データベースには同社のインメモリーデータベースであるSAP HANAを採用し、スループットが従来製品の3?7倍に向上しており、これによってリアルタイムで経営情報を一元管理することを可能にした。[6] 又、データ量もカラムストア技による圧縮技術によって10分の1に低減されている。[6][23] テーブル設計は「ワンファクト・ワンプレース」のコンセプトに基づいており、重複データが一切排除されている。インメモリーデータベースを採用しているため、集計済みテーブルを保持する必要がなく、従来製品よりデータベースを占有する容量が抑制されている。[24] 2017年9月に発表された新バージョン「SAP S/4HANA 1709」から機械学習機能を搭載。[25] 同社のIoTプラットフォーム「SAP Leonardo」の機械学習機能「SAP Leonardo Machine Learning」および予測分析機能を利用し、契約管理や商品の在庫消費予測、契約数量の消費の予測を行う機能が利用可能になっている。[25] 同社のUI開発ツール「SAP Fiori」に対応しており、モバイル端末を含めたあらゆるデバイス向けに機能を提供可能である。[6][23] 2018年にはSAPがRPA分野へ参入し、S/4HANAに組み込むことが発表された。[26] 2018年現在はアーリーアダプターの顧客企業と実証実験を行っており、2019年には一般公開されるとしている。[26] 同製品を取り扱うシステムエンジニアやITコンサルタントの知識を示すSAP認定コンサルタント制度が存在する。[27] 財務会計や管理会計、販売管理などの特定分野毎に資格体系が分かれており、アプリケーションコンサルタントやデベロップメントコンサルタントなどの種類がある。[27][28]
機械学習・予測分析機能搭載
モバイル対応
RPA対応
認定資格
脚注[脚注の使い方]^ SAPジャパン、第4世代の新ERP「SAP Business Suite 4 SAP HANA」発表
^ ⇒[速報]欧SAP、R/3後継となる次期ERP「SAP S/4HANA」発表。HANAインメモリデータベース専用に新規開発
^ FAQで理解しよう!SAP S/4HANA Financeの疑問にお答えします
^ a b 「HANAと全面統合」の意味するところは? SAPの新生ビジネススイート「S/4HANA」
^ SAP S/4HANA
^ a b c d ⇒SAPの新ERP「S/4HANA」、データベースはHANAのみ。HTML5ベースのUI、クラウドとオンプレ両対応
^ ⇒S/4 HANA導入は予想以上、マイグレーションに注力--SAPプラットナー氏
^ SAP ERPユーザはSAP S/4HANAをどう見ているか?