Read only memory(リードオンリーメモリ、ROM: ロム)は、記録されている情報を読み出すことのみ可能なメモリである。読み出し専用メモリともいう。 ROMは読み出し専用メモリであり、ROMに記録されている内容は本来の意味では書き換えできない。しかし、「RAM」が基本的にランダムアクセスで読み書きできるものを指す[注 1]のに対し、それの対義語のように使われているため、EPROMの類など、何らかの条件の元一時的に書きこみできるものもROMと呼ばれるが通常は読み出し専用である。 原義的には対義語はRewritable memory(リライタブルメモリ、RWM)であるが上記の通りほとんど使われていない。 書き換えできないROMは、配線パターンによって(ICの製造過程の「マスク」から「マスクドROM」という)特定の情報を予め記録した状態で製造される。その他、読み出し専用・書き換え不可という動作や生産時に情報を記録しておくという性質が似ているCD-ROMなどのストレージメディア等を指す場合もある。 国内の通信キャリアなどが販売する端末のカタログでは、書き換えのできる内部ストレージをROMと表記していることがあるが、これは誤用である[1]。 [脚注の使い方]
概説
用途
BIOS・ファームウェアを記憶しCPUの主記憶装置として使用される。汎用のコンピュータにおいてはIPLや BIOS といった一部のプログラムやデータがROM上に置かれ、アプリケーションプログラムは RAM 上で実行されるのに対し、組み込み用途のコンピュータの場合、システムのプログラム全体を ROM 上に配置することもある。
補助記憶装置用の外部記憶媒体としての用途。
着脱可能なカートリッジによるアプリケーションの供給。主記憶装置としてのアドレス空間が割り当てられる。ファミリーコンピュータやNINTENDO64などの据え置き型ないし多くの携帯型ゲーム機、パーソナルコンピュータでもMSXや、PC-6000シリーズなどで用いられた。
種類
半導体素子のROM
マスクROM
PROM
OTPROM(one-time programmable ROM)
EPROM
UV-EPROM
EEPROM
半導体素子以外のROM
パンチカード
コアロープメモリ
脚注
注釈^ これも本来の語義からズレがある。
出典^ 知らないと恥ずかしい? メモリの「RAM」と「ROM」の違い
関連項目
Random Access Memory
ロムカセット
歴
典拠管理
BNF: cb119903445 (データ)
GND: 4121596-5
J9U: ⇒987007563109905171
LCCN: sh85111639
更新日時:2022年8月27日(土)00:29
取得日時:2022/09/15 15:49