本銃は、本場アメリカの警察で多く採用されている。FBI捜査官の間でも好評を博し、後に同社のM13(S&W M10の.357マグナム弾・3インチ銃身仕様)が正式採用された[9]。
また1972年のミュンヘンオリンピック事件を受けて、大陸ヨーロッパの法執行機関では対テロ作戦を担当する特殊部隊の編成が相次いだが、創設直後のこれらの部隊は、動作の確実性を評価して、本銃を含む回転式拳銃を多用していた。1977年のルフトハンザ航空181便ハイジャック事件では、突入したGSG-9隊員が装備していたH&K P9S自動拳銃およびH&K MP5短機関銃が有名になったが、隊長のウェグナー大佐はM19を、また突入隊員の数人もM66を携行していた[10][注 1]。
日本でも、海上保安庁の特殊警備隊(SST)の前身となった関西国際空港海上警備隊(海警隊)は、4インチ銃身モデルのM19を使用していた[12]。
1996年、スコットランドのダンブレーンで発生した小学校内無差別乱射事件(en:Dunblane massacre
)において、2丁のブローニング・ハイパワーと共に犯人が使用した銃でもある。