RPG_W(・∀・)RLD_―ろーぷれ・わーるど―
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RPG W(・∀・)RLD ―ろーぷれ・わーるど―
ジャンル
冒険ファンタジー
小説
著者吉村夜
イラストてんまそ
出版社富士見書房
レーベル富士見ファンタジア文庫
刊行期間2009年4月18日 - 2013年11月20日
巻数全15巻
漫画
原作・原案など吉村夜(原作)
てんまそ(キャラクター原案)
作画遠野ノオト
出版社富士見書房
掲載誌別冊ちょこドラ。
月刊ドラゴンエイジ
レーベルドラゴンコミックスエイジ
発表号別冊ちょこドラ。:
vol.1 - vol.3
月刊ドラゴンエイジ:
2011年3月号 - 2012年5月号
発表期間2010年7月20日 - 2012年4月9日
巻数全3巻
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画
ポータル文学漫画

『RPG W(・∀・)RLD ―ろーぷれ・わーるど―』(ろーぷれ・わーるど)は、吉村夜による日本ライトノベル。イラストはてんまそが担当。富士見ファンタジア文庫富士見書房)より2009年4月から2013年11月まで刊行された。また、遠野ノオトの作画による漫画版が『ドラゴンマガジン』(同)2010年9月号の別冊付録「ちょこドラ。」vol.1よりvol.3まで連載。掲載誌を移籍して、『月刊ドラゴンエイジ』(同)にて、2011年3月号から2012年5月号まで連載された[1]

コンピュータRPGのようなファンタジー世界を舞台とした冒険小説。小説各巻はSCENE(シーン)と呼ばれるいくつかの章から構成されており、SCENEが変わる度に物語の語り手が交代するという形式になっている。語り手は主人公一行に所属する人物が務めることが多いが、ときには主人公と敵対する組織の人物が務めることもある。
あらすじ

厳島勇吾と宮本翔の親友コンビはコンピュータRPGマニアの高校生。しかもゲームのメインストーリーそっちのけで己とシステムの限界に挑みレベル上げに興じるという程のディープなマニア。

二人は3学期の終業式が終わると同時にベータテストプレイヤー公募に当選して手に入れたコンピューターRPG『ギャスパルクの復活』をそれぞれの家でプレイしていた。ところが、その日に限って様子がおかしい。それぞれの家でゲームを起動したと同時に二人は怪しい閃光に包まれ、気がつくとゲームの中の世界である「エターナル」へ着のみ着のままのノーマネーノーアイテム、しかし自分がゲーム内で育てていたキャラクターと同レベル同スキルを持った状態で転移していた。

普段「ゲームの中に入れたらいいのに」と夢想していた二人は大喜び。手放しで喜ぶ翔だったが、一方で両親や周囲の騒動を慮り心配し帰還の道を探そうとする勇吾。そんな二人の前にモンスターに襲われる少女・イシュラの姿があった。思わずイシュラを助け出した二人は、そのまま成り行きに任せてイシュラの住むアルダ村を取り巻く騒動と陰謀に関わってしまう。その中で彼らはエターナルでも既に伝説として風化したはずの邪神にして魔王「ギャスパルク」を復活させようとしている恐るべき教団の存在を知る。

ところが驚愕すべきことに教団の中心人物には勇吾たちと同じようにエターナルに召喚された数多くの日本人が関わっているという。さらには、そもそも「ギャスパルクの復活」そのものが教団が用意した仲間を増やすための召喚装置であることや、エターナルと勇吾の世界(ガイア)を繋ぐための技術も教団が持つものだと知らされる。そして教団の狙いはその技術と邪神ギャスパルクの力を持って二つの世界を蹂躙し、征服することだということが明るみとなる。

勇吾は翔と共に教団の企みを打ち砕くため、元の世界に戻るために教団と戦うことを決意する。そのために各国に働きかけ和議を結ぶよう働きかける勇吾と翔。自らの思惑とは異なる場所で「勇者」と称えられるギャップに苦しみながら、勇吾は己の目的のために翔とともに己のRPG知識を全開にして戦い続ける。
登場人物

人名は 本名 / ゲーム内名称 の順に記載。Lvは特に記載がない限り初登場時のもの。
主人公パーティ
厳島 勇吾(いつくしま ゆうご) / ユーゴ


ゴーデスナイト→ゴーデス:Lv78→Lv150
主人公。エターナルに転移してきた日本人の学生。16歳。姉と妹がいる環境で育ったおかげで気配りがよくできる。頭も良く、機転が利くので罠にかけてきた敵を逆に罠に嵌め返したりする。エターナルに来た直後は自分の強さに危機感を持つほど臆病だったが、徐々に力を持つ者としての勇気と責任感も持つようになる。それでも時折、日本における「等身大の自分」を思い起こしては今の自分の状態に恐れを抱く一面があり、逆に自身の持つ勇気と責任ゆえにそれに押しつぶされかねないほどの真面目さと危うさを持つ。エターナルで戦ううちに「『勇者』をロールプレイする」と決意するようになった。イシュラとレヴィアの好意に気付いてはいるが、自分にはそんな暇も資格もないと思い気付いていないフリをしている。家は
ゲームセンターも運営している地域の玩具店(ゲームショップ)であり、父親はインベーダーゲーム世代にしてファミコンから一連の家庭向けコンシュマーゲームを揃えているという、親子二代に渡る生粋のゲームフリーク。ユーゴ自身が道に迷うときは父親のゲーマーとして、また商売人としての教えが活きている時がある。自らが演じているキャラクターである「ゴーデスナイト」は腕力と体力に特化した軍神ゴーデスの加護を持つ騎士であり、その中でもLv78といえば、もはや伝説級の力とされるほどの存在である。ただし近接単体攻撃に特化した職業であるがゆえに、自身の特性を活かせない多数の敵や遠距離の相手にはやや分が悪い。また、ユーゴはエターナル内で加護を得て転職したわけではないため、宗教的な話題になると答えられないという思わぬ弱点もある。軍神ゴーデスの力を継承して最強の職業である「ゴーデス」に転職。対魔神用の武器である「ゴーデスブレード」を入手したが、この剣は未だ真価を発揮していないため、攻撃力も完全なものとはなっていない。最初に作ったキャラクターの名前は「ドラゴンロード」で、父親の勇造はその名前でエターナルにいると思っていた。
宮本 翔(みやもと しょう) / ショウ


ウォーザード→カイザード:Lv58→Lv130→Lv1
もう一人の主人公的な存在、勇吾の相棒。勇吾と共にエターナルに転移してきた日本人の学生。ユーゴとは中学時代からの同級生にて親友。16歳。お調子者で助平で臆病な性格で、それが災いしてパーティの女性陣からは冷遇されている。ユーゴと違ってかけた時間の分だけ見返りが欲しいと思っている。元々は不良に目をつけられてパシリにされている孤独ないじめられっ子だったのだが、同じゲーマーとして共感したユーゴに助けられたという過去があり、そのことを深く恩に感じている。また、そのためにエルの孤独を知った際には、彼女に深い共感を寄せて涙する優しさも持つ。前述のような性格の一方で、どこか楽天的に振る舞いユーゴのためにも自身の行動に深い責任を持つことを「解っていても意識しない理解しない」ようにしている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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