RQ-1
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RQ-1 プレデター

MQ-1B

用途:無人航空機(UAV)

分類:偵察機

製造者:ジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ

運用者


アメリカ合衆国アメリカ空軍

イタリアイタリア空軍

イギリスイギリス空軍

トルコトルコ空軍


生産数:360機

運用開始:1995年

ユニットコスト:450万USドル-
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RQ-1 プレデター(Predator, 英語で捕食者、略奪者の意)は、ジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社製の無人航空機(UAV)。

アメリカ空軍では中高度長時間滞空(MALE)無人機システムに分類されている。

主な任務は偵察ヘルファイアミサイルによる対地攻撃(武装型のMQ-1のみ)で、1995年の配備以降ボスニアセルビア)、アフガニスタンパキスタンイラク、およびイエメン作戦に参加している。

プレデターを改良した機体としてMQ-9 リーパーMQ-1C グレイイーグルアヴェンジャーの3機種が存在する。


目次

1 概要

2 機体の開発

3 機体の性能

4 武装型の開発

5 実戦

6 仕様

6.1 機体の仕様

6.2 機体の性能

6.3 武装


7 登場作品

7.1 映画

7.2 ドラマ

7.3 アニメ

7.4 漫画

7.5 ゲーム


8 脚注

9 関連項目

10 外部リンク


概要

プレデターは無人機4機、地上誘導ステーション(GCS)、衛星通信サイトおよび55人の要員で構成されるシステムであり、初期量産型のRQ-1K無人機を使用するシステムはRQ-1A、改良型のRQ-1L無人機を使用するシステムはRQ-1B(MQ-9 リーパー試作機であるRQ-1 プレデターBとは異なる)という名称が付けられている。

RQ-1のRは偵察(=Reconnaissance)、Qは無人機を意味するアメリカ国防総省の記号[1]であり、1は無人偵察航空機の第1作目であることを意味している。また、改良で武装の搭載が可能になったことを反映して2005年にRから多用途を意味するM(=多用途、マルチ)に名称を変更してMQ-1となった。

2009年の時点でアメリカ空軍の無人機部隊は195機のプレデターと28機のリーパーで構成されている。プレデターとリーパーは外観が似ているが、兵器搭載量や尾翼の形状(プレデターは逆V字、リーパーはV字)で容易に見分けることができる。

アメリカ空軍では、2018年までにプレデターをリーパーに置き換え退役させる予定[2]。これに向け2017年2月よりMQ-1を段階的に廃止し、MQ-9に置き換える準備が開始された[3]
機体の開発RQ-1 プレデター

1980年代前半からCIAペンタゴンはそれぞれ無人偵察機の実験を行っていたが、CIAはアメリカ空軍と比べ小型、軽量かつ目立たない無人機を好んでいた。

1990年代前半にCIAはイスラエル空軍の元チーフデザイナー、エイブラハム・カレムの会社であるリーディングシステムズ社(後に破産して米国の軍事企業に買収されたが、CIAはそこから5機のGnat無人機を秘かに購入した)によって開発された無人機アンバー(amber)に関心を示し、その後カレムと無人機用の静音エンジンを開発することで同意した。これがプレデター開発の始まりである。

本格的な開発はジェネラル・アトミックス社が1994年1月にプレデター開発の契約を獲得してから始まり、1994年1月から1996年6月までの間、先進概念技術実証(ACTD)フェーズが行われた。このACTDフェーズの間ジェネラル・アトミックス社から12機のUAV(Gnat750の派生型)と3基の地上誘導ステーションで構成される3つのシステムが購入された。なお、プレデターの初期生産コストは320万ドルだった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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