RPGツクール
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RPGツクール
RPG Maker
ジャンル
RPG制作ソフト
発売元アスキー
エンターブレイン
Gotcha Gotcha Games
1作目RPGコンストラクションツール Dante
(1990年2月)
最新作RPG Maker Unite
(2022年予定)
公式サイトRPG Maker Official
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『RPGツクール』(アールピージーツクール)、または『RPG Maker』は、株式会社KADOKAWAアスキーエンターブレイン、Gotcha Gotcha Games)から発売されているRPGコンストラクションツール(制作ソフト)シリーズ。
概要

通常はソースコードから開発する必要があるゲーム制作において、使われる処理などをあらかじめプリセットされた命令画像音楽を組み合わせることでオリジナルのRPGを制作することができる。

画像、音楽はあらかじめ用意されたものの他、自分で作ったものも使用できる。作成したRPGは遊ぶだけなら本ソフトを必要としないため、友人に遊ばせたりインターネットで配布したりすることができる。

基本的には『ドラゴンクエスト』風(『ウルティマ』風の移動+『ウィザードリィ』風の戦闘)のRPG製作ソフトであるが、別のタイプの物も存在する。

また、命令の実行を応用すれば、RPG以外のジャンルゲームを作る事もできる。
歴史

元々は株式会社アスキーから発売されていたが、「アスキーツクールシリーズ」の開発がエンターブレインに移行すると「ツクールシリーズ」に改称され、ロゴから「アスキー」の表記が無くなった。

第1作は1990年発売のMSX2用『RPGコンストラクションツール Dante』である。

なお、1992年発売の『RPGコンストラクションツール Dante2』はアクションRPGイースシリーズ風のRPG)製作ソフトである。これらのことは、エンターブレインのサイトでは解説されていない。

1995年発売のスーパーファミコン用『RPGツクール SUPER DANTE』以降、『RPGツクール』はパソコンコンシューマーの両方を対象に作られるようになった。その後、PlayStationゲームボーイアドバンスニンテンドーDSなど、幅を広げていく。『初代Dante』から『Dante98 II』までは「Dante」の名称が用いられ、「RPGツクール」はジャンル・カテゴリ名に近い扱いだった。PC用はWindows版のRPGツクール95から、コンシューマー用はスーパーファミコン版の『RPGツクール2』より順次「Dante」の名称が外され、RPGツクールが本シリーズの正式名称となった。

2021年5月現在の最新版は、家庭用は2018年11月15日に発売された『RPGツクールMV Trinity』、PC版は2020年8月20日に発売された『RPGツクールMZ』である。

また、エンターブレインが主催するゲームコンテストもあり、ツクールソフトで作った作品を応募できる(ツクールソフト以外での応募も可の場合もある)。

『Dante98』と『Dante98 II』のWindows対応エミュレーターが、フリーウェアとして公開されている。

初期の作品では、設定項目の多さとアルゴリズムづくりの複雑さに大半のプレーヤーが挫折したと推測され、まともにエンディングまで作れば上出来なプレーと言われた[1]
シリーズ誕生まで

最初にツクールの名称が使われた『アドベンチャーツクール』(
PC-8800シリーズ)が、『ログイン』1987年1月号に掲載される。コマンド選択式のテキストアドベンチャーを作ることができた。同誌1987年10月号には、画像を扱えるようになった『アドベンチャーツクールmkII』が掲載される。

『ウィザードリィ』風3DRPG作成ソフト『ダンジョン万次郎』(PC-8800シリーズ)がログイン1987年4月号に掲載される。「ツクール」の名称は使われていない。

ここまでは、『ログイン』誌上に全プログラムリストが掲載され、それを打ち込むことによって使用することができた。リストは長大なため、「ディスクログイン」という通販サービスでも提供された。

1988年4月 アクションRPG作成ソフト『まみりん』(PC-8800シリーズ)が『ログイン』1987年11月号に掲載され、翌年4月発売。『ダンジョン万次郎』と同じく、「ツクール」という名称は使われていない。名前の由来は間宮林蔵[2]

1994年4月『ダンジョンマスター』風3DアクションRPG作成ソフト『ダンジョンRPGツクール だんだんダンジョン』(PC-9800シリーズ)発売。

ここまでログインソフトによる通販のみ。

1990年2月 後のRPGツクールシリーズの始祖『Dante』(MSX2) 発売。戦闘以外やることの無かった従来品と違い、物語を演出できるようになる。

1991年『チャイムズクエスト』 DANTE98の前にでたRPG製作ソフトであるが、正確には本シリーズではない。後にこのシステムを使って作られた、松尾芭蕉河合曾良を主人公とする同人ゲーム『蕉風』がソフトベンダーTAKERUで発売された。

1992年2月 アクションRPG作成ソフト『Dante2』(MSX2) 発売。

ここまでソフト自動販売機『ソフトベンダーTAKERU』にて販売。

1992年12月 『Dante』をPC-9800シリーズに移植した『RPGツクール Dante98』発売。

PC関連取扱店の書籍コーナーや書店などにて、ISBN付のムックとして販売。書籍形態のマニュアルが商品本体扱い、ソフト自体は3.5インチと5インチのフロッピーディスクが付録という形で発売された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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