えられている[13]

2020年1月20日、病原体を調査している中国国家衛生健康委員会 (NHC) 専門家の鍾南山グループ長は、広東省ヒトからヒトへの感染(ヒト - ヒト感染)が確認されたと発表した[44]。新しいコロナウイルスに対する特定の治療法はないが、既存の抗ウイルス薬を流用することはできるとしている[45]

ただし、2019年3月スペインバルセロナ大学の研究チームがバルセロナで採取した廃水サンプルから新型コロナウイルスを検出したと発表した[46]。また、2019年の9月イタリアミラノにある国立がん研究所の研究によると、早いものでは2019年9月の血液サンプルから新型コロナウイルスの抗体が検出された[47]
分類と系統

SARSコロナウイルス2は、オルトコロナウイルス亜科(コロナウイルス)に属している。この仲間は哺乳類や鳥類に感染する非常に多数の種を含むが、人に感染症を引き起こすものだけでも、重篤な肺炎の原因となるSARSコロナウイルス (SARS-CoV) やMERSコロナウイルス (MERS-CoV)、季節性の風邪を引き起こすヒトコロナウイルス229EヒトコロナウイルスOC43ヒトコロナウイルスNL63ヒトコロナウイルスHKU1などがある。SARSコロナウイルス2は、2019年にヒトに対して病原性を有する7番目のコロナウイルスとして出現したものである。

このウイルスは国際ウイルス分類委員会 (ICTV) により、SARSコロナウイルスと同じ種(の姉妹系統)と見なされており、ベータコロナウイルス(英語版)属[注釈 3]SARS関連コロナウイルス (SARSr-CoV) という種に属している[3]


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