Red_Raven
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Red Raven
漫画
作者
藤本新太
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌月刊少年ガンガン
レーベルガンガンコミックス
発表号2010年5月号 - 2013年12月号
巻数全9巻
話数全44話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『Red Raven』(レッド・レイヴン)は、藤本新太による日本漫画作品。『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2010年5月号から2013年12月号まで連載された。
あらすじ

マフィアの治める秩序が当たり前になった世界で、「Red Raven(赤い鴉)」と呼ばれる政府の処刑人の噂が囁かれる。
登場人物
Red Raven

政府の最終機関、強制裁判所、赤い鴉とも呼ばれる。裁判官を中心に執行人が刑を執行する。執行人は判定書がない限り殺しはしない。執行人はそれぞれ処刑器具を模した武器を使う。
執行人
アンディ (Andy)
本作の中心的人物である15歳の執行人で、チェーン付きのギロチンの刃を処刑器具とする。金髪とオレンジ色の瞳が特徴。後述する理由で眼帯をつけていることもあり、Red Raven IV「片目の首狩屋(かためのヘッド・ハンター)」の通り名を持つ。周囲の目を気にせず、マイペースでドライな人物だが、自己中心的な性格でかなりの方向音痴であり、道に迷っても人の言うことを聞かず勘で進むため、シャルルやアンナによく手を焼かせる。幼い頃にスキャッグスの被験体にされ、右眼に「凶猛の眼(ブルート・アイ)」を埋め込まれる形で「スキャッグス」の逆さ数字「リバースナンバー」No.003となった。どんな弾丸でも見極められることから常人よりもはるかに高い戦闘能力を持ち、「すべての武器を使いこなせる」というスキャッグスの体現とされ、対の番号の武器もないことから「数えられざる者」と呼ばれている。本人は発動には消極的である一方、「スキャッグス」に対する憎しみは強く、自身が持つ力で叩きつけることを決めている。被験体時代のトラウマから、医務室に行くことを極度に嫌がる。ダリオとの対戦ではスキャッグスの力が覚醒し、暴走した。
ウォルター・マーキン (Walter Markin)
Red Raven II「背信の葬儀屋(はいしんのファイナル・ディレクター)」の通り名を持つカストル・アルテ出身の執行人で、棺桶と十字を模した釘を処刑器具とする。赤毛の童顔の青年で、実年齢は20歳。幼馴染を殺したスキャッグスをこの世から消し去ることを目的に、「Red Raven」に入った経緯を持つ。目の下に隈があり、いつもけだるそうにしており、必要以上に事件に首を突っ込むことはしない主義をとっているが、「Red Raven」としての行動を弁えるなど冷静な一面も持つ。
シルヴィオ・クレリチ (Silvio Clerichi)
Red Raven I「堕ちた首縛者(おちたハングマン)」の通り名を持つ年齢不明の執行人で、かつては軍警に所属していた。右手の甲にはRRの力を意味する「不公平な天秤」の刺青がしてある。眼鏡を掛けているせいか、頭脳派に見えるがRed Reven一の武闘派であり、あらゆることを気合で解決する主義を持ち、腕力や脚力が人並み以上なのになぜか目だけ悪い。処刑器具であるロープの付いた大きな手錠は、かつて軍警時代にダリオを殺人の現行容疑で取り逃してしまったときのものであり、同じようなミスを二度としないよう自らを戒めるためにつけている。
コニー (Connie)
Red Raven V「毒煙の精神侵奪者(どくえんのメンタルブローカー)」の通り名を持つ、16歳の銀髪の女執行人。処刑器具は、突き刺すような麻痺毒「無限の悲しみ(アリウムギガンチューム)」、幻覚作用のある「酔いと狂気(ブドウ)」、視覚を惑わす「甘い誘惑(アニス)」といった複数の種類の毒ガスであり、普段はドミノに圧縮収納されている。自身の身体は毒に対する耐性があるほか、薬物を使った治療もある程度できる。下町出身で普段は淑やかに振る舞っているが、時々言葉と態度が荒くなる。虫が大嫌い。
ジョゼフ・カルヴィ (Joseph Calvi)
RRオリジナルメンバーの一人で、最古参の執行人として名が通っている。Red Reven III「赤い電気椅子」という通り名があり、巨大な
スタンガンを処刑器具としている。シルヴィオの軍警時代の先輩でシルヴィオのことをよく知っており、軍警からは裏切り者と呼ばれている。また、スキャッグスから逃亡した幼いアンディを保護した。最近腰痛がきている。
ライアン・オーブリー (Ryan Aubrey)
Red Reven VI「享楽の異端審問官(きょうらくのインクィジター)」の通り名を持つ23歳の執行人。処刑器具は小型の火薬玉で、威力が小さいため何度も相手に投げつける形で執行する。また、刑を執行するときは十字架に弧がついたものを持ち歩くことから、「魔女狩り執行人」とも呼ばれている。短気な性格で、同じ下町出身なのに猫を被っているコニーのことを嫌っている。
スコット・ゲティ (Scotto Getty)
Red Reven VII「空葬の教唆者(くうそうのインスティゲイト)」の通り名を持つ24歳の執行人。身体的特徴として口元を布で隠していることと、左手に鋭いもので引っかかれたような傷が無数にあることがあげられる。本物のカラスと会話することができ情報収集を得意とする。人前では滅多に寝ない。
裁判官
カルロ・スカルラッティ (Carlo Scarlatti)
政府の
裁判官にして、「Red Raven」の本部長。現役議員を父親に持つエリートでもある。面倒くさがりで、ウォルターに「鬼かあんたは」と言われるほど仕事においては腹黒く鬼畜だが、執行人たちのことも心配している。アンディ、ウォルターともに現在の髪形にさせた原因を作った人。
モニカ (Monica)
カルロの補佐役。真面目な性格で、執行人たちやカルロによく振り回されており、特にアンディの医務室嫌いに悩んでいる。また、眼鏡がないと人の判別ができないほど目が悪い。アンディの髪形をパッツンに整えた人物でもあり、彼女はかわいいと考えている。
監視烏
ロンヴァル (Longval)
シルヴィオの監視烏。アホ毛で垂れ目。敬礼をよくする。気が弱く、スコットを恐れている。
ガブリエル (Gabriel)
ウォルターの監視烏。頭部の羽が長く目が隠れている。他の烏に比べて小型で人を恐れるためいつも遠くで監視している。
サンソン (Sanson)
ジョゼフの監視烏。北国用で羽毛が長くかなり大型の烏。触り心地がいいらしい。敬語をよく使う。
シャルル (Charles)
アンディの相棒のカラス型
ロボット。アンディの監視を担当しているが、方向音痴のアンディのナビゲーターやツッコミ役を務めている。その一方で、神出鬼没のアンディに振り回されている。過去に戦闘に巻き込まれたトラウマから、危なくなるとどこかに隠れる癖がある。ニコロ曰く、発言がグロイ。アンディによるとモニカに作られたらしい。
アンリ (Henri)
コニーの監視烏。首にネックレスのような装飾をつけている。コニーの奇想天外な言動にいつも苦労している。若干壊れているため語尾がおかしなことになっている。
クレマン (Clement)
ライアンの監視烏。他の烏に比べて細長く、つり目。飛ぶのが速い。
ジャン (Jean)
スコットの監視烏。周りに本物の烏が多すぎて、自分も本物の烏だと思い始めている。
マフィア
カッチーニ一家アレタムを本拠地とした五大ファミリーの一角。15年前スキャッグスと抗争を起こした唯一のマフィア。スキャッグスとの抗争により先代当主が死亡し、現在は長女が当主を継いでいる。死者の名誉を重んじる一家。
ラウラ・カッチーニ (Laura Caccini)
カッチーニ一家の頭領で、五大ファミリーでは唯一にして初の女性頭領。犯罪歴はなく、裏の世界に一度も名前が出てこなかったカッチーニ家の長女。一切の素性が不明なことから「幻影女帝(ファントムエンペラス)」の異名を持つ。アンナと面識があるが、アンナからは避けられている。先代の遺言からスキャッグスを忌み嫌っており、「スキャッグスには絶対に手をつけないこと」が一家の掟になっている。


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