上)カセットアダプター(電動) 左)パッケージ 右)カセット S-VHSデッキで視聴する際は、S-VHS-C対応アダプターを使用する。 2011年10月現在発売中である、S-VHS-Cアダプター2機種。
( JVCケンウッド(旧・日本ビクター)製の、「C-P8」 (左)と、パナソニック製の「VW-TCA7」 (右))
S-VHS-C(Super-VHS-Compact) は、VHS-CのS-VHS版であり、VHS-Cの高画質化を図った規格である。Cカセットは主に、S-VHSビデオカメラ(カムコーダ)で使用されてきた。 通常のフルカセットと同じく、SP(標準)モードまたはEP(3倍)モードを選んで撮影が可能である。Hi8規格よりも先に市場へ登場し、画質は良かった。 S-VHS規格がテレビ録画では性能を十分に発揮できなかった事、ビデオソフトのタイトル数が揃わなかった事から、従来VHSからさほど移行しなかったのに対し、S-VHS-Cはカムコーダではその性能が十分に発揮できた事と、廉価な製品(モノラルマイクとノーマル音声記録方式)が登場した事から、VHS-Cからの移行が順調に進んだ。しかしながら8ミリビデオ規格に比べ小型化が難しく、最大でも標準モードで40分、3倍モードで120分しか録画できないことなどがネックになり、結果として8ミリビデオの後塵を拝した。 カメラ一体型VTRの規格が、DVやDVD、HDDやメモリーカードなど、パソコンとの親和性が高いデジタルビデオ規格の普及に伴って使用されなくなり、2000年代後半からのハイビジョン化の進展によって過去の規格となった。 カセットアダプターさえあればS-VHSデッキ、S-VHSの簡易再生機能付VHSデッキで再生できる。カセットアダプターはJVCケンウッドとパナソニックから発売されており、店頭に在庫がなくともメーカーにはまだ在庫が残っており、取り寄せることができる。2011年(平成23年)現在、JVCケンウッド(Victor・JVCブランド)からは、「C-P8」という型番で、また、パナソニックからは、「VW-TCA7」という型番でそれぞれ発売されている(写真)。
概要
表
話
編
アナログ
2インチ (1956)
VERA(英語版) (1958)
ソニー2インチヘリカルVTR(英語版) (1961)
アンペックス2インチヘリカルVTR(英語版) (1962)
タイプA(英語版) (1965)
CV-2000 (1965)
AKAI(英語版) (1967)
Uマチック (1969)
EIAJ-1 (1969)
カートリビジョン (1972)
フィリップスVCR(英語版) (1972)
Vコード (1974)
VX (1974)
ベータマックス (1975)
IVC(英語版) (1975)
タイプB(英語版) (1976)
タイプC (1976)
VHS (1976)
VK(英語版) (1977)
SVR(英語版) (1979)
Video 2000 (1980)
CVC(英語版) (1980)
M規格 (1981)
VHS-C (1982)
BETACAM (1982)
8ミリビデオ (1985)
MII (1986)
S-VHS (1987)
S-VHS-C (1987)
Hi8 (1989)
Ruvi (1998)
デジタル
D1 (1986)
D2 (1988)
D3 (1991)
DCT(英語版) (1992)
デジタルBETACAM (1993)
D5 (1994)
Digital-S (D9) (1995)
BETACAM-SX (1996)
Digital8 (1999)
MPEG IMX (2000)
MICROMV (2001)
HD
HDVS(英語版) (1984)
UNIHI (1984)
W-VHS (1994)
HDCAM (1997)
D-VHS (1998)
D6 (2000)
HDV (2003)
HDCAM SR (2003)
光ディスク
アナログ
Phonovision (1927)
Ampex-HS (1967)
TeD (1975)
レーザーディスク (1978)
CED (1981)
VHD (1983)
Laserfilm (1984)
CDビデオ (1987)
デジタル
ビデオCD (1993)
MovieCD (1995年頃)
DVD (1996)
MiniDVD (1996年頃)
DVD-Video (1997)
CVD (1998)
SVCD (1998)
MVDISC (2000)
EVD (2003)
HVD (High-Definition Versatile Disc)(英語版) (2004)
FVD (2005)
UMD (2005)