ROOKIES
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この項目では、森田まさのりの野球漫画について説明しています。その他の用法については「ルーキーズ」をご覧ください。

ROOKIES
ジャンルスポーツ漫画野球
漫画
作者森田まさのり
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプコミックス
発表期間1998年10号 - 2003年39号
巻数全24巻
ドラマ:ROOKIES ルーキーズ
監督平川雄一朗武藤淳
山本剛義、中前勇児
脚本いずみ吉紘
音楽羽毛田丈史高見優
制作TBSテレビ
製作TBS
放送局TBS
放送期間2008年4月19日 - 7月26日
話数全11話
映画:ROOKIES -卒業-
監督平川雄一朗
脚本いずみ吉紘
音楽羽毛田丈史、高見優
製作映画「ROOKIES」製作委員会
配給東宝
封切日2009年5月30日
上映時間137分
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマ映画
ポータル漫画テレビドラマ映画

『ROOKIES』(ルーキーズ)は、森田まさのりによる日本野球漫画、また、それを原作としたテレビドラマ映画

1998年から2003年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載され、連載後半には作者の体調不良による休載が続くこともあったが、掲載は233回を数えた。2013年7月時点で累計発行部数は2100万部を突破している[1]
あらすじ

二子玉川学園高校(通称ニコガク)へ赴任してきた新人教師・川藤幸一(かわとう こういち)。ニコガクの野球部は、かつては春のセンバツ甲子園出場まで果たしていた伝統ある部であったが、部員の起こした不祥事により活動停止に追い込まれ、現在では不良の溜まり場と化し、部員達は自暴自棄になっていた。そんな部員たちの心の奥底に残る情熱を見抜いた川藤は野球の「や」の字も知らなかったが、自ら顧問となって野球部の再建に乗り出す。初めは川藤を馬鹿にしていた不良部員たちも、次第に彼の親身になって自分たちと向き合おうとする態度に心を動かされ、様々な試練や逆境に見舞われながらも一致団結して夢の甲子園を目指し奮闘していく。
登場人物
二子玉川学園高校
野球部
川藤 幸一(かわとう こういち)
本作品の
主人公。24歳。無類のカップラーメン好き。神田川高校の新米教師だったが、話を聞こうとせずに当たり散らす張本を殴り、2階から転落させて重傷を負わせてしまったため、彼の復学と引き換えに辞職する。その後復職し、二子玉川学園で教鞭をとることになり、安仁屋らに復讐を目論む小林との出会いがきっかけで、野球部の顧問を務めることになる。礼節を重んじる真面目な性格で、まず人を信じ正面から向き合おうとする熱血教師。八木曰く「今時おマヌで熱い70年代教師」。夢に向かっている生徒には全力で協力するが、夢を持たない生徒に対しては夢を持つように熱く語りかける。ゆえに他人の夢を馬鹿にする言動に対してはいかなる理由があっても厳しい態度をとる。直情すぎる面が災いして、時にトラブルを招くこともあるが、ニコガク野球部員をはじめ彼に助けられた生徒たちはその熱血ぶりにあきれつつも、どのような生徒も決して見捨てずに向き合おうとする姿勢を尊敬している。担当教科は現代国語で、諺や故事成語、偉人の名言を好んで引用する。緊張したり興奮したりすると日本語がおかしくなる。子供のころから父親に格闘技を徹底的に仕込まれた[注 1]こともあり、空手は二段で、都大会優勝経験もある。野球は未経験でルールも知らなかったが、部員たちにも負けない努力の量と持ち前の飲み込みの早さで、野球の技術・知識を伸ばしていった。同様に全校生徒の顔と名前もしっかりと覚えており、目黒川高校との練習試合の時は相手チームの全員の顔と名前も覚えていた。自分が直接応援できなくても近くにいるだけで力を与える存在。敵チームに対しても時に叱咤激励し、本気の相手を受け止め勝つことを本望とする[注 2]。国松やマスコミ関係者からは「ヤクザ監督」と呼ばれている。池辺はFtよりも縦縞の旧ユニフォームが似合うと言っている。前述通り誰にでも実直かつ誠実な人柄ゆえに、女性に好かれるタイプだが当人は女心に疎い。リンゴの皮を2m以上剥くことができる手先の器用さはあるが、ネクタイを結べなかったりパソコンが苦手であるなど、子供っぽく世間擦れしていない部分もある。異常な石頭で、石頭に関するエピソードは話中でも枚挙にいとまがない。遅刻の常習犯であり、他の教員から呆れられたり、池辺や校長から説教されたりしている。また、「教職業務に都合がよく、遅刻をしなくて済む」という理由で男子更衣室にコタツを持ち込んで泊まり込むことがある。最終話では、予選中自らが起こした行動に関して謹慎二ヶ月で許されていたが、一度学校を辞めて新たに採用試験を受け直し、再度ニコガクの教師、野球部の監督になった。モデル人物は川藤幸三AKBと××のDVD・教えて川藤先生のコーナーで言及されている。原作から数年後は野球部から美術部の顧問として立て直しに奮闘していると森田によって明かされている。
(1) 安仁屋 恵壹(あにや けいいち)
右投右打・181cm・75kg O型遠投123m・50M走6.0秒・打率6割尊敬する人:監督ポジションは投手一塁手外野手中堅手)。エース4番。走攻守でずば抜けたレベルにあり、打率も6割を超えていた。しかし、川上にはノーヒットに仕留められてしまい、高校でのリベンジを誓う。高校は名門校を嫌ってニコガクに進学した。1年生の夏に控え外野手としてベンチ入りするも、ニコガク野球部凋落のきっかけとなった事件に遭い、部員たちが暴れる様子をベンチで見届けることとなる。さらに、その後川上が夏の甲子園で一イニング12失点を喫する姿を見て、甲子園とのレベルの差を知り[注 3]努力をしても無駄だと思い、野球をやめようと考えるほどに落ち込んでしまう。その後は不良部員たちとつるんで自堕落な高校生活を過ごすが、野球への情熱を捨てきれず、一時期少年野球のコーチを務めていた。その後の川藤との勝負の後、野球部に復帰する[注 4]。「甲子園には行けるレベルではない」と言われたニコガクでも下記の江夏と共に1年生時からメンバーに選ばれているだけあり、非凡な野球センスは当初は素人同然だった他の部員よりは抜きん出ており、地肩の強さや打撃能力から「エースで4番」に抜擢されるのは必然だったが、それに驕ることなく責任感を持ち全うした。猛練習の甲斐もあり、生来の野球センスに磨きをかけていった。当初はワンマンプレーになってしまうこともあったが、チームメイトの成長や励ましによってチームプレイの大切さを知っていく。基本的には真っ向勝負をすることが多く、敬遠はしない。ストレートの最速は中学時で135km/h、2年時で150km/h、3年時には155km/h。後にカーブも覚えたが、最初のうちはクセ(握りを確認してしまうという単純なもの)があり、打ち込まれてしまう。しかし、平塚のアドバイスで克服した。高校卒業後、阪神タイガースからドラフト一位で指名・入団しさらなる大舞台へと進んでいく[2]。ドラマ版では実家は「酒屋」であり自宅の自室で飲酒していた。
(2) 若菜 智哉(わかな ともちか)
右投右打・179cm・71kg B型背筋190kg・遠投97m・50M走6.4秒・打率3割9分5厘尊敬する人:担任ポジションは捕手。打順は1年生時は3番、2年生(劇場版では3年生)時では6番。当初は他の部員同様川藤を見下しており、活動再開をしつこく勧める川藤を撒くために、「サッカー部に入りたい」と嘘をつく。しかし真に受けて入部条件であるグラウンドの草むしりを毎日行う川藤を見て心が揺れ始め、嘘をついていたことを告白。部活動を馬鹿にされたことを怒った彼と追いかけっこの末、「自分がアメリカの大統領になりたいって言ってもあいつ(川藤)は真剣に聞いてくれる」と心を開いて野球部に3番目に復帰した。捕手はメンバーを盛り上げるムードメーカーとしての素質を買われてのポジションであったが、最初は打者がスイングをすると恐怖から目をつぶってしまい、捕球すらままならなかった。しかし密かに続けた特訓に加え桧山の協力もあり、努力の結果恐怖心を克服する[3]。それから安仁屋の速球を受け続けていたこともあり速球に強くなり、打撃センスが開花。打率も上記の通り4割近くと非常に高い。キャッチャーとしてある程度のセンスはあるが、リードはあまり上手くないようである。小学校時代に東京から鎌倉まで逆立ちで横断することに挑戦する少年としてテレビで取り上げられたもののすぐに挫折した経験があり、以来あらゆる物事に対してどこか逃げ腰になっていたが、川藤との出会いと日々の練習を通して成長していく[注 5]。面倒くさがりでいい加減なところがあるが、舐められることを極端に嫌う。キレやすさも野球部一であったが、精神面でも成長したために、逆にチームメイトをなだめたりたしなめる場面も多くなっていった。劇場版のエピローグでは野球を通じて立ち直るきっかけを与えてくれた川藤に感謝した。都合上、ドラマ版と劇場版で2度に渡る人差し指の骨折に陥っており不遇さは原作以上である。甲子園大会では御子柴に捕手を任せ、控えに回った描写がある。本作とは違いピアスはしてないが、染髪なしの黒髪のリーゼントは共通している。
(3) 湯舟 哲郎(ゆふね てつろう)
右投右打・186cm・80kg O型背筋195kg・遠投100m・50M走6.5秒尊敬する人:担任ポジションは基本的に一塁手だが、外野手もできる。チーム一の長身と意外性のある打撃が持ち味。笹崎戦ではスイングして一回転したバットにボールを当てヒットにしたこともある。打順は基本的に8番(川藤いわく大穴の打順)。バッティングフォームが独特で、バットを長く持って大きく構える。スイングの際に「にゃー」という掛け声[注 6](猫打ち)で、打球速度が非常に速いクリーンヒットを打つことができる。しかしチーム一の臆病でもあり、特に初期のころは新庄や安仁屋を恐れるなど、やや格の低い場面が見られた。新庄同等に恵まれた体格ではあるが不良にしては大人しい方である。当初は他の部員たちと同様に川藤や教師たちを馬鹿にしていたが、御子柴達が川藤に動かされる様子を見て自分たちの学校生活に疑問を持つようになり、さらに用賀第一高校の野球部部員に馬鹿にされた悔しさもあって岡田、桧山と共に野球部に合流した。真弓に思いを寄せており、彼女の優しい心根を心底から愛しており、川藤と同じくらいに教師としての彼女を信頼している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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