RRNA
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リボソームRNAはリボソームを構成するRNAであり、RNAとしては生体内でもっとも大量に存在する(7 - 8割程度)。通常rRNAと省略して表記される。

原核生物では沈降係数に由来する命名で、23Sと5Sがリボソーム大サブユニット(50Sサブユニット)に含まれる。また小サブユニット(30Sサブユニット)には16S rRNAが含まれる。クレン古細菌(5Sが独立している)を除き16S、23S、5Sの順に並んだオペロン構造を持っている。

真核生物の大サブユニット(60Sサブユニット)には一般に28Sと5.8S、5S rRNA、小サブユニット(40Sサブユニット)には18S rRNAが含まれるが、種によってその数字には若干の違いがある。ヒトにおいてはこのうち28S、5.8S、18S RNAは一つの転写単位に由来する。これはrRNA前駆体と呼ばれる約2 kbのRNAであり、RNAポリメラーゼIによって核小体転写される。転写されたrRNA前駆体は、snoRNAなどの様々なRNAやタンパク質の働きをうけて、不要な部分が取り除かれ、また修飾を受けてrRNAになる。一方、5S RNAはRNAポリメラーゼIIIにより転写される。rRNAはタンパク質合成の触媒反応の活性中心を形成していると考えられている。

リボソームの構成[1]リボソーム粒子粒子構成rRNAタンパク質
70Sリボソーム(原核生物)50Sサブユニット5S, 23S34種
30Sサブユニット16S21株
70Sリボソーム(古細菌)[2]50Sサブユニット5S, 23S40種
30Sサブユニット16S28株
80Sリボソーム(真核生物)60Sサブユニット28S, 5.8S, 5S46種
40Sサブユニット18S32種

関連用語

16S rRNA系統解析

rDNA

参考文献^ 田村隆明・松村正實 『基礎分子生物学(第2版)』 東京化学同人、2002年、P.101
^ Lecompte, O., Ripp, R., Thierry, J.C., Moras, D., and Poch, O. (2002). “Comparative analysis of ribosomal proteins in complete genomes: An example of reductive evolution at the domain scale”. Nucleic Acids Research 30: 5382?5390. PMID 12490706. 










核酸
構成要素

核酸塩基

ヌクレオシド

ヌクレオチド

リボ核酸

mRNA

pre-mRNA/hnRNA


tRNA

rRNA

aRNA

gRNA

miRNA

ncRNA

piRNA

shRNA

siRNA

snRNA

snoRNA

stRNA

ta-siRNA

tmRNA

デオキシリボ核酸

cDNA

cpDNA

gDNA

msDNA

mtDNA

核酸アナログ(英語版)

GNA

LNA(英語版)

BNA(英語版)

PNA

TNA

モルホリノ

クローニングベクター(英語版)

ファージミド

プラスミド

ラムダファージ

コスミド

P1ファージ

フォスミド

BAC

YAC

HAC


主要な生体物質
炭水化物アルコール糖タンパク質配糖体脂質エイコサノイド脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体リン脂質スフィンゴ脂質ステロイド核酸核酸塩基ヌクレオチド代謝中間体タンパク質タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体テトラピロールヘムの代謝中間体



更新日時:2020年6月24日(水)12:39
取得日時:2020/10/02 04:41


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